表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想中  作者: 渋谷奏
57/66

教師なのに、生徒以下!?

「このままではいけない!」

 現代社会は腐りきっていた。親は、子供を塾に行かすお金も無く教育放棄。 教師は、生徒を殴ったり、生徒を盗撮した教育崩壊。子供は、スマートフォンとアニメばかりで他人とのコミュニケーションはゼロ。

「こんな世の中で、まともな人間が育つはずがない!」

 30才の女教師(売れ残り)は、現代の日本社会を嘆き悲しんでいた。使い物にならない若者が大量生産されている昨今。若者が悪いのではなく、まともな人間に育てることができない社会を作ってきた、大人が悪いと言っている。

「私が生徒たちを自立した大人に教育してみせる!」

 この物語は、一人の女教師が閉鎖的でコミュニケーション障害で、夢も希望も無い生徒たちを、少しはまともな人間に育つように、愛を持って教育する教師と生徒の感動物語である。


「おはよう。」

「おはようございます。」

 朝の高校の登校時の普通の風景。30才の女教師、伊集院苺いじゅういんいちごが通学してくる生徒たちを出迎えている。

「おはよう。苺ちゃん。」

「おはよう・・・って、教師を名前で呼ぶな!?」

 もちろん彼女は、キラキラネームなので生徒たちにいじられる。

「おはよう。おはよう。おはよう。おはよう。」

「スゴイ!? 高速おはよう!?」

「怖い!?」

 彼女は、真面目な先生でもあった。生徒も同僚の教師たちも彼女に引いていた。

「もうすぐ登校時間が終わるので、校門を閉めるぞ!」

「走れ! 遅刻しちゃうぞ! それそれ!」

 午前8時30分。生徒が遅刻するかしないかの駆け込んでくる時間である。生徒たちは汗を流しながら校門を駆け抜けていく。人の不幸は蜜の味、なぜか彼女は楽しそうだった。

「校門を閉めます。」

「遅刻だ!? チッ!」

 定刻を過ぎて校門が閉められる。間に合わなかった生徒たちは遅刻扱いになる。

「みんな! ダメじゃない! 遅刻しちゃあ!」

 彼女は、遅刻した生徒を注意する。

「校門の外にいた、伊集院先生も遅刻ですよ。」

「え? ええー!? なんで!?」

「なんでと言われても、校門の外にいる先生が悪いんですよ。」

「そ、そんな!? 私、教師なんですけど!?」

「ダメです。遅刻です。」

 彼女は、教師なのに遅刻した。

「先生が遅刻しないで下さい。生徒たちに示しが着かないじゃないですか。」

「すみません。ウエ~ン。」

 教師なのに生徒以下。そんな女教師の物語である。


「これだけ書いて1000字いってないのか・・・教師モノって、難しい。」

 天は、教師モノの難しさを実感している。

「教師モノが難しいんじゃなくて、苺ちゃんが難しいのよ。」

 麗は、天を気遣う。

「私は難しい女ですか!? 最近は、主役だから「さあ! ショートコントするぞ!」も言わなくなったのに!?」

 苺は、主役としてキャラを殺している。

「水戸黄〇やドクター〇と同じでテンプレート型で、苺先生バージョンを製作しましょう。頭500字で「教師なのに生徒以下」は起としてはOKです。後は事件を起こしましょう。」

 大蛇は、起承転結の承転結を考えようと言う。承は、事件である。

「定番は、給食費がなくなったので、犯人捜しというやつですね。」

 カロヤカさんは、学校の事件といえば、定番は給食費事件である。

「今日のお取り寄せは、チーズインハンバーグ! ファミレスから提供してもらいました! ドリンクバーもあるぜよ! ニコッ。」

 笑は、お取り寄せだけでなく、ファミレスにも手を出し始めた。

「負けませんよ! 今日のお茶会の和菓子は、ぜんざいです! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

 本物の幽霊おみっちゃんは、まだまだ和菓子ネタの手持ちがある。

「もし私たちがいなくて、普通に教師モノを書いてたら、もう5話くらいは書けているんだよね。私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、起承転結にも興味はない。あるのは食べることだけである。

「ショートコント・スタート!」

「真面目に書くか。」

「先生! 私の給食費がありません!」

「みんな、目を閉じて! 怒らないから、取った人は正直に手を上げなさい!」

 麗が手を上げた。

「給食費を取ったのは、おまえか!」

「ヒデブ―!?」

 苺の鉄拳パンチが麗を殴る。

「苺ちゃん!? 怒らないって言ったじゃない!?」

「騙される奴が悪いのだ!」

「これじゃあ、他の作品と同じパターンだわ。」 

「何かないかしら?」

「苺ちゃんの給食費が盗まれて、実は苺ちゃんが使い込んでいただけだった。というのはどうでしょう?」

「面白いかも。」

「1話2000字として、4コマを4話作成にするのもありですな。」

「とりあえず、書いてみよう!」

「おお!」


「はい、今日は給食費を集めます。」

 最近の高校は、保護者がお弁当を作らなかったり、学校の中にある購買部でパンを買うお金を渡さなかったり、渡せなかったりする。そのため比較的安く、みんなが昼食を食べれるように給食がある。

「ええー!」

「ええー! って言うな! 昼ご飯無しにするぞ!」

 生徒たちはお金を取られるので、給食は食べたいが気持ち的に手元からお金が無くなるのでブーイングが起こる。

「先生も給食費を払えよ!」

「え? ええー!? なんで!?」

「苺ちゃんも給食を食べているだろう!」

「そ、そんな!? 私、教師なんですけど!?」

「給食費に教師も生徒もない!」

「ええー!」

 結局、自分が不満のブーイングをしている苺。

「分かりました。払えばいいんでしょ、払えば・・・。教師なんて安月給なのに・・・。クスン。」

 教師なのに生徒以下。そんな女教師の物語である。


「起承転結も完璧ですね。」

「起で、給食費を集める、今回のタイトル。」

「承で、教師なのに生徒に給食費を要求される。」

「転で、教師の苺が抵抗する。」

「結で、結局、給食費を払わされる。」

「起承転結は完璧です。」

「字数は物足らないといえば、物足らないんですが、どうしましょう?」

「現状としては、4コマ方式で、場面数をこなした方が面白い作品ができると思われます。」

「人気があった、とはいえ、3年B組金八先〇や、ごくせ〇もテンプレート型ですし、あとは教師と生徒の禁断の恋か学校大量虐殺くらいしか、教師モノはウケませんからね。」

「確かに異世界ファンタジーと違って、現代ドラマの日常モノは、10万字ストーリーよりも、1話完結のテンプレート型の方が合っているわ。」

「ということで、もう少し、このまま4コマ実験を続けましょう。」

「カロヤカにお任せあれ。」

 つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