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英雄論

これを書いている段階で大晦日ですので、年末&新年挨拶と共に今後の予定を活動報告に記載しています。2015年もよろしくお願い致します。


〓〓東京・三鷹・三善別邸・仮設指揮所〓〓


 三善紀文に頼み、三善家別邸の大広間を仮設の指揮所として設置した陣達は情報収集を始めていた。

 ニュースからは先ほどまでのエネルギー問題から一変、怪物に襲われたという物に変わりつつあった。紀文達の予想通り、避難場所の指示がニュースで流れると、その周辺地域は一気にパニックになった。避難場所は受け入れ可能人数に限りがある。どうしても『我先に』となってしまうのだ。

 薄情な話ではあるが、仲間の親類達は皆避難所に辿りつけたらしい。ただ、このまま根本的な解決を見なければ、早晩その避難所も安全では無くなるだろう。


 そしてそのニュースですら映らない局が出始めた。

 モバイルフォンはまだ繋がり、ネットにも問題なく接続できているが、インフラが『死ぬ』のは時間の問題と思われた。


「取り急ぎ現状を整理しよう」


 光彦の言を否定する者は無く、一旦情報整理する事になった。

 陣達の知る情報はこうなる。


 先ずは一ヶ月前、三善家の占術師に異変が起こる。事態を重く見た紀文が六壬神課を執り行った所、『神に秘されし御業の復活、そして今の世の崩壊』という結果を得る。そしてそれを裏付けるように、現代文明を支えるエネルギー資源の枯渇化。そして『怪物』が現れ人を襲い始める。

 怪物の中にEAOの『コボルト』が存在、またEAOで使われていた『魔法』が何故か現実で使用出来、実際は儀礼的である『陰陽道』が伝説に謳われるような力を持ち始めているのも分かった。


「この情報で重要なのは、私は『一ヶ月前から事態が始まっていること』、そして『コボルト』と『魔法の存在』を重要視すべきだと思う。

 EAOの中止に合わせたような時期、起こってる事態への奇妙な一致。エネルギー資源の枯渇というのが同じ原因で起こりえているのかは不明だが、少なくとも現れた『怪物』に関してはEAO絡みの可能性があると見ていいのではないだろうか。

 ミオソティス、プリムラ、どうだ?」


「駄目ね、日本ゲノムブレイン社は電話が通じないわ。

 応じないんじゃなくて電話線が切れているみたい」


「こっちは朗報だよ!知り合いのネットワーク通じて当たったんだけど、あの怪物は人が多く避難している所に集まる習性があるみたいだね。放置された車なんかは残ってるけど、道路は普通に使えそうだ!」


 光彦は「良し」と頷き、皆に提案する。


「以上の事から、私はゲノムブレインに事態を起こした原因、少なくともヒントがあると考えている。

 今はネットワークが切られてスタンドアローンになっているが、日本ゲノムブレイン社にはEAOのデータサーバーがあるからな。日本国内で手が出せる場所があるなら、私はそこだと思う。

 裏付けが足りないことを承知で言う。今は拙速が大事だ。これ以上ここにいても情報は集まらないだろうから、私は日本ゲノムブレイン社がある台場に出来るだけの戦力を連れて行ってみるべきだと思う。当然、EAOプレイヤー組は全員行くべきだろう」


「ちょっと待て!」


 陣は光彦の発言を止め睨みつける。

 光彦は内心冷や汗をかきつつ、それを表には見せずに陣と相対した。

 陣が言いたいことは想像が付くのだ。だが、陣には折れてもらわないとならない。

 理由は分からないが三善家の者は陣に従う構えを見せている、陣が拒否すればそれに彼等は従うだろう。それに、陣は人付き合いが良い割に『ある一線以上を許さない』所がある男なのだが、何故かそれでも人に好かれる傾向がある。事実ここにいるEAOプレイヤーは、光彦以上に陣を信頼しているだろう。

 だから、この場に於いてはなんとしても『動くこと』を了解してもらわないとならない。


 陣は光彦の肩に手を置き、言い含めるように光彦に言う。


「光彦。確かに今起こっていることはEAOと不思議な一致を見ている。なんの指針も無い今、それを調べたいっていうお前の言い分が分からねえ訳じゃねえんだ。

 だけどよ、それは違うだろう?

