表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第3部・慈愛
208/280

第5話 共にある6 常に共に(キャラ名版)

ミスターT「よう、元気か?」


 表が騒がしい事に気が付いた囚人達。そこに人質を取りながら現れる俺達。人質が警察庁長官という事もあり、周りは仰天していた。


ヴァルシェヴラーム「なっ・・・。」

ユリコY「あ・・兄貴っ!」


 鉄格子の先にヴァルシェヴラームとユリコYがいた。雰囲気からして問題はなさそうだわ。俺が人質を取っているウインドとダークHが敬礼をする。それを見たヴァルシェヴラームは、何故この場に現れたのかを直感したようだ。


ミスターT「所長さん、ここの鍵を開けてくれ。」

所長「・・・囚人を逃がすつもりなのか?」

ミスターT「その逆だよ。ウインドとダークHを解放するから、俺をここに入れてくれ。それ全てが丸く収まる。」

所長「し・・しかし・・・。」


 再び渋っている所長を見て、左手に持つ拳銃を天井に向けて発砲した。それに周りは騒然とする。しかしこの2発目も空砲なのだが。


 俺の本気とも取れる行動に折れた所長は、ヴァルシェヴラームとユリコYがいる鉄格子の鍵を開く。それを確認すると、ウインドとダークHが俺から愛用の拳銃を静かに取り上げた。これに更に驚愕する所長達。


 ゆっくりと牢屋の中に入り、鍵を閉めて貰った。これで目的が達成できた訳だ。その俺の姿に最敬礼するウインドとダークH。俺の方も2人に深く頭を下げた。




ヴァルシェヴラーム「大馬鹿よ貴方は・・・。」

ユリコY「まあ・・・兄貴らしいと言えば確かでしょうし・・・。」


 人質事件は首謀者自ら牢屋に入ったという事で仮解決した。そしてウインドとダークHに頼み、この事を態とフルプレとフルエンの2社に流して貰った。こうする事で相手が更に天狗になるのを見越しての事である。


ミスターT「現地はディムに任せてあります。シェヴの妹ですし、恐れるものはありません。」

ヴァルシェヴラーム「そう・・・ついにディムが動いたのね。なら早い段階で解決しそうだわ。」


 不気味なまでに微笑みだすヴァルシェヴラーム。その意味合いを俺は痛感した。ある意味彼女を超える暴君としても知られているだけに、今後の展開が読めたのだろう。


ミスターT「まあ後は待ちましょう。シェヴが死刑に遭うのなら、俺も喜んで貴方と一緒に死刑に遭いますよ。」

ヴァルシェヴラーム「・・・君も馬鹿よね・・・。」


 俺の本音を知ったヴァルシェヴラームは泣きだす。その彼女を支えるユリコY。一緒にいた時間が多かったからか、2人はかなり信頼し合っている。この部分を窺えば、俺が無理無茶をしなくても大丈夫だった事が分かったわ。




 それから事態は更に急変する。ヴァルシェヴラームの死刑が取り消されたのだ。それは俺が自ら拘置所に入ったという事を真に受けた事の裏返しであろう。奴等にとって、俺の存在が大きなものだったという事が十分に窺えた。


 その後の2社の行動は更に過激さを増していく。そして無差別に行動するに当たり、ついに政府の方も思い腰を上げだした。だが相手は剛腕を持つ大企業、政府の介入は難しいものがあったようだ。



 それもそうだろう。いざとなった時ほど大企業の力には敵わない。ゲームでもコアユーザーの間で有名な、“武装したコア”。この作品も政治や政府よりも企業が台頭している世界だ。


 所詮この世は弱肉強食で、そして金こそ天下の回りものと言える。それが露呈された形とも言えた。それを真っ向から否定して動いているのが俺達だというのが皮肉な話である。




 しかし俺が予想していた拘置所とは全く異なる姿に驚いた。確か今では独房という小さな部屋なのだが、ヴァルシェヴラームとユリコYが放り込まれた場所は昔懐かしの牢屋なのだ。


 周りからモロ見えのこの場は、女性囚人にとってはプライバシーのへったくれもないわ。だからこそこの場に入れられたのだろうから。



 いくら囚人でも相手は人間だ。それなりの対応を取らねば、犯罪撲滅には至らない。やはり目の前の人を変革していってこそ、社会を変えていったり拘置所などが少なくなっていくのだろうから。


 それらも踏まえて、今後の課題は山積みだろう。エリシェやユキナ、それにナツミA達やメアディルにも頑張って貰わないと。無論ウインドやダークH達もしかりである。



 拘置所に入った事で、更なる原点回帰ができそうだ。やはり一番苦しい場面でこそ、人は成長していくのだな。風来坊として日本中を回っていた頃が懐かしいわ・・・。


    第3部・第6話へと続く。

 お久し振りですm(_ _)m 約1800字と少なめですが、すみません><; ただ、風来坊は元からキャラ会話を中心とした作品だったので、この様相はどうしようもありません><; 大改修して詳細描写も取り入れれば、更に突っ込んだ内容にできるのですが・・・。


 数週間前から、1週間に1作品のみの掲載としましたが、その甲斐あってか執筆の方は進んでいます><; 特に警護者はラストバトルそのものなので、下手な描写はできませんし@@; あと同作は途中から詳細描写を取り入れだしました@@;


 ともあれ、来週は警護者、再来週は探索者という流れで更新させて頂きます。よろしくお願い致しますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