初め
俺は、ベイリーフ。通称イフだ。俺は1年前に騎士団に入団した。テストは上位将来を嘱望された一人だった。しかし、俺は、料理が得意、そして休日に飯を作っていた所、騎士団長のミラジョボビッチさんに見つかった。そして飯をとられた挙句、全部食べられた。よほど気に入ったのか、俺を騎士団の料理人に指名しやがった。俺は戦って武勲をあげて貴族になって悠々自適に暮らすという計画があったのに。ファックミラジョボビッチめ!綺麗だから許すけど。どうなってやがる!俺の将来設計が!?ここから巻き上げるしかないな。俺は前世の記憶がある。これはそんな俺の冒険日記。
「なんでしょうか団長!」
「うるさい、静かにしろ。飯を作れ、私の分だけでいい、愛情をこめろいいな?」ミラ
「そう言われましても・・・・」
「なんだ籠められないとでもいうのか?私に対して愛情がないとでも?」ミラ
「いや、そう言う訳じゃあないですが、団長をお嫁さんに・・・・へへへ(小声)」
「何笑ってる!さっさと作りに行け!!お前は私の奴隷だ!!いいな!!」ミラ
「いや、違いますって、まあ行ってきます」
「誰だあいつを教育したのは!まだ誰のものかわかってないようだな!直々に教育を施してやる!」ミラ
あ~あなんか言ってる、めんどくせ~まあいいメシ食わせとけば少しは静かになるだろう。それにミラ団長は本物のあのミラジョボビッチに似てる。まあこっちの方が可愛いがな。なにつくろうか。この前作ったベーコンを使ったカルボナーラを作った。
「できました、フォークでどうぞ」
「ああ、もらおう、これはなんて言う料理だ?」ミラ
「カルボナーラです。」
「匂いはいいな、味は・・・・・美味しい」ミラ
顔がめっちゃほころんでいる。顔を引き締めなおそうとして失敗してる可愛い。
「・・・・・。」
「なんだ?私の顔に何かついてるか?」ミラ
「いえ、可愛かったもので」
「なっ!!!!!!!!!?可愛いだと!!私を捕まえて可愛いだと!!!!!!!?もう一度言ってみろ!!!!!!」ミラ
「可愛いです」
「なっ!!も一度!!」ミラ
「滅茶苦茶可愛かったです」
「なっ!!!!!!!!ずっと言っていろ!!!!」ミラ
「いやいや、そのだらしない顔を引き締めてください。可愛いのは分りましたから、きりっとしていて下さい。団長っぽく、威厳のある顔で!」
「そう言われても、どんな顔していたか・・・・。こうか?」ミラ
「いえ、全然にやけてます。口角を下げて下さい」
「こうか?」ミラ
「上がってますって」
「くそう!下がらん!!誰も入れるな!」ミラ
「団長お食事中すみません!!書類の確認お願いします!」ファル
「イフに渡せ!食事の邪魔はさせん!」ミラ
「はっ!!了解しました!」ファル
「書類貰いますよ~」
「貴様!もっとしゃっきりしろ!!」ファル
「すみません」
「ではなおせ!!」ファル
「はっ!」
「よし、お前は団長のお気に入りだからと言って調子に乗るなよ!」ファル
「はっ!」
「いいか!大体だな!!お前というやつは!!―――――」ファル
「はっ!」
「いい加減にしろ、私から言っておく!うるさくて食事に集中できん!さっさと下がれ!」ミラ
「はっ!!!覚えてろよ?」ファル
「はっ!」
「みっともないぞ!下がれ!」ミラ
「はっ!失礼しました!!」ファル
「( ´Д`)=3 フゥ」
「なんだその顔は、ふざけた顔しおって・・・」ミラ
「こんなにめんどくさいなら冒険者にでもなって――――」
「駄目だ!それは許さん!お前は私の物だ!黙ってついて来い!」ミラ
「え~!でも、面倒なこと多いし」
「何が言いたい!」ミラ
「もっと楽だと思ったのに」
「わかったお前を私の秘書官にしよう!それがいい!!決まった!それだ!!」ミラ
「いやいや駄目でしょう、今は秘書がいなくても回ってるんですから、そんなの良くありませんて!」
「いいんだ私が決めたことだ。黙っていろ、いいな?」ミラ
