キラキラ チカチカ
童話企画用の短編です。 何故か暗い話になりました。
キラキラ チカチカ お星様かな。
僕達は手をつないで森の中を歩いている。
お昼なのに暗い暗い森の中 2人手を繋いだら光るなにかがみえだした。
「キラキラ チカチカ」
手を繋いだから歌い出す
さっきまではおそろしい森の声が聞こえていたけれど2人なら怖くなくなった。
「キラキラ チカチカ キラキラ チカチカ」
僕も合わせで歌い出す。
お化けだって怖くない
2人だったら口笛を吹いておいはらってやる。
オオカミがでたって怖くない。
2人だったらかみついておいはらってやる
怪物が出たってもう怖くない。
2人ならやっつけてやる。
キラキラ チカチカ あの光の先は森の出口だろうか。
それともお母さんがいっていた宝物かもしれない。
持って帰ったらお母さんは褒めてくれるかな。
キラキラ チカチカ キラキラ チカチカ
僕は森に捨てられた。
「森の奥のそのまた奥に、宝物があるから取ってきて」
僕のお母さんはそういって僕を森に向かわせた。
子供が1人で入ると出られないといわれている迷い森
「キラキラ チカチカ キラキラ チカチカ」
僕は怖くなって大きな声で歌う
「キラキラ チカチカ」
隣で楽しそうにうたう声が聞こえる。
隣にいるのは誰だっただろう。
お化けだったらどうしよう。
オオカミだったらどうしよう。
怪物だったら?
僕を捨てたお母さんだったらどうしよう。
僕を叩くお母さんだったら良かったのに、
僕を叩いたことなんてないお母さんが僕をここに連れて来た。
「キラキラ チカチカ」
キラキラ チカチカ 僕は光の方へ進んでいく。




