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覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第3部・慈愛
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第1話 回収企業3 家族との一時(キャラ名版)

 ブックマーク登録、ありがとうございますm(_ _)m こちらは、今後もこのままのスタイルで進みますが、何卒よろしくお願い致します><;

 ミニクーパーは裏の駐車場へ止めて、本店レミセンへと帰宅する。中ではシュームが厨房を担当し、ウェイトレスにリヴュアスが着いている。


 ちなみにリヴュアスの役職だが、今も現役の警察官である。彼女の経験年数や貢献度からすれば、既に重役を担っていてもおかしくない。しかしトップの役職には一切関わらず、地元の巡回警察官を貫き通している。


 先輩格のウインドやダークHは警察庁長官に至っており、妻のリュリアとディルヴェズLKも彼女達の補佐として君臨している。


 そんな中でリヴュアスは、地元で新人警察官の指導に当たる役割に近い。故に警察官の母親とも言われ、数多くの警察官を見守り続けてきた。


 その彼女が俺の妻なのだから驚きであろう。しかも2児の母親なのだから。今では5人の美女達も、俺の大切な愛しい人である。



シューム「今後の相手の出方次第、か。」

ミスターT「そうだな。」


 カウンターに座る俺とエリム・エリア。そこにコーヒーを手渡してくれるシューム。彼女もウイルス事変に激怒した人物の1人である。何よりもリヴュアスと彼女の娘達が死んだかも知れなかったのだから。


リヴュアス「とりあえず地元はお任せを。娘達には指一本たりとも触れさせません。」

ミスターT「大丈夫、その前に奴等の心を圧し折ってやるさ。」

シューム「流石は悪人心折ね。」


 もはやヴァルシェヴラームが語る“悪人心折あくにんしんせつ”は定着している。数々の悪党を黙らせてきた脅威の威圧は、ライディル達からは実力行使を行わないで逮捕できるとあって太鼓判を押されている。


エリム「お父さんの殺気と闘気には、軽く触れるだけで心が折られますよね。」

エリア「小学生と中学生の時、私達のお父さんを怒らせたら死ねると周りが言ってましたから。」

ミスターT「何だかなぁ・・・。」


 実の父として接しだしてから、何度か授業参観などに赴いた事があった。その時五月蝿かった男子児童数人に軽く注意した時、顔を青褪めて大人しくなったのを今でも覚えている。


 当時は簡単な注意に殺気と闘気を織り交ぜてのものだった。故に過剰な怒り方には見られなかったようである。


ミスターT「お前達は知らないだろうけど、過去にゼラエル・ベロガヅィーブ・スカーレットという悪党がいたんだ。彼らは直ぐに大人しくなったのだが、今回は一筋縄ではいかないかも知れない。」

シューム「世界大流行のインフルエンザを助長させるような行為を平気で行ったのだからねぇ。」


 やはり5年前のウイルス事変が一番の問題だろう。ゼラエル達を凌駕する悪党だという事が十分窺える。場合によっては世界的規模の大悪党になりかねない。


ミスターT「今後は平西財閥との提携が勝敗を決するだろう。彼女達を守り通すのが、ひいては世界を守るに繋がる。」

エリム「頑張らないとね。」


 今回のキーパーソンは間違いなく平西財閥だ。まだまだ小さい企業だが、その力は実に計り知れない。現にフルプレとフルエンを押し留めるに至ったのだから。




ミスターT「結局はここを使う事になるとはね。」

ヴェアデュラ「仕方がありませんよ。更に15人も家族が増えたのですから。」


 過去にエリシェが住んでいた部屋を新たに改造し、13人の娘達が住めるようにした。またその下のシンシアが住んでいた部屋も改造し、新たに増えた家族達が何時でも住めるように対応している。


 今はエリシェの部屋からバルコニーに出て、夜景を見ながら一服している。ヴェアデュラもアマギHとユリコYの影響で、20歳から喫煙をしだしている。何から何までワイルドだと言うしかない。


