デールン少尉
が、護送車はザースコと衝突寸前に自動的に停車した。運転席に人がいなくなるとオートマチックでそうなるよう設定されていたのだろう。
ザースコも多分そうなるだと予想はしたが、装置の故障で止まらないケースもあるので、やはり最後まで気が気でなかった。デールン少尉からレイガンを受け取ったザースコの部下の1人が護送車に乗りこんだ。
しかし、すぐに何者かに内部から突き飛ばされ、背中から落下する。腹が血みどろになっていた。護送車の中に1人、まだチャマンカ兵が残っていたのだ。その手にはプラズマ・ソードが握られている。
ザースコもデールンから渡されたベルトについたホルスターからプラズマ・ソードのグリップを抜き、スイッチをオンにした。青い炎のような刃が伸び、ザースコ少佐は剣を構える。
チャマンカ兵との間で、プラズマ・ソードで斬り合う戦いが始まった。激しい斬り合いが続き、衝撃でザースコは、思わずグリップを地面に落とす。隙を逃さず相手が剣で、上から斬り殺そうとした。
ザースコはベルトのホルスターからレイガンを抜く。トリガーを引くと、見えない射線か放たれて、相手の体を貫いた。チャマンカ兵のシールドの内側に入っていたので、レーザーは、はね返されずに済んだのだ。
血しぶきをあげながら、チャマンカ兵が地面に倒れる。ザースコは、護送車の中に入った。捕虜になったショードファ人と地球人達の姿はあったが、チャマンカ兵の姿はない。
「チャマンカ兵は、今の奴が最後の1人だ」
そう話したのはショードファ人のドクターだ。ワランファ准将の姿もある。
「よくやったザースコ少佐、恩にきる。そして、デールン少尉もよくやってくれた。他の兵士はどうしたんだ?」
「残念ですが先程自分を除いて全員戦死しました。ショードファ兵にふさわしい英雄的な最期でした」
「そうであったか」
ワキーファは、残念そうに肩を落とした。が、やがて重々しく口を開いた。
「で、この後どうやって逃げるのだ?」




