「☆評価」と「いいね」の違いを今更ながらに考察してみた話。
「いいね」機能が実装されて幾分か経ちましたが、皆様活用されていらっしゃるのでしょうか。私は気付いたら利用しているのですが、忘れてしまっていることも多々あり、まだ定着していません。
そんなことを考えていると、私が見付けきれていないだけの可能性もありますが、「☆評価」と「いいね」機能の差異を考察しているエッセイを見かけていないと気付きました。ですので、今回自分で検証してみようと思いたった次第です。
興味のない方は申し訳ありませんが、ブラウザバックをお願い致します。
また、上記の二機能の詳細は、皆様既にご承知だと考えておりますので、割愛させて頂きます。もし詳細を確認なさりたい場合は、お手数ですが「各種マニュアル」をご参照ください。
さて、何故わざわざ比較しようと考えたのかですが、この二機能は両方が「作品を応援する機能」という類似した機能だからです。何が違うのか、なぜ別の機能として実装されたのか、が気になったからです。
まず、追加された「いいね」機能ですが、こちらに対する私の所感は「ステルス応援機能」です。
「いいね」機能は「誰がしたのか」が第三者は疎か作品の作者様ですら特定不可です。しかも、第三者はその話にどれくらいの「いいね」がされているのかも計り知ることができません。
“作者様だけがどれくらい「いいね」されたかを知る事が出来る”
そして、「いいね」機能は「ポイント」が付与されません。
それらの点を踏まえて「ステルス応援機能」だと私は考えました。
“「誰が」かはわからないが、「誰かが」応援してくれている”と作者様は知る事ができるからです。
かつて、「応援してもらえないからエタるんだ」と主張されていた方々にとっては、嬉しい機能が追加されたことになるのではないでしょうか。
一方、「☆評価」は☆相応の「ポイント」が付与されます。
そして、作品側からは「誰が」評価したのかは判別できませんが、「ユーザーがどの作品に☆評価を付けたか」は確認することが可能です。「ユーザーがどの作品に」ということが重要な点になります。
ところで、この確認方法を知らない方がいらっしゃるかもしれないので、方法を列記しておきます。
既にご存じの方は“以上、他ユーザーの「評価をつけた作品」の確認方法でした。”まで飛んでいただいて問題ありません。
例えば、私、白烏の「評価をつけた作品」を確認しようとした場合、まず、ご覧のページ上方のタイトルの下にある「作者:白烏」の「白烏」を選択、もしくはページ下方の「作者マイページ」を選択してください。
そうしますと、私の「ユーザーページ」を閲覧することができます。
“スマホ”の場合、画面右上方にある「その他」の欄にある「評価をつけた作品」を。
“PC”の場合は、画面の左列下方にある「評価をつけた作品」を選択すれば、そのユーザー(今回で言えば、私)の「評価をつけた作品」を確認することができます。
<追記>
マイページデザインリニューアルに伴い、「評価をつけた作品」はスマホ・PC共にユーザー名の下の左から7番目のタグにあります。
以上、他ユーザーの「評価をつけた作品」の確認方法でした。
つまり、感想欄やレビューにコメントを残したユーザーが「何の作品にどれくらいの評価をつけたのか」は、その作品の作者様だけでなく第三者も案外簡単に知ることが可能なのです。
作者サイドから見れば、自作品の感想欄に批判コメントを書いたユーザーがその作品に「☆評価をつけたか」は一目瞭然なわけなのです。
そして、この「ユーザーがどの作品に評価をつけたかの確認方法」があるために「☆評価」を使いづらいと考える方も一定数いるのではないかと私は考えています。
“「評価をつけた作品」を見られることで、評価した自分が「評価される」可能性”
こういった思考に至っている方々からすると、「☆評価」は利用しにくい機能となります。
偶に見かける「☆1評価」への批判エッセイなどを読めば「☆1」はつけにくかったりしますし、どういった作品に「☆評価」をつけたかも第三者に見られることもあり得るのです。
次に、“「何の作品に評価をつけたのか」を他ユーザーが確認できる機能”がある理由を私は考察しました。
上記の点を考えると、「何の作品に評価をつけたのか」を他のユーザーにはわからないようにした方が「☆評価」利用の障壁はなくなります。新規に「いいね」機能を実装するよりもその方がユーザーからもわかりやすいのは間違いありません。
従来の「☆評価」機能の使用頻度が上がれば、ランキングも今よりも賑わう事になるでしょう。
それでも、あえてその「確認機能」を残し、新規に「いいね」機能を実装したことを踏まえると、運営様にとっては「簡単になくす事ができない機能」なのだと判断出来ます。
結論から言いますと、運営様は「“評価される作品の作者”も“評価する人”と同じ『ユーザー』である事を“評価する人”に自覚してほしい」という考えなのではないかと私は推察しました。
このサイトのユーザーアカウントそのものに「作者と読者」または「書き手と読み手」による差異はありません。単に、作品を投稿しているか否かだけで、利用できるサービスや機能に違いはありません。
運営様にとってはあくまでも『ユーザー』であり、そこに差をつけてはいません。
以前、「作者は神だ」「下々の読者」と宣うエッセイを見かけましたが、そういう意味では運営様の考えとは違うということになります。
また、「☆評価」と「いいね」の違いの一番の大きな違いは「ポイントが付与されるか否か」です。
「『ユーザー』が『ユーザー』を評価している」のだから、“評価する方”は慎重に考えてほしいし、“評価される方”もそれを丁重に受け取ってほしい、と運営様は考えているのではないでしょうか。
話を戻します。
「☆評価」と「いいね」の違いで大きな違いはもう一つあります。
「☆評価」が「作品全体」に対してであり、「いいね」は「作品の一話毎」に対してである点です。
はっきり言いますと、「いいね」は選択する方からすれば少し面倒です。更新ごとに最新話を読んでいる時はさほど苦になりませんが、一話から読み始めたときは大変です。話数が多ければそれだけ「いいね」を押す回数が増えるためです。
ただ、定着すればそこまで苦にはならないとも言えます。
そして、ここに運営様の思惑があるのではないかとも私は考えています。
「いいね」は利用する人にとっては頻度の高い機能です。これに慣れれば今まで他意なく「☆評価」を利用していなかったユーザーの「☆評価」の利用頻度も上昇するかもしれないと運営様は思慮されたのではないでしょうか。
最後に、総じての私の結論としては、「いいね」機能は“何の憂いもなく利用可能なステルス応援機能”であり、「☆評価」機能は“使いづらい部分もあるが、ポイント付与可な表立ってできる応援機能”だということです。
と色々小難しく書きましたが、今後システムがまた変更されることもあり得ますので、これらの考察はあくまでも「私の推論」です。もしかしたら、全く見当違いのことを書いてしまったかもしれませんが、その点はご容赦ください。