ミスターT「しかしなぁ・・・あの赤ん坊がワイルドウーマンか。」

ヴェアデュラ「フフッ、お父さんは全く変わりませんね。」


 ヴェアデュラを引き取ってから24年が経過したが、俺の外見は30代から全く変わらない。彼女もあと数年後には外見の老化は止まり、そのまま高齢にまで至るようになるだろう。


ミスターT「シェヴに瓜二つになりつつあると同時に、怖ろしく据わった女傑になっていく。俺が覚えている限りの彼女と全く同じだ。」

ヴェアデュラ「できればお母さんと同じ道を辿りたい。お母さんを超える事はできないけど、私なりの生き様は刻めますから。」

ミスターT「大丈夫さ、お前なら何だってできる。俺の自慢の娘だからね。」


 今ではすっかり大きくなった彼女の頭を優しく撫でる。すると実に嬉しそうに微笑み返してくれる姿は、昔も今も全く変わらないヴェアデュラだ。


ミスターT「今回はお前にも力を借りる事になる、それだけ相手の力が強大だ。俺達がシェヴに受け続けた報恩を、今度は日本や世界中の人達に向ける。世界中から孤児を無くすというシェヴの大願を、少しでも実現できるようにね。」

ヴェアデュラ「ですね。もっと頑張らないと。」


 ヴェアデュラと共に一服しながら、今後の決意を語り合う。まさかあの赤ん坊と共に人生を語り合う時が来るとは。実に不思議なものだろう。




 ヴェアデュラとの一服を終えて本店レミセンへと帰宅する。エリシェとシンシアの元自宅は美女へと成長した13人の娘達が過ごしている。流石に年頃の娘達と一緒に過ごすのは、父親として問題があろう。


 ちなみにエシェラ達7人の妻達は、俺や5人の妻達を気遣って2階で過ごしている。3階はリュアとリュオを筆頭に、リヴュアス達とその娘達10人が過ごしている。俺は10人の娘達がある程度成長するまで、共に暮らすようシュームの計らいを受けていた。



ミスターT「・・・やはり託児所だ・・・。」


 過去の15人の娘達の暴れ様には程遠いが、今の現状も十分それに近い。末っ子の双子はまだ0歳だが、他の8人はかなりやんちゃな年頃だ。


リュア「仕方がないですよ、私達も5年前はこうだったんですから。」

リュオ「これから更に暴れるようになりますよ。」


 言動はまだまだ幼いが、雰囲気と目線は完全に大人と言えるリュアとリュオ。この2人だけは幼少の頃から厳しくも優しく接し続けてきた。その結果が今の彼女達だ。故に10人の娘達の面倒を一手に引き受けてくれているのだから。


ダーク「リュア様とリュオ様には感謝しています。お2人がいらしたから、マスターとこうして関係を持てたのですから。」

ウィレナ「あの憧れの風来坊と一緒なんてね。前じゃ信じられなかったわ。」

ミスターT「端から見れば、異常を通り越してクレイジーだけどね。」


 7人の妻達もさる事ながら、更に5人の妻達をも娶った事になる。合計12人の妻達に至るのだ。もう常識の範疇を通り越したものと言える。


ディルヴェズLK「ですがシューム姉さんからもお聞きしましたが、周りからは更に夫婦愛に磨きが掛かったと伺っています。私達の存在が別の意味で伝説を打ち立てたとも。」

ミスターT「まあ確かにな・・・。」

トモミ「学園の1学年に匹敵する人数の大家族ですが、これほど幸せな事は類を見ないでしょう。」

リヴュアス「後はお姉様方も仰る通り、この子達を社会に役立つ人材に育てるのが私達の役目です。これほど誇り高い使命は他にありませんよ。」


 子供を産んでからの5人の目線は、7人の妻達と全く同じものとなっている。10人の娘達がいかに社会で役立つ人材になるか、これが今後の勝負なのだから。


リュア「この子達の面倒は任せて下さい。」

リュオ「お父さんが私達を厳しくも優しく育ててくれたように、今度は私達がこの子達を立派な娘へ成長させます。」

ミスターT「・・・まるで母親だな・・・。」


 リュアとリュオの一度決めたら突き進む姿勢は、シュームとリュリアを完全に超えている。間違った事には大人だろうが勇敢に立ち向かい、それを顕然と正すというだから。ある意味双子の存在は、幼いながらも肝っ玉が据わった情熱的な母親と言える。


