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覆面の風来坊 ~不二の盟友に捧げる者~  作者: バガボンド
第2部・純愛
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第11話 それぞれの愛3 遠征の準備(キャラ名版)

 マツミが帰宅後、再び6人と話し合った。来月には再びトラック野郎として動き出すのだ。その間は彼女達にここを守って貰うしかない。


ラフィナ「子供達の命名は例のリストを用います。」

エリシェ「前回のように引き止めたいのですが、貴方には無理難題を押し付けていますし。」

メルデュラ「ここは我慢ですね。」


 素っ気無く語る彼女達だが、それでも本音は十分理解できる。しかしマツミの心情も理解しているため、思い切った反論はできないようだ。


ミスターT「すまないエシェラ。生まれた直後の子供は抱けないわ。」

エシェラ「ううん、気にしないで。貴方は目の前の壁を乗り越える事だけをして下さい。」

シューム「切っ掛けはエリシェちゃんが話した通り、貴方の元へ訪れてすればいいし。子育ては私が中心に命を懸けて行うから任せて。」

ミスターT「ごめんな。」


 本来ならば大反対される所だろう。しかし黙認してくれたのは、子作りに応じてくれたという部分が強いようである。まあ端から見れば異常なのだが、それでも押し通す事が俺達の生き様だ。




 それから数日間、エシェラとシュームを除く4人から求められ続けた。今回の依頼が何時終わるか分からない。彼女達の心境は痛いほど理解できる。俺にできるのは彼女達を癒す事ぐらいだろうから。


 エシェラも出産予定日が近付いて行くにつれて、毎日辛そうに諸々の苦痛と戦っている。特に悪阻は酷いようだ。野郎の俺からすれば実に痛々しい・・・。


 それでも彼女は最後まで突っ走るだろう。諦めるという事を知らないからな。何とも・・・。



 またエシュリオス・エフィーシュからも求められた。エシェラ譲りの頑固さは回避できず、渋々応じる事になったが・・・。


 しかし人気が高いアイドルとも関係を持つ、か。熱心なファンが知ったら殺されるな・・・。


 それとマンガ家の道は一旦休止する事になった。まあ本腰入れて活動しているのはシンシアだから、俺が離れても痛手にはならないだろう。


 この依頼が終わったら、本腰を入れるつもりだ。そろそろ骨を埋める準備も必要であろう。




 依頼内容の確認と事前の打ち合わせも兼ねて、俺はマツミのオフィスを訪れた。そして今回使用するトレーラーヘッドを確認した。


 以前使用したヘッドは中古のグローブライナーだったが、今回は新品のグローブライナーである。しかも長距離移動用に改良するようで、内部に寝室などのスペースも確保するという。


マツミ「今回はこのヘッドを使って下さい。」

リュウジN「マツミ嬢がマスター用にと新規購入したものですよ。」


 前回は黄色のボディだったが、今回は赤色のボディである。しかも新車なのだ。結構な値段が掛かっているだろうに・・・。


ミスターT「いいのですか?」

マツミ「マスターには大いに期待させて頂いていますから、このぐらいは安いものです。お気になさらずに使って下さい。」

アフィ「カスタム化するまでに時間掛かるから、もう暫く待って下さいな。」


 メンテナンスはお手のものだと、リュウジNとアフィが張り切っている。作業用のツナギを身に纏い、グローブライナーを改造し続けていた。


マツミ「今回はヘッドに衛星連絡装置も取り付けます。リアルタイムで皆さんとテレビ電話ができるように。仕事そっちのけで連絡されては困りますけど。」

ミスターT「いや、その装置は外して下さい。」

マツミ「えっ・・・ど・・どうしてです?」

ミスターT「唯でさえ行かせないようにしている周りに、余計ヒートアップさせる行為ですよ。連絡程度なら携帯で十分ですから。」


 この装置はタイムラグが殆ど発生しないという優れ物だ。こんなのを使っては、間違いなく彼女達は血に飢えた野獣と化してしまう。会えない時は会えない、それでいいのだから。


