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覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第1部・恋愛
70/280

第18話 最終話・愛しい人1(キャラ名版)

 覆面の風来坊、これは俺の異名である。10年前に7年間、日本中を旅しながら回った。俺自身の自由な生き様で何かを残せればと思ったのが発端だ。


 各地を転々とし、その場での資金稼ぎに奔走する。そしてある程度資金が貯まれば、再び旅に出る事の繰り返しであった。



 それから7年後、久し振りに地元へと戻った。地元に戻った時には、まだ何もなかった。あるのは己の存在と、今まで培った数多くの経験である。


 殆どゼロからのスタートとも言える。自身しか存在がなく、これから新しい生き様を刻む戦いを行うだけである。


 この第2の人生のスタート、そこからが俺の転機が続いていった・・・。




 過去に出会っていたエシェラとの再会。この時はまだど忘れしていたが・・・。


 心の安息を求めて彷徨っていたアマギH達、躯屡聖堕チーム。その彼らを救った事も。


 相手を想って修行を申し出たラフィナ。その彼女を貶した連中への、凄まじい激怒も。


 修学旅行先で風邪を引き、寝込んだエシェラもあったな。懐かしい・・・。


 花火大会を見るのだと押し掛けた先で、大企業の社長令嬢エリシェとも出会った。


 盆踊りではアマギHと一緒に、地元のワルを撃退した事もあった。


 海水浴ではシンシアとの出会い。彼女の背中を押した。その後の再会も運命的だった。


 ツーリングでは5人して箱根まで足を運んだ。サイドカーの旅はよかったな。


 体育祭ではディルヴェズと再会する。あの少年が美男子になっていたのには驚きだった。


 交流教室ではエシェツがカシスに告白。相思相愛で見事に円満となった。


 ヴァルシェヴラームとの再会も懐かしい。相変わらずの人だが、優しい母でもある。


 シンシアと一晩共にした事も。寄り添っただけの一夜だが、3人からは嫉妬の嵐が。


 ラフィナとエリシェの行く末を決めるエシュリオス・エフィーシュとの出会いもあった。


 クリスマスには絵をプレゼントした。日頃からの努力が報われた瞬間だ。


 愚者に掴まった事もあった。だが己の原点回帰を見据えた瞬間でもある。


 ラフィナとエリシェがプロデビューもした。その後の将来を決める瞬間だったな。


 そして3年間のアメリカへ。4人との別れでもあった。そして帰還・・・。




 たった1年間で、俺自身の生き様を左右する経験を得た。数々の出会いと思い出が、今の俺の糧となっている。


 俺の生き様は間違ってはいなかった。今はハッキリと言い切れる。我武者羅に突き進んできてよかったと・・・。


 そしてこれからも己の生き様を刻み続ける。みんなと一緒に・・・。




 今は本店レミセンで小さな飲み会を行っている。今日は夜から貸し切りにし、それぞれの手料理を振舞った。


 4人とも成人を迎えたという事で、適度な酒を飲みながら語らう。俺は酒は飲めず、他の飲み物で付き合った。



ミスターT「・・・どうだ?」


 そんな中、スケッチブックにペンを走らせる。今は絵ではなく、俺の1年間の行動と3年間の布石を認めた詩だ。それを4人に見て貰った。


エリシェ「・・・素晴らしいです。」

ラフィナ「これは歌詞になりますね。」


 音楽に精通するラフィナとエリシェは、その詩の良さを讃えてくれた。歌にまで出来るとあり、かなり本格的に考えているようである。




エシェラ「あれから4年経つんだね・・・。」

ミスターT「早いものだよな・・・。」


 コーヒーを飲みながら呟くエシェラ。風のように現れて旋風を巻き起こしてから4年が経過した。本当にあっと言う間の出来事だった。


エリシェ「貴方と出会わなかったら、今こうしてはいないでしょう。躯屡聖堕の一件もなかったでしょうし、私達の関係も全くなかったでしょうから。」

シンシア「ですよね。私も貴方と出会わずここに訪れなかったら、今も地方で何気ない生活をしていたかも知れません。」

ラフィナ「告白を貶された時、貴方がいなかったらトラウマになっていたでしょう。その私を心から支えてくれたのですから。」

エシェラ「孤児院出身じゃなければ、私や皆さんとはお会いにならなかったでしょう。赤の他人として過ごし、そのまま一生を終えていたかも知れません。」


 4人がそれぞれの過去を振り返る。殆どが彼女達の人生を左右する決定打と言えるだろう。そのターニングポイントに俺が関われている事は、本当に幸運で嬉しい限りなのだろうな。


ミスターT「俺の方こそ4人からは色々な事を学んだよ。本当に言い表せないほど感謝している。ありがとう・・・。」


 俺自身を支えてくれた。半ば強引的ではあったが、それでも背中を支えてくれた事には間違いない。今の俺があるのも4人のお陰なのだから・・・。




エシェラ「・・・アマギHさん達を救った後。座って物思いに耽っていた時に言った言葉を、今も覚えていますか?」


 暫く沈黙が室内を漂うと、徐にエシェラが語り出す。それは彼女と共にアマギH達を救った後の事だ。今も胸中に刻まれた原点回帰の1つでもある。


ミスターT「ああ、覚えている。行動で示せ、だったよな。」

エシェラ「なら話は早いです。私達が望むのは言葉よりも行動です。」


 う・・・背中に悪寒が走る。間違いなく4人とも別の事を望み誘っている・・・。表情が何時になく不気味である・・・。



ミスターT「・・・酒なら付き合うよ。」

エリシェ「お酒は飲めないでしょうに。」


 酒なら付き合うという事を語った。俺自身も絶対に飲めないという訳ではないが、それでもスルーされた・・・。


ミスターT「・・・競馬とかなどに行くか。」

シンシア「十分稼いでいるので間に合ってます。」


 娯楽施設に赴き、賭け事をしようと語る。しかし今の4人は自給自足だ。ストレス発散自体が仕事に向けられている。これもスルーだな・・・。


ミスターT「・・・コンサートでも行こう。」

ラフィナ「プロがここにいますよ。」


 そりゃそうだ。目の前にはプロの歌姫と演奏家がいるのだ、これはスルーされて当然だ。逆に彼女達を挑発させてしまう事になる・・・。


ミスターT「・・・添い寝なら付き合うが・・・。」

エシェラ「ん~・・・。」


 ダメだ・・・冗談を言ってもスルーされる。この後切り出す言葉が浮かんで来ない・・・。しかも物凄い厳しい表情だ。間違いない、別の考えを期待している。しかも4人とも同時に。


エシェラ「・・・分かったわ、添い寝で勘弁します。4人で寝ましょう。」

ミスターT「勘弁って何だよ・・・。」


 何とか言い包めたが、それでも4人同時に添い寝は無理だろ。それ以上の事になりそうで、この上なく怖い・・・。


    第18話・2へ続く。

 第1部の最終話へ。と言うか、詳細描写が欠落している現状、まるで日記帳的な感じです><; これでは詳しい様相が全く分かりません@@; 今現在開始した、苦労人側を踏まえると、これは非常に酷い状態でしょう@@; 何れ大改修をしたいところですが、今はオリジナル原本としてお納め下さいm(_ _)m

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