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永遠帝

「君達の狙いは何だ」

 星会議員達と離れ、お供の者達と別室に監禁された永遠帝が、自分をここまで連行してきたポドンカ少佐に聞いた。

「民主制でやってきたチャマンカ帝国を、より高い段階にレベルアップします」

 オレンジ色の毛皮に包まれたポドンカ少佐が、返答する。

「より高い段階とは、どういう状態だね?」

「この銀河宇宙からチャマンカ人以外の全ての知的生命体を抹殺します。ショードファ人、ダラパシャイ人、地球人も含め、全員皆殺しにします。偉大なるチャマンカ帝国は、チャマンカ人によってのみ統治されるべきなのです。野党も解散し、今後は与党の一党独裁で政治を行います」

「やはりバサニッカの陰謀か。余がそんな行為は許さんと言ったら、どうするつもりかね」

「多分そうおっしゃられると予測しました」

 ポドンカは腰のホルスターから分解銃を取りだして、永遠帝に銃口を向ける。

「新しいチャマンカ帝国には、あなたも必要ありません」

 分解銃を握る左手に汗がにじんだ。バサニッカの命令だが、永い歳月チャマンカの元首だった男を殺害するのは勇気がいる。

「余は、永く生きすぎた。さっさと引き金を引くがよい」

 ポドンカは銃を手にした震える左手を右手で抑えながら、トリガーを引く。

 銃口から灰色の煙が噴火のようにほとばしり、永遠帝の全身を包む。煙はやがて消失し、あとには何も残らなかった。あっけない幕切れである。

 銃口から発射されたナノマシンの群れが、チャマンカ帝国の元首を原子レベルまで分解したのだ。

「これからショードファ人と地球人がいる捕虜収容所に行く」

 ポドンカ少佐が震えながらも宣言した。

「手始めに、奴らを全員殺害する」

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