第24話 投下
南から進攻した護衛隊群は、新潟沖で、北から進入した米海軍第7艦隊と目標ポイント上で合流した。
第7艦隊も良く見ると損傷した艦かいくつかあり、被害を受けているようだ。
「よし、核爆弾起動」
原田の命令で、
『いずも』と『かが』の甲板上にいた日米の技術者が核爆弾を起動し、その直後、レールに乗って海に投下する。
「『いずも』核爆弾起動、海に投下」
「『かが』核爆弾起動、海に投下しました」
「米艦隊も核爆弾3発投下したとの報告。目標を離脱するとのこと」
オペレーターたちの報告に、原田は了解、と返答。
「第7艦隊に連絡。『本艦隊も核爆弾2発投下。退避する』本艦隊も全速力で現海域を離脱するぞ」
護衛艦隊と第7艦隊が全力で海域を離脱した5分後。
1メガトンの核兵器5発が新潟沖の海底で爆発を起こした。
凄まじい衝撃が海中を襲い、暴力的という言葉を超えるほどの海水の攪拌が起こる。
凄まじい水柱があがり、洋上でも衝撃波が見られた。
また海の中でも広範囲で衝撃が伝わり、日本海全体に響いた。
「『サンダー』作戦で目標地点にて5発の核爆弾が爆発しました」
地下危機管理センターは幹部自衛官の報告をきいて、安堵の声が響いた。
「しかし……」
総理が言った。
「偵察はこれからだ。作戦成功かどうかの確認はこれからだぞ。それに地上の敵はまだいる」
敵の発生源から発色されるとされる、不自然に光るオレンジ色が消えたかどうか、確認するのはこれからだ。
それに地上の敵は、数は減っているとはいえ、まだ存在する。
地上の敵を掃討する『フィスト』作戦は継続されているのだ。