 お前もあの怪物を見ただろう?軍や警察が頼りにならねえとは言わねえが、怪物共との戦闘経験があって、かつどれほど役立つか分からねえが『呪術』も使える三善家の連中は貴重な戦力になり得る。確実に人を助けられるであろうその連中を引き連れて、なんの確証も無い場所に行くってのは違うだろう?

 しかも、危険な場所に戦えない者を連れて行くだと?お前は『猛獣の口に餌として突っ込んでいこう』って提案してるんだぞ?分かって言ってんのかお前は!!」


 ぎちぎちと肩を掴んだ手が引き絞られ、光彦に激痛が走る。だが、光彦は脂汗を流しながら、それでも引く気は無いと陣を睨みつけた。


「ならばどうしろと言うのだ!?

 このまま原因が掴めなければ遅かれ早かれ我々は行き詰まる!敵に限りがなかったらどうするのだ!?

 補給の当ても無い、これが日本だけで起こっている事態で無ければ海外からの支援も当てに出来ん。動かなければ人類が滅びかねんぞ!」


「勘違いしてるんじゃねえぞ光彦。別にそれが必要ない、やるなって言ってる訳じゃねえ。ただな、大かどうかも分からん物のために救える小を切り捨てんのかって言ってるんだよ」


 殺気も無い、恫喝というほど言葉に力も無い、静かな眼差しが光彦を貫く。しかし、光彦は知っている、今の陣こそが最も怖いと。

 いよいよ陣の手が光彦の肩を砕きかねない程になった時、水穂が「兄様……それくらいで……」とその手に小さな掌を乗せた。陣は手を離し、激痛に蹲った光彦を見て言った。


「三善家の者は避難所の救援に向かわせる。プリムラが言った話が本当なら、人が多く避難している場所こそがヤバいって事になるからな。

 ゲノムブレインには俺が行こう。プレイヤー組は殺す覚悟と死ぬ覚悟がある奴は来ても構わない。だが、回復魔法を使える俺達は怪我した一般人の方にこそ必要な人員だ。それを考えた上で、どう行動するか決めてくれ」


 陣は紀文に声をかけ、相馬流の戦装束があるかを聞き、着替えるために指揮所を後にした。


 張り詰めた空気が解け、どこか弛緩したものに変わる。

 プリムラやナトリはへたり込み、ソニアは慌てて光彦の肩に回復魔法をかけ始めた。


 ミオソティスは顔を顰め言う。


「陣さんの言い分、分からないでもないですがああ一方的に言われても……。

 EAOの魔法が使えれば、私達だって戦力になりますのに」


「だからだろ。兄貴言ってたじゃねえか、『殺す覚悟と死ぬ覚悟』ってよ。

 俺等だってゲーム感覚で怪物共を殺せるかもしれねえ、だけど自分が死ぬ覚悟有るかって言ったらどうだ?

 ゲームじゃねえんだ。斬られりゃ血が出るし、死ねばそこでお終いよ。

 ミオソティスの姐さん。そこんとこ、実感として分かってるかい?」


 ミオソティスに剣歯が『分からないのか?』といった表情でそう言った。

 剣歯は陣が言うことがよく分かった。ここは現実、ゲームとは違うのだ。深く刺されれりゃ死ぬ、後頭部を鉄パイプで殴れれば死ぬ、それどころか当たりどころが悪ければ軽い衝撃でも死ぬ時は死ぬ。そして死んでしまえば、『種界門から復活する』なんて事はあり得ないのだから。

