インタビューの行方
チャマンカ議会でのクーデターが起きた時ズロッシャイは5人の部下と国営放送局にいた。
総勢6人のダラパシャイ人はスタジオで、チャマンカ人の人気司会者のインタビューを受けているところである。
インタビューの模様は録画され、チャマンカ星の1週間に当たる6日後に放送される予定であった。司会者もテレビのスタッフも、チャマンカ人の奴隷階級に当たる人達だ。
人気司会者はがっぽりギャラをもらっているが階級は奴隷に当たるので、それでも選挙権はない。そこへあわてふためいた様子で、スタッフの1人がその場に飛びこんできた。
「おいおい録画中だぞ。いい加減にしろ」
司会者が、不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「大変です。国会が占拠されました。クーデターです」
「嘘だろう。警備兵がいるはずだろうが」
司会者は、興奮してつばを飛ばした。
「クーデターの件は、本当だ」
ズロッシャイが、口をはさむ。彼は自分の銃を抜くと、司会者の顔に銃口を向ける。
「今から、この放送局を占拠する」
司会者は、すぐには自分の置かれた立場を信じられないようだ。
「本気か? ぼくはあんたをチャマンカ帝国の英雄として信じてたのに」
司会者の目が、泳ぐ。
「おれが忠誠を誓うのは、ダラパシャイ星のみだ。今も昔もこれからも」
そこへ突然チャマンカ人の兵士達が乗りこんできた。ズロッシャイは反射的に銃を向ける。
「待ってくれ。おれ達はクーデター派だ」
先頭にいたチャマンカ人が、クーデター派の印である腕輪を見せた。ズロッシャイも、自分の腕輪を相手に見せる。
「我々は、ソワンカ大佐の部下で、宇宙軍所属だ。残念ながらソワンカ大佐は議事堂で亡くなった」




