学校を軍隊化させる!?
「ぬるま湯で腑抜けの青春学園モノを殺戮やスカートを教師に履かせるような、アホなインパクトではなく、戦争学園モノにしてしまうのはどうだろう?」
天は、久しぶりに1番槍を手に入れた。
「平和な朝ドラだけが視聴率20パーセントを超える時代に、虐殺や蹂躙モノでいいのかしら?」
麗は、首を傾げる。
「でもビビりな製作担当者は、ヒット作の類似品を求めてきますから、イマドキのドラマ化のパクリとしては、ありですね。」
大蛇は、いつも真面目に論じる。
「アニメ・漫画からのドラマ化でいいのではないでしょうか? ドクター〇も本としてはつまらない毎回同じのテンプレート型。ドラマだからウケただけでしょうね。」
カロヤカさんは、厳しい。
「おいおい、ライト文芸部はどこに行くんだ? 何を目指しているんだ? 私は食べたら帰るからね。」
幽子は、幽霊部員として客観的分析する。
「今日は、千葉なのに東京と名乗るディズニーラン〇のクッキーで勝負だ! 美味しいよ! ニコッ。」
笑は、洋菓子のバイヤーとして、全国出張を考えた。
「負けませんよ! 私も幽霊デパートで買ってきた、死人に口なし団子です! 食べたら死ねますよ! エヘッ。」
本物の幽霊おみっちゃんは、自分は幽霊らしい商品が求められていると感じた。
「どうして主役の私が一番最後に登場なのよ? ただ私を忘れてただけよね? さあ! ショートコントするぞ!」
苺が最後なのは、教師には言えない話をしていたからである。
「ショートコント・スタート!」
「やはり30才を超える主人公、水戸肛門しかない!」
「水戸黄門の幽霊が本物の幽霊おみっちゃんに転生して、世直しをするっていうのはどう?」
「爺がギャル幽霊になるっていうのもどうも・・・。」
「私が主役なのよ? 教師モノに決まっているでしょう!」
「教師モノ? ごくせ〇? 3年B組金八先〇? 直ぐに思いつく教師モノは、それぐらいだ。」
「あとは高校教〇とか、教師と生徒の禁断の恋ものだけかな?」
「教師モノって、カスばっかりなんだ。」
「どうする? ファンタジー要素を入れると、連ドラ化が難しい。」
「どうする!? どうする!?」
「グファ!?」
「大変です部長が泡を吹いて倒れています!?」
「深く考え過ぎると死人が出るぞ。」
「なんて奥が深いんだ!? 創作の世界!?」
「いや、別にライト文芸部はオカルトでも貞〇でもないんだが・・・。」
「じゃあ、そろそろ話をまとめようか。」
「こんなんでまとまるんですか?」
「忘れたのか? うちにはカロヤカさんがいるんだぞ。」
「絶対無敵! 滋養強壮! 人類の最終兵器! それがカロヤカさんだ。」
「とりあえず、普通に教師モノを書いてみればいいんじゃないでしょうか?」
「さすがカロヤカさんだ。」
「カロヤカにお任せあれ。」
ということで、苺先生の登場である。
「このままではいけない!」
現代社会は腐りきっていた。
親は、子供を塾に行かすお金も無く教育放棄。
教師は、生徒を殴ったり、生徒を盗撮した教育崩壊。
子供は、スマートフォンとアニメばかりで他人とのコミュニケーションはゼロ。
「こんな世の中で、まともな人間が育つはずがない!」
「ちょっとまった!」
「なによ? せっかくまともに書き出したのに?」
「苺ちゃんって、熱血教師だったっけ?」
「そうだ。苺ちゃんは、ただのショートコント好きのライト文芸部にお茶を飲みに来るだけの存在だったはずだ。」
「よく、そんな細かい初期の設定を覚えているわね。」
「このままではタイトルが「熱血教師苺ちゃん」になってしまうぞ!?」
「なんかヒット作も、1話ごとに、教師や生徒1人にフォーカスを当てて、悩みを解決していくっていうのがドラマの定番よね。」
「ああ、だからドラマって、設定を変えただけで同じような内容ばかりなのね。」
「原作に大差はないから、ドラマ監督の演出が全てね。あとは人気のある俳優と女優をキャスティングできるかどうか。」
「1話完結型のテンプレート式でいいのであれば、うちも最初に打者一巡のテンプレート式ですよ。ニコッ。」
「要するにそういうこと。ピックアップするキャラクターを変えて、毎回内容は同じでOKの業界です。」
「同じでつまらないものを書き続ける。それも一つの才能なんだろうな。」
「その才能があるのが売れっ子の作家だ。」
「テンプレ式の勉強をしたほうがいいのかもしれないな。」
「テンプレ・スタート!」
「先生、おはようございます。」
「おはよう。生徒の諸君。」
「先生、さようなら。」
「さようなら。生徒の諸君。」
「テンプレ・終了!」
「これ学校モノの基本よね。」
「短い!?」
「おはようの挨拶と、さよならの挨拶だけで終わってしまった。」
「起承転結の起結はできた。」
「そだな。学校の1日が始めり、1日が終わる。」
「問題は、承転だな。何か事件を起こして、それを解決する。簡単でしょ?」
「簡単過ぎて、どのドラマを見ても、ほぼ内容が一緒なんだが・・・。」
「一緒でもドラマ化されるという時点で、面白くない。しかし大人の事情で、それでOKが出るので、ドラマ自体は面白くない。」
「責任を取りたくない大人たちが自分に責任が追わなくていいように、責任を押し付け合っているのが目に浮かぶわ。」
「それが全てね。」
「承転をどうするかね?」
「笑点?」
「チャンチャカチャカチャカチャカね。」
「それも違うかな。」
「ていうか、ライト文芸部自体が大喜利みたいなものだし。」
「水戸黄〇なら、悪代官を懲らしめる。ドクター〇なら、手術をする。」
「ああ~、毎回同じでいいのか。」
「ということは、苺ちゃんは先生だから、勉強を教える。悪い生徒を鉄拳制裁で更生させる。」
「普通のでいいのか・・・。」
「同じでいいのか・・・。」
「ドラマは、演出で盛り上がっても、文字の小説としては、絶対に盛り上がらないな。」
「脚本家でなく、ドラマの監督をやった方があっているかも。」
「さすがカロヤカさん。」
「カロヤカにお任せあれ。」
つづく。