 陣が言うことは間違いじゃない、そして優しい。戦えない奴は戦う必要がないと、自分がやれることをやってくれと、そう言っているのだから。分かりやすい優しさではないだろう、だが剣歯を奮い立たせるのにこれほど『熱い』言葉も無かった。


 剣歯は拳をガチンと打ち鳴らし、る気十分の顔で吠える。


「俺の名前は加賀玄児!これでもちったぁ地元じゃ名の知れた元悪餓鬼よ。7年ぶりの特攻カチコミが人外相手っつーのも面白えじゃねえか!兄貴、あんたの元で男上げさせて貰いやす!」


 剣歯、いや『玄児』は、陣の後を追うべく指揮所を後にした。

 唐突なカミングアウトに残された者は唖然とし、自分達はどうするかを話し合い始めた。


 光彦はソニアのおかげで大分引いては来たが、未だ主張する肩の痛みを堪え立ち上がる。

 陣と光彦ライトの仲の良さは、彼等を知るEAOプレイヤーはよく知っていた。だからこそ、今のやり取りは普段見られなかった事だけに心配になる。

 気遣わしげな彼女たちを見て、光彦は苦笑しつつ言った。


「ああ言えばあいつが苛烈な反応を返すのは分かっていた。心配する事は無い。

 あいつが言うことも間違っちゃいないが、私が言うことも放置は出来ない話だ。

 自然に収まってくれればいいが、どうしようも無くなってから突破口を探すようでは遅いのだから」


「貴方はどうするんですか?」


「何、発案者が行かない訳にはいかないだろう。

 それに彼奴等は忘れているが、データサーバーに辿り着いてそれからどうするつもりなんだ。私がいなければそこから何の情報も引き出せないだろうに」


 光彦はそう笑い、ミシェルを伴い部屋を後にした。



※---※---※---※

※---※---※

※---※


 陣は紀文に用意してもらった装備を並べ、一つ一つを丁寧に装着していく。


 相馬流の道着、鋼で出来た小手と脚絆、分厚い鉢金。編み込まれた鎖帷子に武器を背負う留め金。

 相馬流の長い歴史の中で、増やしては削り増やしては削り、洗練されていった『戦装束』だ。


 留め金を固定するのに手間取っていると、ふと背後に何者かの気配を捉えた。


「礼子さんですか?」


「当たり。争魔の戦装束は一人で付けるのは大変だから、お手伝いにね」


 礼子は陣の正面に回り、彼女の嫋やかな手が背中の留め金を嵌めていく。

 まるで抱きしめられているような体勢。陣の鼻孔を彼女の匂いが満たし、場違いにも赤面しそうになる。


 自制心自制心、蝋燭の灯火に集中するように自制するのだ!あれだけ光彦に啖呵を切っておいて、大人の色香に腑抜けましたと言ったら指さして笑われる。


 そして、留め金を嵌め終えた礼子はそのまま陣を抱きしめる。同時に陣が想像していた蝋燭の灯火も掻き消える。

 何やってるのこの姉ちゃん!?と内心パニックだ。

 ステータスが『混乱』状態の陣を知ってか知らずか、礼子はその体勢のまま陣に言う。


「陣さん、貴方の思いは私には分からないけど、『英雄』にだけはなってはいけませんよ」


「何のこと、ですか?」


 その言葉に、陣は混迷の具合を深める。

 相馬流にとって『英雄』という言葉は明闇の意味有る言葉なのだ。

 時に鬼と呼ばれ、時に悪魔と呼ばれ、そして時に『英雄』と呼ばれた一族。

 それが決して幸福なことだけはない。それは、相馬の名を冠する者なら誰でも知っていることなのだ。


 礼子は少し腕を緩め、陣の顔をじっと見つめる。

 その双眸は、瞳孔が縦に長い獣の物。人成らざる眼差しで陣を捉えた。


「私は、貴方がただ状況に流されるだけの方だと思っていました。このご時世だというのに、権江さんに従い青春を武術に捧げ、紀文さんの願いを断ることも無く受け入れて。ある種の『自分が無い』からそうされているのだと。