リヴュアス「子育てに関しては無知ですから、リュア様とリュオ様には期待させて貰っています。」

ミスターT「まあ・・・程々にね・・・。」


 生まれたばかりのトモナとトモアをあやすリュアとリュオ。その姿は完全に母親としか見えない。12年前までは彼女達がその立場だったのに、月日が過ぎ去るのは早いものである。


リヴュミナ「父ちゃん、一緒に寝よっ。」

リヴュミヌ「寝よ寝よっ。」


 まだまだ甘えたい年頃のリヴュミナとリヴュミヌ。俺に抱き付き胸の中で甘えてくる。表情が今にも眠りそうなぐらいである。


 そんな2人を抱き締めて、背中を優しく叩いてあげた。すると数秒で寝息を立てて眠りだす。この背中を優しく叩くという厚意は、大人でもそうだが子供なら正しく特効薬であろう。


トモミ「相変わらず凄い、一瞬で寝てしまいましたよ・・・。」

リュア「お父さんの背中を叩く厚意は、本当に不思議な感覚ですよね。」

リュオ「自然と落ち着き、そのまま眠ってしまうのです。」

ディルヴェズLK「正しく子供を寝かし付ける特効薬ですよ・・・。」


 胸の中で寝息を立てて眠るリヴュミナとリヴュミヌ。その2人の背中を叩きながら、彼女達の声に耳を傾ける。この子供をあやす瞬間は、本当に至福の一時である。


ミスターT「15の時に眠れない時があってね。その時にシェヴが同じ事をしてくれた。あれは本当に心から落ち着けるよ。」

ウィレナ「流石私達のお母さんですね。何から何まで素晴らしい方です。」


 今となっては5人の妻達もヴァルシェヴラームの娘達と言える。俺自身が彼女の息子なのだから、その妻となった12人の母親達も娘と言えるだろう。


ミスターT「5年前のウイルス事変でも最前線で戦ってくれた。今度は俺が母の遺志を受け継ぎ、巨悪となる2つの企業を叩き潰す。」

リヴュアス「そうですよね。人の困る事を平気で行うのがフルプレとフルエンの2社。あの会社は絶対に叩き潰さないと。」

ミスターT「子育てで忙しいだろうけど、お前達にも力になって貰うよ。」


 俺の言葉に力強く頷く5人の妻達。またリュアとリュオも同じく頷いている。幼いながらも、その心の据わりは5人に勝るとも劣らないだろう。



 彼女達や地域・社会の安心を守るのが、今後の俺の行動である。故にそれらを破壊しようとするフルプレとフルエンの2企業とは徹底して戦わねばならない。


 手当たり次第に回収や買収を繰り返す2社の行動を、今後どのように抑えるかが勝負の別れ目となろう。



 10人の娘達が15人の娘達と同じく元気に成長するために、俺も頑張らねばならない。そのための今回のオブザーバー役だろうな。


 戦いはまだ始まったばかりだ。そしてこれから一番激戦になるであろう。気を引き締めて掛からねば・・・。


    第2話へと続く。

 家族団欒の一コマ。まあ、12人の妻に25人の娘達と、末恐ろしい事になっていますが@@; それでも、本質はこの後に続く原点回帰かと。風来坊の淵源は、正にここに帰結してきますので。


 よくよく考えると、風来坊は詳細描写こそ少なれど、その内容は他の覆面シリーズより濃いのかも知れません。これで詳細描写があれば、他の覆面シリーズを超えるとも。まあでも、今は大改修はできなさそうなので、原本の方をアップさせて頂いている次第ですm(_ _)m


 全ては、風来坊を描く切っ掛けとなった、今は亡き盟友達へ捧げる物語。今後も頑張らねばと思う今日この頃です。

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