異世界ホテル10
ここは異世界ホテル、100ルームの2階。
コンシェルジュのアンコ椿が総支配人の言いつけ通り、2階の宿泊者の夢魔にルームチェンジを伝えに来て、201号室のドアをコンコンと手で叩く。
「どうぞ。」
「コンシェルジュのアンコ椿です。入ります。」
コンシェルジュは扉を開けて部屋の中に入る。
「どうしました? アンコ椿さん。」
「その呼び方は勘弁してくださいよ。夢魔さん。私のことはコンシェルジュとお呼び下さい。へっへっへ。」
コンシェルジュは不気味に笑う。
「総支配人様の命令を伝えに来ました。夢魔さんは2階から99階にルームチェンジです。」
「えええー!? 私、ちゃんと仕事してるじゃないですか!? どうしてですか!? 納得のできる説明をして下さい!?」
突然のルームチェンジに夢魔は怒りだした。
「夢魔さんは優秀過ぎて、せっかく来た宿泊者様が2階より上の階に進めないんです。宿泊者様の精液を吸い取り役立たずにしてしまうので、宿泊者様が2階より先に進めない異常事態となっています。ということで夢魔さんは強いので、総支配人様が99階にルームチェンジだって言うんです。」
コンシェルジュの説明は、だいたい合っている。
「お断りします! そうやって私から出番を奪うつもりでしょう!? そうはいきませんよ! こうなったらアンコ椿さんを快楽の地獄に落としてでも、ルームチェンジは阻止します!」
夢魔はコンシェルジュのアンコ椿と戦う気だった。
「ほお、この異世界ホテル、100ルームのコンシェルジュを務める私に戦いを挑むとは怖いもの知らずですね。」
今思うとコンシェルジュのアンコ椿自体が未知の存在で、設定が全く決まっていなかった。
「くらえ! 必殺! サキュバス・テンプテーション!」
夢魔はセクシーお姉さんになり、コンシェルジュを誘惑する。
「何の! 私は女ですから、サキュバスは効きませんよ!」
そう、アンコ椿はこれでも女だった。
「これならどうだ!? 必殺! ジェンダー・チェンジ!」
夢魔は女のサキュバスから、性別をチェンジさせ、男のイケメンのインキュバスに変化する。
「くらえ! 必殺! インキュバス・テンプテーション!」
「やりますね。しかし、相手が男なら私も男になればいいだけです!」
コンシェルジュは体を男に変えていく。
「まさか!? コンシェルジュもジェンダー・チェンジができるというのか!?」
「最近は同性愛とかが流行っているんですよ。ホモとかレズとか。夢魔さん、あなたは残念ながら古いんです。へっへっへ。」
コンシェルジュは不気味に笑う。
つづく。