 だけど、先程の様子を拝見して、それだけじゃないと気付きました」


 礼子はずいと陣に顔を近づけて来た。少し顔を逸らせば鼻が触れる程だ。

 だが、その眼差しはからかう様子でも無く、神秘的な光を湛え陣を離さない。


「貴方は、自分から何かを求めるのを怖がっているだけ。だから誰かから求められれば応えてしまう。

 そして、優しすぎるから命に執着してしまう。なのに、自分の命に価値があると思っていない。

 陣さんは英雄の条件って知ってますか?」


 唐突に変わった話についていけず陣は困惑し、それを見た礼子は少し目を細める。

 真剣だった眼差しにからかいの色が混じり、更に顔を近づけて来た。もうちょっと距離を詰めれば、そのままキスが出来てしまいそうな距離。礼子の息遣いが陣にかかり、流石の陣すら我慢できず赤面する。


「雄々しく優れたる者。人の希望になり、光になり、道を照らす者。なんて思われてるけど、これは英雄じゃなく王者の資質なの。

 弱者の盾となり、人を救い、平穏を守る者。これは英雄じゃなく、優れた騎士や救世主って呼ばれる人の資質なの。

 じゃあ、『英雄』とは何か。

 英雄というのはね、人から求められればなんでも受け入れて、自分の命すら軽視してそれを成す人達。自分の命よりも他者の命を優先してしまう、人の忌避する事を代わりに担ってくれる、戦う力の無い弱者にとって『都合のいい』人達。

 簡単に言えばね、望みを叶えるだけの『願望機』なのよ、英雄って存在は」


「俺は、そんな……」


 陣は否定しようとするが、否定するだけの材料が無い事に気がついた。

 EAOですらそうだったのだ。

 始まりは光彦に誘われ、それが権江の命だったからプレイしたのだ。思えば、自発的な行動は全て『誰かに言われたから、ないし誰かを助けるため』ではなかったか?公式イベントではキーを、レアクエストではカルの無念を晴らしたい一心で。大規模戦だって求められから参加し、オウリに望まれたから彼の元へ向かった。剣銃士ガンブレーダーになったことさえ、ナビゲーションAIに言われたからではなかったか。そうであることを当然と思っていたが、それは本当に当然のことだったのだろうか。

