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第1話

ウチが発案した藤宮恋葉ちゃんと、伯爵様のエヴァンジェリン=ノースフィールドさん。彼女は同作者様の作品、「百合メイド喫茶へようこそ♪」に登場するリズさんの実の妹さんです。


注意


本作品は運営から警告を受け、R18に相当し得るシーンを一旦全てカットしています。これにより不自然な部分が多くあります。また、改稿の完了がいつになるか分かりませんことを予めご了承ください。

「今年福岡から来ました。こっちのことまだよく分からん……わか、らないので、教えてください。よろしくお願いします」

緊張して恥ずかしくて、そのまま席に座る。これだけの人数がおるし、あんまり目立ったりしとらんよね。

まだ来たばっかやし、なるべく目立たんごと頑張って標準語で……喋れたよね? まあでもだいたいみんなこんなもんたい!

うん、とりあえず今日の敵は倒せた。

ね!

あとは……


ここは星花女子学園の桜花寮。二人部屋ですよ。つまり、ルームメイトがいるのです。ドキドキです。のんびり歩き過ぎたせいかもう1人は先に着いとるみたいなんよ。中で荷解きしようみたいで、音が聞こえよるん。

「はぁ〜何回読んでもいいお話ですわね♪ 後でゆっくり読みましょう! あ、でもこっちもまだ攻略ができてないんでしたわ……」

楽しそうやねぇ。どうしよ、入りづらいわ。てか、攻略ってなん? ゲームとか好きとかいな?

「持って来すぎだったかしら? 最低限にしぼったのだけど……」

今入ったらお邪魔かなぁ〜。でもウチの部屋でもあるんやしねー。ウチは最低限の物しか持ってきとらんけん、おっきめのキャリーバッグ1つだけ。あんまりいっぱい持ってきても大変やしね。実家が近くならそれでもいいっちゃけどさ。まあ、たいした趣味とかあるわけでも無し、別に問題ない。

「あら! 可愛い!」

ほわわ! いつの間にかドアが開いてる!

……って、見つけてすぐの一言目がそれってどうなん?

でもウチもあなたの第一印象それやな。人のこと言えんかった。

同じ制服に身を包んだ彼女は、綺麗な長い金髪は腰まで伸ばし、空と同じ澄んだ水色の瞳、ぷっくりぷるぷるしてそうな唇。

お人形さんみたいとはまさにこういう子の事を言うんでしょうね。

「あなたがルームメイトの方ですね? わたくしはイギリスから来ましたエヴァンジェリン=ノースフィールドです!エヴァって呼んでくださいな♪ さ、入りましょ?」

ぶっちゃけこんなに可愛い外国人さんに可愛いと言われても素直に喜べないですよ……。手を引かれ中に入りつつ、ウチも自己紹介する。

「あ、どうもです、えと、藤宮恋葉(ふじみやこのは)です。よろしくです」

明るい金髪とキラキラの笑顔が眩しい……!

「コノハちゃん! 素敵なお名前だわ!」

ギュッと両手を握られる。

「ところで! 福岡県からいらっしゃったと聞きましたが、お姉様に教わったのです! 福岡県のはかたべんっていうほーげんがとっても可愛いって!」

確かに他県民の人には時々言われる事もある。可愛いって言われて嬉しくない訳ないよね。

「一応、こっちに来たけんなるべく標準語で頑張ろっかなって思いよったっちゃけど……」

「きゃーっ♪ 勿体無い! もったいないですわ! これは予想以上ですっ」

ほっぺすりすりしてきて熱い! あとギューッて抱きしめられるの嬉しいんやけど、胸当たってる……おっきい。

「あ、うん。本当はね、ウチ福岡大好きやしこれからはこっちでしばらく暮らすけど、福岡出身ってことに誇りを持っときたいとよ! 福岡は良かよ〜暮らしやすくて」

「まあ♪」

熱心に聞いてくれるのも嬉しい。

「良かった、変な人じゃなくて」

「えぇ、本当に♪ そうだわ! こういう事もあろうかと、わたくしこんな物を持ってきましたのっ」

おもむろに部屋の隅にあったキャリーバッグを開けてゴソゴソと何かを探すエヴァちゃん。

「じゃんっ」

両手に広げたのは黒いネコさんパジャマでした。フードには猫耳、お尻の部分にはしっぽ。ふわふわ。なんと。

「……一応聞くけど、こんな時って、どんな時?」

「ルームメイトが可愛らしい方だった時ですわ♪」

「はぁ……」

「恋葉ちゃんなら絶対似合いますわ!」

「ウチには似合わんよこんな可愛いの!」

こういうの着るようなキャラじゃない! と、思う……。

「まあそう言わずに♪ ほらほら、早速着てみてくださいなっ」

「ちょっ、ぬ、脱がさないでっ」

ブレザーとベストとリボンまでは良いとして、ブラウスのボタン外すのアウトよ!

「ほら、汗かいてるしっまだお風呂入ってないし!」

「それもそうですね……」

ふぅ、やっと手を止めてくれた。危ない危ない。

「では今から入りましょっ! 一緒に!」

「何故一緒に!?」

「細かいことはお気になさらず♪」

なんか……可愛いし良い子みたいやけど疲れそうやね。でもまあ、楽しそうやけんいっか。でも一緒にお風呂はちょっと恥ずかしい!!


「だ、だから脱がさないで!?」

「これから毎日一緒に入るのですから♪」

「なして!?」

「うふふっ恋葉ちゃん可愛い♡」

「ちょっ、だ、だからぁ!!」


何か先が不安になってきたっちゃけど!

大丈夫かいな……

博多弁どうでしょうか? 文章じゃ分かりにくいかなぁ〜


ちなみに本作品のサブタイトルというか、〜What color?〜ですね。百合は色によっても花言葉があるということで、この作品で2人が咲かせる百合の花が何色なのか、お楽しみに。

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