「そんな横暴な」
「ここでは私が法律だ。いう事を聞け」ミラ
「やめようかなぁ~冒険者も―――」
「駄目だと言ってるだろう!!いい加減にしろ!!奴隷に落とすぞ!」ミラ
「なんでだよ!?おかしいだろ!?何もしてねーし!なんで奴隷落ち!?ふざけんな!!いい加減やめんぞ!?こちとらなんだってやっていけるんだ!団長が可愛くなかったらやめてたね!」
「そ、そうか、それは良い事だ、今晩空いてる――――」ミラ
「団長!!!!!!」ファル
「な、何だ!?いい加減にしろ!?お前のせいでイフがやめたらどうする!!お前の首では賄えんぞ?わかってるのか?」ミラ
「失礼しました」ファル
「下がれと言っただろう!ファルお前は自室に帰れ!」ミラ
「・・・・・」ファル
「おい!きさま!いい加減にしろよ?お前は今日をもって首だ!さっさと荷物まとめて出ていけ!」ミラ
「くっ!!くそっ!!覚えてろよ!イフ!お前は絶対に許さん!」ファル
「なんで俺!?やめろよ!逆恨みもいいとこだろ!!」
「うるさい!!お前が悪いんだ!!団長に取り入りやがって!!ふざけんな!!」ファル
「かなわぬ恋をしたお前が悪いだろ、さっさと行けよ」
「うるさいうるさいうるさい!わぁーーーー!ここでお前だけでも消してやる!!くらえ!団長が笑ってる!?」ファル
「いいからお縄につけ!ふん!」
「くそぉ!!いつからそんなに体術が上手くなった!ぐふ!」ファル
「前からだよ、ふっ、剣は回収する!立て!団長処分をお願いします!」
「頭が痛いよ、ファルお前は奴隷落ちだ。ここで剣を抜いたこと忘れはせん、終わりだ、連れていけ、牢に入れておけ!」ミラ
「はっ!」
「くそぉーーーー!!くそ野郎!!○○野郎!!消えろ!!!目障りだ!!」ファル
「黙ってろ、そら!」
「ぐふっ」ファル
そのまま牢にぶち込んでおいた。貴族の4男坊のようだった。どうやら騎士団内部でも煙たがられていたようだしな。何やら最近は俺が団長に気に入られていたのが気に入らないらしく、しつこく団長を付け回していたようだった。どうしようもないやつだな。騎士団にもコネで入ったらしいが、ここの騎士団は諸国随一の練度を誇る、帝国騎士団なので全然昇進しないうだつの上がらない騎士だったみたいだ。団長が側近を連れていないのでこのようなことが起こるのだ。そのことを注意した。そしたらこう言われた。
「其方が今日から側近だ喜ぶがいい、以上だ、役割は秘書兼料理番兼世話役兼身辺警護だ、いいな?」ミラ
「いえ、そんなのはいいんです。俺は貴族になって悠々自適に暮らすんです。だから武功を立てて領地でゆっくりするんです。だから、普通の騎士でいいです」
「私の右腕になればその夢も近いぞ?どうする?」ミラ
「やります!!」
「よし!よしよし!!!やった!!これでお前は私のもの、ふふふ」ミラ
「いやでも役割多くないですか?ちょっと疑問なんですがそこら辺はどうなってます?他にいい人いません?」
「いない」ミラ
「いやいや、居るでしょう?女性騎士も何人かいたはずです。何人どころじゃなかった!いっぱいいるでしょう?どうしてその中から選ばないんですか!?女性のことは女性が一番です!!そうしてください!」
「駄目だ。私は貴族だ、そんなもの達じゃあ満足できん」ミラ
「いや満足してくださいよ、ふざけないでちゃんと雇って下さいね?いいですか?」
「いや・・・・・それは・・・・・・・・」ミラ
「駄目です、俺が働くのはその人たちと一緒じゃなきゃやりませんよ?」
「わかった!だから今日は私の面倒を見てくれ!今日は多分重い日なのだ!頼む!」ミラ
「わかりましたから、皆まで言わなくても大丈夫です、分りましたから、今日は休みましょう?」
「だが、仕事はあるし・・・・・」ミラ
「寝室に行きましょう、そこに机を用意します。俺が使ってたのがあるのでそれを使いましょう。ベットは普通の高さですか?」
