ドンシャイ少佐
ショードファ艦のワキーファ准将がダラパシャイ艦の、白い甲羅に覆われたドンシャイ少佐と話してる間にも戦闘は続いていた。
生き残った2隻のチャマンカ艦のシールド装置もダラパシャイ艦の攻撃で破壊されたらしく、シールドが消失する。
そこへショードファ艦とダラパシャイ艦のビーム攻撃が叩きこまれ、残された2隻のチャマンカ艦は爆発し、銀貨をばらまいたような永遠の星空に四散した。
「ともかく支援をありがとう」
ワキーファ准将がダラパシャイ人のドンシャイ少佐に礼を述べた。
「が、こうなっては君の艦も追われる身だ。ここはどうだろう。我々はこの後チャマンカ軍には見つからない秘密基地に逃げるつもりだ。よければ一緒に来たまえ」
「即答はできません。一旦通信を切ります」
「なるべく早く返答してくれ。すぐにでもこの空域を離れたい」
やがて、ショードファ時間で1トゥラン後(地球時間で約5分後)に再びドンシャイ少佐から通信が入り、一緒についてゆくという回答が来た。
ショードファ艦とダラパシャイ艦は連絡を取り合い、同じ座標に向かってワープを開始する。さらに2トゥラン後には2つの艦は、その宙域から消えており、目標の宙域にワープアウトしていたのだ。
チャマンカ宇宙軍ガシャンテ大将は、ちょうどその頃チャマンカ星の首都ズワンカ市の宇宙軍基地にいた。
彼の眼前に浮かぶホログラムは、ショードファ艦を追撃した3隻の巡洋艦が宇宙の大海に四散するのを映している。
「ダラパシャイ艦までが、裏切りおって」
ガシャンテ大将は、雷鳴のような怒声を上げた。クーデターが起きた事にも、腹心の部下のソワンカがクーデターに協力した件にも、彼は憤っている。
「これは、地球人共をショードファ軍とダラパシャイ星にけしかけた方がいいかもしれんな」
現在チャマンカ政府の命令で、地球人だけで組織した宇宙艦隊を組織していた。ダラパシャイ軍のように自分達の支配下に置き、反乱の鎮圧など、危険な最前線に送りこむのだ。




