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覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第2部・純愛
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第5話 苦手なもの2(キャラ名版)

メルデュラ「ところで、どちらに向かいますか?」

ミスターT「このまま環七を下って葛西臨海公園まで頼む。」

メルデュラ「なるほど、了解しました。」


 俺の一言で彼女は把握したようだ。葛西臨海公園はデートスポットとしてはこの上ない程の場所である。過去に躯屡聖堕の一件があり、その後エシェラとデートしたのも懐かしいな。


 あれから3年が経過か・・・、本当に長いようで短かった3年間だった・・・。




 葛西臨海公園へと到着する。出発した時刻が午後3時だったため、到着したのは午後5時を過ぎた。車両の大きさから駐車場へと駐車する。これが二輪車とサイドカーの決定的な差だ。


 俺は駅前の自動販売機で紅茶を2つ買う。バイクでの走行は車と違い体力を多く消耗する。水分補給はしっかりと行った方がいい。



ミスターT「運転お疲れ様。」

メルデュラ「ありがとうございます。」


 午後5時過ぎだというのに、表はまだまだ明るい。それに非常に蒸し暑い。石段に腰を掛け一服する。流石に煙草までは吸わない彼女。一服するのは俺とシンシアとシュームだけだ。


メルデュラ「遠出したのは初めてです。」

ミスターT「でも学校などの旅行は?」

メルデュラ「それは確かにそうですが・・・。」

ミスターT「・・・ああ、そう言う事か・・・。悪かった・・・。」


 この場合の遠出は俺と一緒にという意味だ。それ以外の遠出なら何度もしている筈。これは失言をしてしまったな。


ミスターT「ごめんな、デリカシーがなくて。」

メルデュラ「いいえ、嬉しい事には変わりありません・・・。」

ミスターT「そうか、ありがとな。」


 むう・・・まだデートに関しては無頓着すぎる。と言うか異性に対してデリカシーがない発言が多い。ここはシュームに指導して貰った方がいいかもな・・・。




 一服後、俺達は公園内を歩いた。当てもなく歩くのは心が落ち着く。以前ここに来た時は躯屡聖堕チームの尾行を優先していたため、観光として訪れてはいなかった。



 改めて周りを一望するが、人工的に作られた公園としては最高峰の出来栄えとも言える。若者達にとってデートスポットとしては十分な場所である。


 まあ実際の所はこういった場所に訪れる事がなく、ここしか見た事がないために言える無知故のものでもあろう。日本中を隈無く探せば、もっと素晴らしいデートスポットは沢山あるだろうから。




 更に歩き海岸近くまで赴く。そこから海を眺めた。静かに寄り添ってくるメルデュラに、俺は頭を彼女の肩に乗せる。何も言わずとも心が通う。それが恋人同士というものだろうか。


 ただ形だけで付き合っていると思っていたが、今やメルデュラも俺の大切な人だ。これには嘘偽りなく断言できる。




メルデュラ「あの、観覧者乗りませんか?」

ミスターT「あ・・ああ、分かった。」


 既に午後7時を過ぎている。最後にとメルデュラが観覧者へ乗りたいと話してくる。深夜は乗れないとの事から、今乗るしかないだろう。しかし・・・これに乗るのか・・・。


 受け付けで料金を払い、徐に乗車する。所要時間は約17分。17分も箱詰めか・・・。徐々に上空へと登っていくゴンドラ。風がない分静かな旅路だが、個室なため実に蒸し暑い。




メルデュラ「凄いっ、周りを一望できますよっ!」


 頂上に近付くにつれて公園全体を一望できる。それに何時になく興奮したメルデュラが右や左に動き回る。それによりゴンドラが動き、この上なく気分が優れない・・・。


ミスターT「・・・頼む、あまり動かないでくれるか・・・。」

メルデュラ「あ・・ごめんなさい・・・。」


 そうである、俺は何時の間にやら高所恐怖症になっていた。かといって極端すぎるものではなく、ただ単に足が竦み上がるというものだが。


メルデュラ「なら・・・私に掴まって下さい。」


 そう言うと俺の右腕を掴んでくる。気を紛らわすと言う意味合いでは十分だったが、周りの風景がそれを打ち消してしまう。


メルデュラ「確か蝉もお嫌いでしたよね。」

ミスターT「アレも勘弁してくれ・・・。」


 思い出したくもない。あのグロテスクな形は異様としか言いようがない。ヴァルシェヴラームが語るには、昔はよく捕まえていたと言うのだが・・・。今は到底考えられない・・・。


