表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第3部・慈愛
286/290

第12話 強運と原点回帰2 私利私欲よりも大切なもの(キャラ名版)

ミツキ「なるほどわぅねぇ~。マスターがわた達も呼んだ理由が分かったわぅ。納得できなさそうな皆さんを嗜める必要がありそうわぅと。」

ナツミA「私にはそこにある当選したクジは、仲違いを促す絶望と破滅の力にしか見えません。現に皆さんの心がマスターの原点回帰から反れているのが分かります。ヴェアさんが同調されない意味も痛いほど理解できますよ。」


 一旦ゲームを中断して、俺の傍へと歩み寄ってくるナツミAとミツキ。呆れた表情で女性陣を見遣っている。半ば俺に匹敵する殺気と闘気を出し始めてもいるため、顔を青褪めだしている身内であった。


ミツキ「マスターの英断は正しいわぅ。有り余る力は破滅を導く。それよりも困っている人達や、その人達を誠心誠意助け抜いている人達を支えるために使う。少量の資金は残して、後は全部寄付するのが正論わぅよ。」

ナツミA「以前ご自宅をリフォームする際に伺いましたが、お母様方は有り余る資金をお持ちだとか何とか。使い道を持て余した状態で、息抜きこそマスターと共にある事を望まれている。そんな状態なのに、これ以上の力を持とうとするのですか。」

ヴェアデュラ「ミツキさんとナツミAさんの言う通りね。それにお父さんにも何度も言ってるじゃない。私利私欲に走る事だけはしないでくれと。それと真逆の立場じゃないのよ。」


 最近はヴェアデュラも俺の殺気と闘気を繰り出せるようになっており、それに戦々恐々の周りの男性陣や女性陣だった。ナツミAやミツキのそれと相まって、恐怖の三銃士とも言われている。


シューム「そうね、ミツキちゃん・ナツミAちゃん・ヴェアちゃんの言う通りね。落ち着いて考えれば、今まで抱いていた事が無粋に感じられるわ。」


 先に落ち着きを取り戻したシューム。何時も以上に一服をして気を落ち着かせようとしている。まあ原点は据わっているため、上辺だけの私利私欲だろう。


シューム「心に刺さったのがナツミAちゃんの名言よ。仲違いを促す絶望と破滅、それが目の前にあるのだから。今さっきマスターが一部を除いた全額を寄付すると言った時、一瞬でも何を言い出すんだと思った私が憎いわ。それこそディム母さんに蹴飛ばされるわね。」

ミツキ「その前に・・・わたが思いっ切り蹴飛ばしてあげていたと思うわぅよ。今からお例しになるわぅか、渾身の一撃を込めた強烈~な奴を?」

シューム「うぅっ・・・原点回帰できてよかったわ・・・。」


 ミツキの恐さは身内最強と言われるほどのものである。彼女の本気は計り知れないと誰よりも先に気付いたのがシュームである。今の発言に込められた真意を察知し、恐ろしい程に怯えていた。


ナツミA「それと話は別になりますが、安堂不動産に寄付して頂けるのは嬉しい限りです。まだ例の回収問題から完全に脱却できていません。少しでも多くの資金があれば助かります。」

ミスターT「そこはエリシェやメアディルの力で何とかなると思うよ。既に大企業連合として運営している訳だし。」

ヴェアデュラ「まあこの問題は日本国内だけの話だからねぇ・・・。」


 今も雑務に明け暮れるヴェアデュラが、ノートパソコンの画面を俺達に見せてきた。そこに提示された表を見て驚愕した。何と日本の年間の国家予算を超える金額が提示されていた。それを窺い知った13人の妻達や26人の娘達は顔を青褪めだしている。目の前の宝くじの金額など程遠い金額が提示されている事にだ。


ヴェアデュラ「これが13年前の回収事変と核弾頭事変で起こった被害総額、ざっと80兆円ね。三島ジェネカンとシェヴィーナ財団の力を使えば簡単かつ直ぐに返済は可能だけど、それじゃあ私達が堕落するだけ。ここはゆっくりとお手伝いしつつ返済していこうと思っているわ。」

ナツミA「後は政治にしっかりして貰わないとダメですよね。最近は私利私欲に走る愚者が数多い。本当に大切な事を企業などに任せっ切りで、自分達は微温湯に浸かっている状態です。」

ミツキ「蹴飛ばしてやろうわぅかね・・・。」

ミスターT「野郎は愚かだよな・・・。」


 現状は厳しい状態が続いている。ジェリヴァやアビゲイルが招いた企業回収事変から、僅か数日の出来事だった核弾頭事変で年間の国家予算に匹敵する被害総額が現れていた。これはヴェアデュラから伺っていたが、改めて表で提示されると驚愕せざろう得ない。



ヴェアデュラ「という訳で宝くじは没収。1000万円ぐらいを除いた全金額はお父さんが述べた通り寄付に回します。」


 食卓の中央にあった宝くじを手に取り、ノートパソコンの端に括り付ける。その後も雑務に明け暮れるヴェアデュラであった。


リュア「ごめんなさい、お父さん・・・。」

リュオ「目が眩んでしまいました・・・。」

ミスターT「ああ、気にしなくていいよ。俺だってこの現実は今だに信じられない。しかしそれよりもっと信じられない現状で戦ってきたじゃないか。それに比べれば何でもないさ。」


 今となっては世界中を震撼させた、インフルエンザ事変・企業間抗争事変・核弾頭事変。この戦いに微力ながらも携われた事の方が、宝くじ1等の当選よりも遥かに幸運だったのかも知れない。その渦中に誕生した下の娘達は本当に幸運だろう。


ミツキ「でも残った資金はみんなで山分けわぅよ。偶には新しい服や娯楽などに興じてみたいわぅ。このぐらいならバチは当たらないわぅからね。」

ミスターT「そこは賛成だの。この数十年着込んだ一張羅もボロボロに近い。新しくオーダーして新着させたいものだわ。」

メルデュラ「あ、では新しいサーバーを数台構築したいのですが。」

シューム「喫茶店のコーヒーメーカーが不調気味でねぇ、新しいのが欲しいわぁ。」

ヴェアデュラ「私もミニクーパーの修理代に少し欲しいわねぇ。」


 低予算の欲望に関してなら直ぐに湧き出てくる女性陣。それはどれも自らの資金面で補える程度のものばかりである。言わば宝くじが当たったボーナスという事で、実費になるがそれなりに満喫したいという現れであろう。これには俺も賛同できるわ。


    第13話・3へと続く。

 まあこれは力を持ち過ぎている故に言える流れな感じなのですがね(-∞-) それでも、淵源となる大切な理だけは見失わないようにしたいものです。最後は己自身との対決の繰り返しですし・・・。


 ちなみに、風来坊の劇中でも挙がっているシークレットサービス。それは警護者の世界観だとそのまま警護者の職業に割り当てられる感じと。報酬はナツミYUさんが学園を創立できるぐらいの天文学的な金額なので、個々人の私利私欲は殆ど出なくなるのですがね(-∞-) むしろ、その力を使う時間すらなくなっていますので。


 諸々の力を持っていても、忙殺されていては使い道がなくなってしまうのが現状でしょうか。悩ましい限りですわ。同時に息抜きがどれほど大切かを痛感させられる思いになります。色々な意味で常々日々に強くあり続けたいものですわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