 今まで出会ったプレイヤーやAI達の姿が走馬灯のように過ぎ去り、何一つも『自分から望んだこと』を思い付くことが出来なかった。


 陣自身ですら気がついていなかった『自分のいびつさ』を指摘され、陣の心は千々に乱れ、ドクンと鼓動が鳴った気がした。


「|荼枳尼天に願います、成すべきを成されませ。《オン・シラバッタ・ニリ・ウン・ソワカ》」


 何らかの呪を呟き、ついっと礼子が距離を詰め切り陣の唇と自身のものを軽く触れ合わせた。

 乱れに乱れていたはずの心が落ち着き、陣はただ驚愕に目を見開く。


 長い時間ではなかっただろう。

 礼子はすぐに身を引き、小さい舌をぺろっと出し謝る。


「ごめんなさいね、悩ませるつもりはなかったの。ただ、陣さんは『英雄になる資質』が揃いすぎていたから。

 貴方は貴方自身のために生きていいの、それを伝えたかっただけ。

 さっきのは、おねーさんからの激励ね。

 ただ、一つだけ考えておきなさいな」


 礼子は出していた茶目っ気を引っ込め、弁天堂で見た怜悧な雰囲気を宿す。

 その問への誤魔化しは許さないとばかりに。


「貴方には、『英雄』になる覚悟がありますか?」


 暫し礼子は陣を見つめ、即答できない陣の額を彼女は指で弾く。

 得も言われぬ雰囲気は霧散し、陣は長らく忘れ詰まっていた息を吐いた。


「人が悪いですよ、礼子さん……。とりあえず、自分の未熟が身に沁みました。

 自分は今の所『自分自身』以外の何者にもなるつもりはありません。でも、ちょっと考えておきます」


 陣は苦笑し、頭を下げて玄関口へと向かっていった。

 礼子はそれを見送り、俄に口から溢れだした血を拭いクスクスと笑う。


「いやぁ、えらい陰気をうてはるなぁ。ちぃと突いただけでこの始末。半端な立川流じゃ辛いわぁ。

 しっかし、接吻するのなんて『何百年』ぶりやろ。若い子は素直でええなぁ。つまみ食いしたら権江さんも紀文さんもむっちゃ怒りそうやからこれ以上は自重せな。

 ま、ちびっと手伝ってあげるから、あんじょうしよし(うまくやりなさい)


 礼子は簡単に言うが彼女が行った事を権江や紀文が知れば、流石は礼子だと瞠目するか大事な跡取りに何しくさってると憤慨するかだっただろう。


 使われた呪術は「真言立川流」。性行為を通じて俗世からの解脱・悟りを得ることを目的とする密教の一派。そして東密と呼ばれる真言密教の中でも名高い『邪教』である。かの宗派が拝した神は『荼枳尼天』。ヒンドゥー教のヤクシニーにまで時代を遡ることが出来る、戦神、悪霊、性愛の神とも呼ばれる女神である。

 陣が増大させてしまった彼女の言う『陰気』を押さえつけるため、自らの体内で陽の気を巡らせ、接吻を導線としてその気を陣に叩き込んだのだ。それを吹きこまれた陣は『美人にキスされて自身が男であることを自覚させる』、そして『陽の気を巡らせることで自身が陽の気性である男性であることを体に思い出させる』という二段構えの荒療治でそれを抑える事に成功したのだ。

 ただ、女性である礼子が彼女と関わりの深い女神を拝し、にもかかわらず陰の気性である女性には巡らせ難い陽の気を巡らせ呪術を行う。これは彼女の体にも大きく負担がかかり、無傷とは行かなかったのだ。


  そんな礼子は何事もなかったかのように見咎める者も誰何する者もない別邸を歩き、いつのまにか邸内から姿を消していた。


ワンポイント英雄論コーナー

あくまでも作中で扱っている英雄論は自分がこう思うという内容ですので、必ずしも『英雄ヒーロー』=『ある種の願望機』という訳ではありません。単純にヒーローの条件を細分化していくと、『それって王者とか帝王じゃね』とか『いやそれって救世主でしょ』といった突っ込みを入れたくなりまして。

だいたい英雄と呼ばれるような人物は後に王ないし指導者的な立場になる事が多い、ないし単純に戦争で大いに戦果を上げる(見方を変えれば大量虐殺者)ですし、『英雄的な行動』というのが『自己犠牲を厭わぬ行動、それに伴う蛮勇』を綺麗に言ってるだけに見えるんですよね。

立場が変われば見方も変わるのでそれを決して否定するつもりもないですし、またその立場にも無いのですが、個人的には何故か『英雄』という言葉には人を踊らせて持ち上げている割にネガティブなイメージがあるんですよね。

当作では1話から英雄というワードを使っています。これはベオウルフ叙事詩に沿ったものではあるのですが、このなんとなくネガティブなイメージのある言葉を噛み砕いて、第四章終話までに一つ自分なりの結論を出してみたいと思っています。


しかし、作中で陣の唇を最初に奪うのが礼子だとは……。これは予定していたものではなくするっと筆が滑った結果で、なんとなくそう書くのが自然だと思ったからなのですが。立川流もR15で出すのはマズい邪教なんですが、細かく書いてないからいいよね?(汗。

実は水穂がカフェシーンでケーキに入ってたリキュールに酔っ払って陣に絡むという想定もあったりしたのですが……。流石に鉄板展開すぎるかなと削ったらこの始末だよ!もうちょっと頑張れ女性プレイヤーズ。

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