メルデュラ「でも嬉しいです・・・、嫌いでも一緒に乗ってくれた・・・。」

ミスターT「ああ・・・。」

メルデュラ「今日は・・ありがとう・・・。」


 緊張する俺の顔を自分の方へと向けると、静かに唇を重ねてくる。その口づけに我に帰る。怖いのは相変わらずだが、彼女の口づけには心から応じてあげた。




 約17分の恐怖の旅路から解放される。その中で癒しの一時はあったが、正直それ所ではないのが実情だった。今も足元が震えている。やはり無理があったか・・・。


ミスターT「ごめんな・・・。」

メルデュラ「あまりお気になさらずに・・・。」


 再び先程一服した場所へと戻る。意気消沈した俺は、ただ彼女に謝るしかない。本当は終始癒しの一時を味わせるつもりだったのだが・・・。


メルデュラ「飛行機とかは大丈夫でした?」

ミスターT「飛行機も勘弁して欲しいものだわ。あの離陸時の重力には本当に参ったわ・・・。また目に見える高さも脅威だよ。」


 無重力状態の一瞬なども苦手である。つまりエレベーターの上り下りのアレも苦手だ・・・。むう・・・俺にも苦手はものはあるんだな・・・。



ミスターT「落ち着いたよ。」


 徐に一服する。完全な高所恐怖症ではないため、落ち着けば問題はない。本当の高所恐怖症であれば、観覧者に乗る時点で断固拒否していた筈だ。


ミスターT「今度は落ち着いてデートしたい、アトラクションなどは参る・・・。」

メルデュラ「了解です。」


 遊園地などはもってのほかだ。しかし何時から苦手になったのか・・・、自分でも分からないものだ・・・。




 その後、葛西臨海公園を後にした。今度は俺が運転し、サイドカーにメルデュラが乗車。時間は既に午後9時を回っている。


メルデュラ「あの・・・この後は?」

ミスターT「向こうを期待しているんだろ。落ちつける場所を知ってるから任せてくれ。」

メルデュラ「はい・・・。」


 俺の発言で小さく頷いているメルデュラ。しかし雰囲気からして据わっており、これが彼女が心から望んでいる事であると理解できる。


 バイクを走らせる事1時間半、赴いた先は秋葉原。時刻は10時半、はたしてチェックインできるかどうか・・・。




 今いる場所はウインドとダークHと一緒に入ったホテルだ。非常に落ちつけるとあって、俺も気に入っている。態々秋葉原にまで赴いても十分なものだ。


ミスターT「よかったわ、最終チェックインが0時で。」


 慌てて駆け入ったが十分間に合った。どこも最終チェックインはこのぐらいだと言う事だ。駐車場にハーレーサイドカーを止めている間に、メルデュラが受付で応対してくれていた。


メルデュラ「凄い・・・秋葉原の街並みを一望できますね。」


 今回も最上階の部屋を選んだ。というか偶然空いていたため、そこにした訳だが。秋葉原という電気街が好きなメルデュラの事、この風景は大絶賛のようだ。


ミスターT「飯でも買ってくるわ。何でもいいよな?」

メルデュラ「偏食はないので大丈夫です。」


 夜景に見惚れている彼女を尻目に、空腹を満たすために館内のコンビニへと向かう。まあ軽食しか取れないが、今を凌ぐには十分だろう。


 真夏とあって冷やし中華をベースに、サンドイッチ・おにぎりを買い込んだ。後で聞く所によると、メルデュラはかなりの大食漢のようで。俺はまあ並々だろうか。




ミスターT「・・・全部食いやがった・・・。」


 俺はサンドイッチ2つとおにぎり1つしか食べていない。対する彼女はそれ以外の食べ物を片っ端から食い漁ってしまう。これには驚愕するしかない・・・。


メルデュラ「家族全員も大食漢ですよ。シンシアRとシェイナとは、何時も食べ物を巡って争っての食事でしたから。」

ミスターT「何とも・・・。」


 だからこれだけの巨女が出来上がったのか。シェイナだけ背が低いが、母を含めた他の3人は巨女だ。恐ろしい事この上ない・・・。


メルデュラ「・・・大食いの女は・・嫌いですか?」

ミスターT「ああ、大丈夫。圧倒されただけだから。それに自然的な行動を白い目で見るのは、野郎として恥じるべきだ。」


 見た目を気にして行動するのは失礼極まりない。彼女の話を推測すると、何らかの出来事があったのだろう。


ミスターT「まあ・・・俺より大きいのは参りものだが、ここはしっかりしてるのだろう?」

メルデュラ「はい・・・。」


 そう言いながら彼女の両乳房の間を親指で指す。心さえ据わっているなら、恐れるものなど何もない。


ミスターT「お前も十分可愛いのだから、外見なんか気にしてはダメだ。むしろ長所として考えた方が気が楽だよ。」

メルデュラ「そうですね。」


 リデュアス・イリュシェア・ラオリアも該当するが、巨女という容姿を最大限活かして活動している。相手に威圧的な行動を取るには十分だろう。メルデュラの場合は優しさで攻めるのが好ましい。後は彼女次第という事だ。




