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覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第3部・慈愛
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第9話 永遠のパートナー4 悪い絡み酒(キャラ名版)

 婚姻式が終わったのは夜10時を回った頃。未成年の娘達は早めに引き上げたが、成人を向かえている娘達は大いにはっちゃけていたようだ。


 俺は早々に退散し、本店レミセンの3階でグロッキー状態になっている。今までずっと付き添い続けてくれていたメルデュラは、深夜の飲み会に参加している。彼女は家族内で一番酒に強い存在だからなぁ・・・。


 ちなみに身内は全員飲み会に参加している。俺が戻った理由は12人の幼い娘達の面倒も踏まえてである。一番大きいリヴュミナとリヴュミヌが他の10人の妹達の面倒を見てくれているため、俺はソファーで寝っころがっている状態だ。



リヴュミナ「みんな寝たよ~。」

ミスターT「ありがとな。」


 数年前までのリュアとリュオを彷彿とさせるリヴュミナとリヴュミヌ。例のインフルエンザ企業間抗争前に誕生した双子である。よくぞあの病気をものとせずに生まれてきてくれたわ。


リヴュミヌ「お父さん大丈夫?」

ミスターT「ああ、大丈夫よ。明日には回復するだろう。」


 心配そうな表情の双子を抱き寄せ胸に抱く。今のソファーは複数人寝れるほどまで拡張してあるため、簡易ベッドとして役立っている。


ミスターT「お前達も大きくなったわな。」

リヴュミナ「早くヴェア姉ちゃんみたいに大きくなりたい。」

リヴュミヌ「そしてお父さんと一緒に戦いたい。」


 既に認知度が据わりだしている双子なだけに、時々大人びいた発言には驚かされる。まあ姉のリュアとリュオの影響も少なからずあるのだろうから、当たり前と言えば当たり前だろう。


ミスターT「将来は何になりたいんだ?」

リヴュミナ「ん~・・・まだ分かんない。」

リヴュミヌ「でも~・・・お父さんみたいなトラックの運転手になりたい。」

リヴュミナ「そうそう~。」


 う~む、この2人は俺がトラック野郎として活躍していた頃をしっかりと見ていたようだ。リヴュアスみたいに警察官になるのかと思っていたが、案外一番男臭い生き様を貫き出すかも知れないわ。


ミスターT「まあ今は気にせず、前だけ向いていればいい。そうすれば自然と周りは付いてくるよ。焦らずじっくりね。」

リヴュミナ「うん、そうする。」

リヴュミナ「ありがと、お父さん。」


 思いっ切り甘えてくるリヴュミナとリヴュミヌ。今年7歳になったというのだが、他の双子とは異なり甘える部分が強く出ている。まあこの言動は俺と一緒の時だけだろうけど。


 しかし日に日に成長していく娘達の姿を見るのは実に嬉しい。顕著なのがヴェアデュラやリュアとリュオだろう。特にヴェアデュラに関しては色々と苦労させられたわ・・・。


 胸の中で甘えつつも徐々に眠気に襲われているリヴュミナとリヴュミヌも、これからが本当に大変になっていくのだろう。その2人の背中を軽く叩き、頭を優しく撫でてあげた。


 13人の妻達には心から感謝したい。俺のような奴でも愛娘達の父親として生き様を刻めるのだから・・・。そしてその切っ掛けを作ってくれたのは愛しい妻達なのだからな・・・。


