第8話
口から砂糖溢れでそうなお話目指してますのではい。
「さあ、どうぞ召し上がれ♪」
「いただきまーす!」
朝からパンって何年かぶりです。パンケーキ♪ あー、それにしてもやだなー学校。
「身長伸びたかいな……」
「わたくしは体重が……」
あ、やけんそんなに少ないとかな? ウチの半分の量やもん。ウチは体重に関しては気にせんよ。お菓子いっぱい食べたらそりゃあ増えるはずよ。でもお菓子やめるくらいならそれくらいの代償は痛くも痒くもない!
「てゆーかさぁ……」
今にもブラウスのボタンが弾け飛ぶんじゃないかと心配っちゃけど。多分エヴァちゃんの場合体重が増えたっていうか……。
「なんですか?」
「体重もし増えとってもエヴァちゃんの場合は気にせんでいいと思うよ」
だってきっとそれ胸がおっきくなったせいだと思う。
「女の子として気にしないっていうのもどうかと……」
「やーそうじゃなくて」
……どのくらいあるんだろ。
「何カップ?」
「確かめてみます?」
「いや、触っても分からんし」
で、何で残念そうなん??
「遠慮しなくてもいいのですよ? あんなことやこんなことだってした仲ですし」
わああああぁ思い出したくない恥ずかしいっ!!
「それ言わんで……遠慮とかしてないし」
「嫌でした? わたくしは恋葉ちゃんだったら何されても構いませんわ!」
「嫌じゃないけどさー……エヴァちゃん、何かえっちぃ」
「うーん……お姉様は毎日楽しそうなのは勿論、すごく激しそうだったのですが……」
突っ込まんよ! 何がとか聞かんけんね!?
「ほら、早く行かな遅刻するばい!」
って、実際は食堂が混む前に朝ごはん済まそうってしっかり早起きした分余裕あるんやけどさ。
「ねえ、恋葉ちゃん」
「こ、今度は何?」
「毎日わたくしとキスしてくださいな」
「へ?」
「何か落ち着かないと言いますか! やっぱり百合キスは必要不可欠なのです♪」
「な、何言いようとー?」
「嫌じゃないんですよね?」
ま、まあ……。
「でも何か、まだ恥ずかしいし……ウチでいいと? もっと可愛い女の子絶対おるよ?」
「はい♡ 恋葉ちゃんがいいんです♪ 嫌なら、わたくしがキスできる相手が見つかるまででも構いませんわ!」
部屋が同じやもんね〜。それはつまり、恋人が出来たら、ってこと? それならすぐかもね。
「でも、恥ずかしいし」
「それは問題ありませんわ♪ わたくしがリードいたします♡」
「リードって……まあ、うん」
「さあ、そろそろ部屋に戻りましょうか」
「う、うん……」
何か怖か〜……。キスはでも、うん。寝るときも一緒が落ち着くな〜って。びっくりしたけどさ。さて、戻ったら準備やね! って言っても、まだ一時間以上時間あるね。二度寝のチャンス?
◇ ◇
「ちゅっ♡」
「!?」
部屋に戻るなり、恋葉ちゃんにキス。やっぱり百合キスは癒しですわ♡
「まだまだ時間はありますわ♡ ほら、恋葉ちゃん」
「……」
「我慢なさらないで♪」
声もお顔も、唇も舌も……甘いですわ♡
クセになってしまいそうです♪ 恋葉ちゃん、不思議ですわ♡
注意!
まだ学校生活ろくに始まってない……。




