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第16話 反撃作戦概要


 作戦説明の前、閣議が招集された。


 時間は一時間もかからなかった。






「反撃作戦は以下の通りです」


 統幕長は総理官邸地下危機管理センターの幹部会議室、その大型メインモニターの前で、指揮棒をもって立っていた。


 会議室には総理はじめ閣僚、関係閣僚などがいた。





 まず、現状について説明します。


 敵は新潟県全土を制圧した後、東京に向かって主に進撃しており、群馬県、長野県北部から中部を経由して、群馬県へ、山梨県福島県南部から北関東に侵攻しています。

 富山県、山形県は防衛に徹しており、強固な防衛線を築いてます。


 現在、後方への補給源や補給輸送とみられる個体を集中攻撃しており、尚且つ海外からの援軍によって数日前から侵攻は停滞しています。


 ところで。新潟の日本海を空からの偵察、海中探査によって調査したところ、大きく不自然な亀裂を発見しました。

 北3キロ、南1キロ、東西に1~2キロ。内部からオレンジ色に発光しており、海上からも確認できます。


 この亀裂を敵のエネルギー源や新戦力出現のルートだと断定しました。


 よって我々は


 ①現在、地上にいる敵部隊を殲滅する。


 ②亀裂を破壊し、敵をもう地上に進出させないようにする。


 これを主目的として、作戦を展開します。


 ①は『フィスト』、②は『サンダー』、作戦全体を『フィスト・サンダー』作戦と呼称します。






 完了のひとりが挙手した。


「サンダー作戦で、具体的に亀裂を破壊する作戦はどうする?」


 統幕長は意を決したように話した。


「アメリカ軍が即席で開発した海底核爆弾数発で亀裂を埋めます。投下には投下装置をつけた護衛艦、軍艦を用います」


 全員が総理を見た。総理は言った。


「これは先ほどの閣議で、サンダー作戦における核兵器の使用が許可された」


「護衛艦にも核兵器をつけるのですか?」と官僚のひとり。


「大洋海軍である海上自衛隊の護衛艦は大型で、核兵器の装着にも耐えうると思ったからだ。非核三原則などもあるだろうが、ことは日本ののみらず、人類全体の問題だ。例外的に可能との解釈に達した」


「国民への説明は?」


 誰かが言った。


「うん、今日夕方の記者会見で作戦を説明する際に伝えようと思う。我々が裁かれる立場にあっても、ここでは核兵器使用の容認、自衛隊兵器の核兵器装着の容認をすべきだと思った」



 14時前。18時に記者会見を開く旨発表があった。


 18時、フィスト・サンダー作戦の説明があった。

 核兵器については大きな驚きをもって迎えられ、マスコミは議論の対象としたが、多くの世論はやむなしとしてこれを受け入れた。




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