 まだまだ膝は折れんわな・・・、頑張らねば・・・。




 物思いに耽っていたら、何時の間にか眠っていたリヴュミナとリヴュミヌ。その2人を寝室にしっかりと寝かせて、俺はバルコニーに出て一服をした。


 妻達が帰って来ない所を見ると、まだまだ大盛り上がりなのだろう。今日だけは大いに盛り上がらせたいものだ。


 しかし・・・本当に酒に弱いのだろうか。ただ単に場に飲まれて泥酔している気もするが。ここは1つ試してみるかな・・・。




エシェラ「ただいま~。」

シューム「って・・・うわっ・・・。」


 深夜2時頃、ようやく13人の妻達が帰宅してきた。俺はというと缶ビール片手に長年に渡って遊び続けている海外のプロレスゲームの5作品目をプレイしていた。


 すっかり出来上がった俺自身はとんでもない姿だったようで、俺を見る妻達は青褪めている。


ミスターT「よぉ~・・・おかえりぃ~。」


 言葉は酔いながらも、意識は何ともしっかりしている。現にゲームに集中できている部分は天晴れとしか言い様がない。


メルデュラ「お・・お酒、飲めたのですか・・・。」

ミスターT「お前達の顔にぃ~・・・泥を塗る訳にはぁ~・・・いかんだろぅ~?」


 大声ではないがゲラゲラ笑う俺に唖然としている妻達。そんな俺に付き合いながら、再び酒を飲み出すはメルデュラであった。傍らにあった缶ビールの蓋を空けて、一気に飲み出した。


メルデュラ「分かりました・・・今夜は貴方にトコトン付き合います。」

ミスターT「おうおう~・・・そうでなきゃなぁ~・・・。」


 自分でもヤバいというぐらいに出来上がっているのは確認できたが、それに流されてもいいと思えている自分もあるのが不思議だ。これが酒によるパワーなのだろう。


 その後は他の妻達も一緒に飲み出した。隣の寝室で娘達が寝ているとあり、声に注意しての飲み会である。


 ちなみにヴェアデュラ以下の成人している娘達は2階でグロッキーとの事だ。今回が大規模な飲み会だとあっただけに、かなり参ったようである。


 まあメルデュラの酒乱度からして、無理矢理飲まされたに違いないが・・・。でなければこの場に現れる筈である。



ミスターT「いいねいいねぇ~・・・いい身体してるのぉ~・・・。」

ラフィナ「は・・恥ずかしいので止めて下さい・・・。」


 普段から内気で大人しいラフィナに絡む。彼女も酔っ払っているが、頬を赤くしながら俺の言動に恥じらいを見せている。そんな俺に抱き付きながら缶ビールを飲んでいるシューム。


シューム「あらぁ~・・・周りにはまだ一杯いるわよぉ~。」

ミスターT「おうおう~・・・いいねぇ~。」


 態とらしくシュームを抱き寄せ、そのまま豊満な巨乳を両手で揉んだ。普段素面では絶対にしない行為に驚きを見せたが、酔いに任せて身を委ねてくる。


ミスターT「歳がなんじゃい・・・こんなに可愛いのに・・・お前はまだまだイケるわ。」

シューム「嬉しいぃ~・・・。」

ミスターT「お前達もそうじゃ・・・歳なんか関係ないわぃ・・・心が若ければ何だってできる。」

エシェラ「う・・嬉しいは嬉しいけど・・・。」


 あまりにものはっちゃけ度に酔いが覚めていっている周りの女性陣。とにかく酷いとしか言いようがないと、酔ってはいるが表情が物語っていた。


 そんな周りの女性陣の手を1人ずつ優しく握っていく。どの手もお母さんの手そのものだ。そこにヴァルシェヴラームの暖かい手を思い浮かべ、自然と涙が流れてくる。


    第9話・5へ続く。

 悪い絡み酒(-∞-) 少量でもグロッキーになる人物が、それ以上を摂取すると暴走状態に陥る例でも@@; 何ともまあ><; 無論、リアルでは過度の飲酒は危険なので絶対に行わないで下さい。


 改めて、昨年1年ありがとうございました。今年もよろしくお願い致しますm(_ _)m ただ、新年一発目の内容が悪い絡み酒と言うのは何とも@@;


 そう言えば、この酒に弱い属性は、他の覆面シリーズでも搭載されていますね。後は大空恐怖症に大海恐怖症と。後者の2つはリアルの自分がマジモノで苦手なので、その属性を付けた次第です@@; 何ともまあですわ><; まあでも、これらの設定はフィクション作品だから付けられる感じですね(-∞-)

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