ミスターT「その代わり、予備のタイヤを1本ではなく4本にして下さい。ループスポイラー裏にでも括り付けて積んで頂ければ大丈夫でしょうから。」

マツミ「それは構いませんが、テレビ電話は本当によろしいのですか?」

ミスターT「俺の血の雨が降ってもいいのであればどうぞ・・・。」


 皮肉を込めて語るとマツミは苦笑いを浮かべる。今も行かせたくないと思っている彼女達に殺されるようなものだ。それに顔を見て連絡できるのであれば、直接会いたいとなるだろう。切っ掛けを作る時だけ合えば済む事だからな。




アマギH「また出掛けるのか。」

ミスターT「暫くの間、周りを頼むよ。」


 身辺の世話も兼ねて、アマギHとユリコYの元を訪れる。前回と異なり、今回は長丁場になるだろう。俺達の関係を熟知している2人だからこそ任せられるのだから。


ユリコY「何かあったら連絡・・・とはできないのかな。」

ミスターT「そうだね。国内ではなく国外がメインだから。」

アマギH「まあ地元は任せてくれ。兄貴は与えられた役目を誠心誠意担ってくれよ。」

ミスターT「だな。」


 今では国内のボランティアチームの中核となった躯屡聖堕。毎日が忙しいと語る2人だが、充実した時を過ごしている。活き活きとした目を見れば一目瞭然だ。実に嬉しい限りだわ。




ライディル「君も忙しい男だよなぁ・・・。」


 ライディル達の元へも訪れた。彼らにも大変お世話になっている。それに俺がいない時の周りの面倒を見て貰うためでもある。それに挨拶をせずに出発するのは失礼極まりないしな。


ミスターT「後の事はお願いしてもいいですか?」

トーマスC「愚問だよ。俺達は全身全霊を以て周りを守り抜くから。」

ライディル「任せて下さい。」


 ライディル達も隠居を解除し、何度かシークレットサービスに戻ったりもしている。専ら後輩の指導などが多いが、それでも現役時代を彷彿とさせると周りは語っているようだ。


 後継者育成に全力を注ぐ、それは彼らも躯屡聖堕チームも同じ。それに俺達も同じ事だ。これを疎かにしてしまったら、間違いなく衰退への道は一瞬にして近付くだろう。



 ちなみに時期警察庁長官はウインドとダークHを候補にしているらしい。最短での長官へのステップだが、トーマスCやライディル達からの直々の推薦というのだから。周りからの一念は黙殺できるだろうな。


 更にナツミYUやヴァルシェヴラーム・セルディムカルダートなどの推薦もあったようで、これには誰も反論はできなかったようである。


 草創期の人物の存在は実に怖ろしいものだわ・・・。



 というかウインドとダークH自身が無欲の塊なのは周知の通り。そして己を犠牲にしてでも周りに奉仕する一念は誰よりも強い。これは彼女達の上司や部下の誰もが痛感しているもの。よって上層部の推薦に反論する意味がない、周りの誰もが口を揃えて豪語しているのだ。


 直向きな対応と生き様を貫くウインドとダークH。この2人が頭になれば、より一層団結力が構築できるだろう。何分、俺も彼女達の師匠でもあるからな。そこは自信を持ってお勧めできる。


 お淑やかで愚直なまでの2人が警察庁長官、か。本当に不思議なものだわ・・・。


    第11話・4へ続く。

 ブラッディーレイン(血の雨)@@; 恐ろしい><; まあそれだけ、慕われている部分が窺えますが・・・何とも(-∞-)


 ちなみに、グローブライナーの赤型は、当方所持のタミヤ製ラジコンのトレーラーヘッドがネタです@@; キングハウラーでも良かったのですが、日本の公道を走れる大きさと、ラジコンでキンハウ側を持っていなかったので><;


 またグロライは、もう数十年動かしていません@@; 動くのかなぁ・・・(-∞-)

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