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第10話

こっからはエヴァちゃんのターンや!


「えーっと……」


スーパーに来たわたくしは、カゴを持ってウロウロ……こういう時って何がいるのでしたっけ?


昨夜何も着らずに眠った恋葉ちゃんは今日風邪を引いてしまいました。ちゃんと掛け布団はかけてあげたつもりだったのですが……。わたくしはもちろん1人で学校へ行ったのですが、やっぱり心配なので早退することにしたのです。


あ、ちなみにチョコは無事、倉田先生に受け取っていただけました。事情はすっかり話してしまってあきれ顔出したが、開けてしまった分も渡せたので良かったです。置いたままでは、また恋葉ちゃんが食べてしまうかもしれませんしね。なんというか、お菓子が大好きみたいですから……。


そうして学校を出てから、1度部屋に戻って荷物を置いてきました。ただいま時間は11時過ぎ。帰る頃にはちょうどお昼ご飯の時間です。

看病をする為にスーパーへ来たのですが、何を買えばよいのやらさっぱり。わたくしはそうそう風邪を引くこともありませんし。


とりあえずお薬とー、熱冷ましシートは買いますが……お昼ご飯、どうしましょう。食欲、あるのでしょうか。とにかくお腹にいいものが良いですよね。そうですわ、おうどんにしましょう! それなら恋葉ちゃん好きですしね! まあ、彼女の食欲次第ではありますが……。


他には、飲み物も必要ですかね? 何がいいのでしょう? お茶?うーん……ジュースでいいか。オレンジジュースが安いですわ。節約しなくちゃです!


「こんなものでしょうか」


お腹空いてたら足りないかも……?


他に風邪にいい食べ物……やっぱり、好きなものがいいのでしょうか? と、いうと。お菓子しか思いつきませんわ……いやいや、流石にお菓子は風邪を引いている人には良くないでしょう! 果物系だったら大丈夫でしょうか! そうですね、ゼリーとか。むしろ果物を買いましょうか! うーんと、みかんとリンゴ、桃、バナナ、あとは……あ、梨もありますわ! これだけあればどれか好きな物があるでしょう!


ではではお薬を……そういえば体温計を持っていませんわね。絆創膏も、女の子として持ち歩くのはいいと思います。風邪薬と熱冷ましシートと。トローチも、念のために買いましょうか。熱が下がっても、今度は喉を痛めてしまうかもしれません。これは、ムヒ? ええと、蚊に刺された時に使うんですね! これはいずれ必要になりそうですわ……。あら、こちらには消毒液が。急に怪我をしたら大変ですもの、これも買っておきましょう。




「お、重い……!」


買いすぎました!

そんなに遠いわけでも無いのですが……バス、使いましょう。流石に歩いて帰れそうにありませんわ。


「わふっ」


あ。これはもも、もしかしなくても、


「わんわんっ」

「ぴいいいいいいぃ!」


いぬっ! あれは確かゴールデンレトリバー! おっきいのです!

ダメです! わたくしは動物が苦手なのです怖いのですうう! あわわわ飼い主さんがいないのです?! お、追いかけて、きき、


「こないでくださいましーっ!!」


追いつかれたら死にます! 逃げ切らなきゃ逃げなきゃっ!!


「わん!」


あああほらこんなに人がいるところなんですから他を当たってくださいな! 何故わたくしなのですかーっ! 何故走ってくるのです追いかけてくるのです!



「きゃーーーー!」




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