「あ、ああ、普通の高さだったはずだ。イフ、お前が使ってたものなのか?」ミラ
「なんで嬉しそうなんですか、ええ俺のです、あとで返してもらいますから」
「なんだ、くれるわけではないのか・・・・」ミラ
「なんで落ち込むんですか、しょうがない人ですね、一つだけプレゼントしますよ」
「そうか!!!それはいい!!いいぞ!!よくやったイフ!!」ミラ
「お褒めにあずかり恐悦至極に存じます」
「どこで覚えた!?ふふふ、そうか嬉しいか、そうかそうか、ふふふ」ミラ
「重い日はつらいのではないのですか?」
「いや、今は気分がいい、大丈夫そうだ」ミラ
「へ?そんな事あるんですか?まあいいならいいですけど・・・」
「ふふふ、そんなに心配か?」ミラ
「そりゃあ心配しますよ、人の気も知らないで笑ってますけどね!」
「いや、分ってるさ、心配してくれるのが存外嬉しくてな、ありがとう」ミラ
「べ、べ、別にそんなんじゃないですし!やめてください!ほら布団に入って下さい!体を冷やすと良くないって聞きました、これホットココアですゆっくり飲んでください。この布団冷たいですね、この羽毛布団に変えましょう、こっちの方が温かいですしいいですよ?ほらほら早く早く」
「わかった、ありがとう、む!これは温かいな!!すごいぞ!!暖炉にいるようだ!!素晴らしい、これは貰ってもいいのか?ありがとう、貰ってばかりだな、今度何かお礼をしたい、今度の休日に一緒に出掛けないか?これは命令じゃないぞ?」ミラ
「いいですよ、冷めないうちにココアも飲んじゃってください?」
「ああ、美味しい、ほっとする味だ、お前の様だな?」ミラ
「どこがですか?変なことは言わなくていいですよ?黙っていてください」
「変なとは!!?なんという言い草!!私は変なことなど言ってない!!ふざけるな!!いいな!!?」ミラ
「はいはい、わかってますよ~」
「お前は!?なめてるだろう!?わからせてやろうか!!この!!」ミラ
「飲み終わったコップを投げないでください、怒りますよ?物は大事にしてください、良いですね?」
「あ、ああ、わかった・・・・・すまん」ミラ
「いいですよ、イライラするって聞きますし、これテーブルです」
「マジックバックか?」ミラ
「いえアイテムボックスですよ」
「すごいな!それは凄い!どうやったのだ!?」ミラ
「いや、普通にギフトですよ」
「そうか・・・・」ミラ
「残念そうにされても・・・・、マジックバックを作れますよ?付与という形で」
「やってくれ!!頼む!!」ミラ
「はい、これでいいですか?指輪にしときましたが」
「指輪だと!!!!?」ミラ
「なんですか!?駄目でしたか?」
「い、いや、駄目じゃないぞ?それを私の左手の薬指にはめてくれ」ミラ
「え?俺がですか?別に自分で着ければいいんじゃ?」
「仕事だ頼む」ミラ
「ハァ、はい、これでいいですか?」
「ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、」ミラ
「大丈夫ですか?」
「ああ、ああ、あぁ、ぁぁ、ぁぁ、」ミラ
「大丈夫じゃないですよね!?しっかりしてください!」
「ああ、大丈夫だ、ありがとう、心配してくれて、大丈夫だ、心配かけたな?」ミラ
「いえ、良いんです」
「助かる、書類はあるか?」ミラ
「はいこちらに」
「ありがとう、休んでていいぞ?」ミラ
「いえ、足を揉みますよ、気持ちいいですから仕事中にぴったりですよ?」
「あ、ああ、でも足は汚いぞ?」ミラ
「拭きますから。お湯で綺麗にします。まあ、団長は汚くないですけど。」
「なっ!そうか・・・。」ミラ
「はいはい、恥ずかしいんですね~大丈夫ですよ~」
「子供扱いするな!!私は大人の女だ!」ミラ
「ブーツで蒸れてますね?皮のにおいがします。」
「匂いを嗅ぐな!!エチケットがなってないぞ!!」ミラ
「臭くないですから、大丈夫大丈夫」
「そ、そうか・・・・。」ミラ