メルデュラ「落ち着きます・・・。」

ミスターT「そうか。」


 一服して休憩してると、彼女が膝枕をしたいと言ってきた。この場合は俺が頭を乗せるのだが、今回は彼女が俺の膝に頭を乗せてくる。


メルデュラ「シュームさんが仰る通りでしたね。どんな場所や状況でも、こちらを最大限気遣ってくれる。苦手な観覧者にまで黙って乗ってくれた。感謝しています・・・。」

ミスターT「まあ愚痴は言いまくったがね・・・。」

メルデュラ「そこはあえて黙って押し通す、です。」


 笑顔で俺を見つめる彼女。普段の姿からは考えられないほどの癒しの眼差しだ。俺は無意識に彼女の頭を優しく撫でてあげた。素でよく行う厚意の1つだ。


メルデュラ「・・・本当に不思議。初めてお会いした頃は全く興味がなかったのに、今となっては心には貴方の事しか浮かびません。それに普段からも色々と気遣ってくれています。そんな貴方に惚れない訳がありませんよ。」

ミスターT「まあ実際には掛け持ち過ぎてるのだが・・・。」

メルデュラ「フフッ、それだけ貴方を心から愛しているのです。私の心を掴んで離さないのだから。私の愛にも応えてくれれば嬉しいです・・・。」


 その言葉には行動で返した。彼女の頭をゆっくり持ち上げ、静かに唇を重ねる。真横からの口づけだが、彼女の愛に心から応じてあげた。


ミスターT「観覧者の分だよ。あの時は真剣にできなかったから。」

メルデュラ「はい・・・。」


 徐に起き上がると、俺を背後から優しく抱きしめてくる。巨女と言われる故に、その胸板は十分すぎるものだ。まあ胸が背中に当たるのはご愛嬌だが・・・。


ミスターT「落ち着いてからでいいか?」

メルデュラ「暫くこのままでいさせて下さい・・・。」


 俺を胸に抱いて余韻に浸るメルデュラ。背丈は俺よりあるため、包み込むような抱擁が心地良い。本当はこちらが行ってあげるべき厚意なのにな。まあ巨女の長所の1つであろう。


メルデュラ「・・・貴方を心から愛しています。」

ミスターT「俺もだ、ありがとな。」


 徐の告白に俺も応じる。本命はエシェラなのだが、そこはしっかりと弁えているようである。まあ弁えて貰えなければ行動にでれない訳だが・・・。




 小1時間程度そうしていた。ただ黙って寄り添うだけで、心が満たされていく。俺よりも彼女の方が満たされたようだ。


 しかし真夏の最中の抱擁で、汗ばんでしまうのは言うまでもない。代わる代わるシャワーを浴びて汗を流した。本当はゆっくり入浴したいのだが、彼女の目は既に先を見据えている。ここは焦らさず応じた方がいいだろう。



 その後は怖ろしいまでの愛を語ってきた。我慢していたものを全て吐き出すかのように。俺はただただ応じるしかなかった。まあ彼女の好きなようにさせてあげよう。


 無論俺も応じる事はしたが、彼女の凄まじい思いの丈には圧倒されるばかりだったが・・・。




 ちなみに真剣な愛の語り合いの時は、俺は頭の覆面を外している。真顔を見たメルデュラも5人と同じく頬を染めて見入っていた。誰もが予想通りの人物だと語っている。


 今ではトレードマークの覆面だが、今後も着用し続けるとしよう。覆面の風来坊という徒名は伊達じゃない。


 もはやこの覆面は俺の身体の一部と言える。何とも不思議なものだ・・・。


    第2部・第6話へと続く。

 青春してますね(=∞=) ちなみに、詳細設定を挙げると、メルデュラ嬢の身長は213cmです@@; エキプロで実現可能な身長より、5cmほど下げたものです。男性陣は218cm(最大身長)、女性陣は213cmとなります。逆に最小は、男性陣165cm、女性陣160cmで。


 とにかく、マイキャラ軍団の本家はエキプロ(5で創生)なので、体躯が良いキャラが多くいやがります@@; 何ともまあですわ><;

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