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覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第3部・慈愛
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第11話 受け継がれし者9 その思い、非常識なれど(キャラ名版)

リュア「でもいいじゃんさ、年代なんか関係ないよ。」

リュオ「私達がこうして巡り逢えたのは紛れもない事実よ。それが異常であっても、お祖母ちゃんの決意がなければ私達は生まれてこなかった。」

リュア「エシェラ叔母ちゃんだけがお父さんとの妻だけで、他の叔母ちゃんとは全く関係がない状態だったんだよ。」

リュオ「世間体の目線なんかクソ喰らえだよ。」


 力説しだすリュアとリュオ。その発言に我に返っていく妻達と娘達。しかし異常と思えていた事は紛れもない事実である現状は、リュアとリュオもしっかり理解している様子だ。


ミスターT「俺は俺の生き様を貫き通すだけよ。お前達を一生涯支え抜く、それがお前達と心身共にした時に堅く誓った一念だ。前までは後悔の連続だったが、メアティナとメアティヌが生まれてからは考えなくなった。」

ヴェアデュラ「中途半端な心構えでは娘達に申し訳が立たない、でしたよね。リュアちゃんとリュオちゃんと同じ年代だった時の私も、当時のその言葉は今も鮮明に覚えています。」


 あれだけ現状を非常識とし、罪悪感を抱いていた俺。その俺が吹っ切れた形に至れば、次は妻達や娘達がそこに回帰する。間違っていると思う事こそ、自然であり当たり前であり常識である。


ミスターT「世間体の考えに則って物事を見てしまうから、今の現状を異常と取ってしまう。しかしお前達が生まれてきてくれた事は、心から感謝しているし嬉しい。この一念を抱かなくなってしまえば、お前達の誕生すらも否定している気がしてね。」

リュア「私達は気にしてないから心配しないでね。」

リュオ「お父さんと一緒に戦える、生きられる事が一番幸せだから。」

ミスターT「ありがとう。」


 どの様な経緯があろうが、目の前に誕生した娘達は紛れもない大切な愛娘達だ。それを心から愛して支えるのが父親たる俺の役目であり使命である。認めるという言葉は合わないが、娘達の存在は即ち俺の生き様とも言い換えられる。



シンシア「というかさ、最初はエシェラさん一筋だったんだよね?」

ミスターT「そうだの。」

ウィレナ「でも最初に夫婦の契りを交わしたのはシューム姉さんだし。」


 シンシアやウィレナの話す意味は痛烈に心に刺さる。エシェラこそ生涯の伴侶として接していくつもりだったが、今では彼女を含めた13人の妻達が一生涯の伴侶である。不思議な流れとしか言い様がない。


シンシア「これはアレか・・・シューム姉さんがエシェラさんからマスターを寝取ったと・・・。」

ウィレナ「そうなりますなぁ・・・。」


 エラいニヤケ顔で語り合うシンシアとウィレナ。俺とエシェラの仲から俺自身を奪い取ったという流れを想像しだしている。寝取られか・・・、十分肯けられるが・・・。


エシェラ「・・・お2人さん、それはどういう意味ですか・・・。」


 案の定の流れだ。意表を突かれたエシェラが逆襲を開始する。シンシアとウィレナを捕まえ、両脇にそれぞれの頭を挟んでオシオキヘッドロックを放っている。それに直ぐさま降参しだす2人だった。


エシェラ「何で貴方達は何時もこう・・・。」

ミスターT「ま・・まあいいじゃないか。流れを止めなかった俺にも責任があるんだから。それでも娘達の誕生は大いに喜ばしいし、今の流れを作ってくれたのはシュームでもある。」

エシェラ「それはそうですけど・・・。」

ミスターT「シュームが前に言ってたじゃないか、俺は13人の妻達の共通財産だと。分け隔てない愛情こそ対等に渡り合える一念とも。確かに2人が言うように寝取られたかも知れないだろうが、そこには憎悪もなければ私利私欲もない。俺の心から大切な愛しい人達が、俺を心から欲していた。だからこそ今が結果になるのだから。」


 俺の言葉で13人の妻達は顔を赤くしている。この意味合いは改めての愛の告白であろう。何度も言っている言葉なのだが、改めて聞くと赤面するほどなのだろうな。


リュア「むしろ、責任問題だと父ちゃんに原因があるかものぉ。」

リュオ「これだけの美人妻を揃えて、双子姉妹を作ったんだからねぇ。」

ミスターT「痛々しい発言でございます・・・。」


 リュアとリュオの発言も痛烈に心に刺さる。確かに生まれてきた子供達は本当に可愛いし罪はない。妻達にも一切罪はない。あるとすれば俺にこそ罪がある。


シューム「でもあの時、何振り構わず接してくれた事は本当に感謝しています。」

エシェラ「そうよね。もし姉さんがあのままだったら、間違いなく自我が崩壊してどうなっていたか分からなかったと思う。」

エリシェ「その出来事があったから、今の私達の関係があるのです。リュア様やリュオ様が仰っていた、世間体の目など関係ありません。私達は私達の生き様を刻むのみです。」


 妻達が俺を擁護してくれる発言をしてくれた。それに心から頭を下げる。また俺の隣にいるシュームが右手を掴み、自分の胸元に抱き寄せた。そこに込められた思いは果てしなく純粋に思われている事だと痛感せざろう得ない。


ミスターT「俺は本当に幸せ者だよな・・・。」

シューム「だからぁ・・・このぐらいで満足しちゃダメって言ってるでしょう。」

エシェラ「一生涯付き合って頂きますから、覚悟して下さい。」

ミスターT「ハハッ、そうだね。」


 どの妻達も自愛に満ちた表情で見つめてくる。また娘達も同じだった。心から思われ労われるこの瞬間こそ、あの時一歩前に踏み出した結果と言えるのだろうな・・・。


    第11話・10へと続く。

 正にハーレムと@@; 前にも挙げましたが、元ネタは某「夢魔の巣」さんの「女王の~」が淵源です@@; 今ならあちらの完結している2作品は、コミカライズしても良いかも知れませんね。ただ、あちらの描写が凄まじいので、18禁になるのは言うまでもありませんが(-∞-)


 ちなみにその影響も受けて、風来坊側でもその流れの外伝風の話はあったりします@@; 披露するかは分かりませんが、その場合は18禁になるのは言うまでもありません><;


 何にせよ、本題は家族愛と絆の理。ハーレム絡みの部分は上辺だけのものなので、そこはしっかりと弁えているつもりです。全ては彼らに捧げる旅路、今後も頑張らねば。

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