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妄想中  作者: 渋谷奏
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カロヤカさんと残り25作

「敵襲だ!? 敵襲だ!?」

 天は、慌てふためいている。

「短編の移管が全て終わりました。」

 麗は、短編の削除が終了したことを告げる。

「違いますよ。部長が騒いでいるのは、夏のカドカワ・カクヨ〇の甲子園企画の告知がきたからですよ。ニコッ。」

 笑は、あの高校生向けなのに、ほぼ大人しか応募しなかった伝説の企画のことを言っている。

「あ、今回は大人の参加もOKにしてる。不正を取り締まるの諦めたんだ。」

 大蛇は、運営の不正を取り締まらない体質をチクリする。

「大人は、3000字以上で、テーマが4つの大人甲子園です。土日の休みだけで充分です。私が書けば、大人と子供の両方の甲子園で優勝は確実です。カロヤカにお任せあれ。」

 何が起こっても、カロヤカさんがいれば大丈夫の安心感。

「みんな! 今日もショートコントするわよ!」

 苺は、顧問だが夏の甲子園のことは気づいていない。

「みなさん、お茶が入りましたよ。今日は、お団子です。エヘッ。」

 本物の幽霊おみっちゃんは、どんな時もお茶会を忘れない。

「私、お茶会が終わったら帰るわ。帰宅部だから。」

 幽霊部員の幽子は、おやつだけは食べて帰る。

「おまえ、絶対にお茶だけは頂いて帰るな。」

「悪いか? これも幽霊部員の特権だ。」

「はいはい、ケンカはやめて。真面目にカクヨ〇甲子園の4つのお題を考えましょうね。」

「1つ目が「扉の向こうは不思議な世界」です。」

「それは問題ない。」

「そうですね。」

「どうして?」

「ライト文芸部の部室の扉を開けてみろ。」

「あ、納得したわ。」

「私たちって、不思議の世界の住人だったのね。」

「本物の幽霊もいるしな。」

「呼びましたか? お茶のおかわりもありますよ。エヘッ。」

「頂こう。」

「頂くんかい!?」

「2つ目が「恐怖はSNSから始まった」です。」

「これ映画の貞〇、そのまんまじゃん。」

「いいのか? こんなパクリのお題で。」

「3つ目が「キミは絶対に騙される」です。」

「部長! 部長の作品が高校生コンテストで優勝しました! ニコッ。」

「なに!? やったー! やったぞー! これで私は作家デビューだ! ワッハッハー!」

「ああ、確かに絶対に騙されるな。」

「4つ目が「きのう、失恋しました」です。」

「今日には、復活した。または新しい恋をしたでいいんじゃない。」

「中高生向けに書けとありますが、おっさんが考えた様なタイトルばかりですね。」

「そうそう、最近の高校生を理解してないわ。」

「じゃあ、どういうタイトルならいいんですか?」

「そうね。「どうやって、いじめれば自殺に追い込むことができるか?」 とか。」

「例えば「女教師や女子生徒の盗撮映像をSNSに投稿すると脅迫して始める、奴隷調教」とか。」

「今時でいうと「ワンクリックで100万円儲かるバイトがあると言われたので、金目当てにクリックしたら、オレオレ詐欺の受け子のバイトだった。」とか。」

「とどめに「きのう、失恋したので、自分を捨てた相手を襲って、風俗に売り飛ばして、お小遣いを体を貼って稼がせるようにしました。」だな。」

「今時の高校生って、本当に怖いわよね。」

「スマホ時代で、誰ともコミュニケーションを取らないから、良い事と悪い事の区別がつかないのよ。」

「渋谷のハロウィンとか、年越しスクランブル交差点で暴れているのは、イマドキの高校生が多いらしいですよ。」

「本物の幽霊でも、現代の高校生は怖いです。昔の高校生は、もっと真面目でした。」

「さあ! 話がまとまった所でショートコントするぞ!」

「カロヤカにお任せあれ。」

 ライト文芸部、なんて平和な部活動なんだ。

 つづく。

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