表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

一目惚れしたようです

初投稿です。至らぬ点ばかりと思うので、ご指導の方を頂けたら嬉しいです。厳しいご鞭撻も真摯に受け止めます。よろしくお願いします。




────ふんわりとした優しい風が、並び咲く草花を靡かせる。その風は、冷たい空気を乗せて頰にもそっと触れた。刺激が与えられ覚醒した脳は、朧げだった視界を徐々にクリアにしていく。


誰かが呼ぶ声がする。草原から上体を起こし、声の先に顔を見上げると一人の女性が目に入った。その女性は朝のぼんやりとした白い光に暖かく包まれていた。


「──大丈夫ですか?」


差し伸べられた雪のように白い手。見上げるとその女性が優しく微笑んでいた。


なんて綺麗なのだろう。淡く輝くブルーの髪、どこまでも深く(いざな)う漆黒の瞳、大人の魅力を感じさせつつも幼さの面影も見え隠れする綺麗に整った顔立ち。その全てに吸い寄せられる。


瞬間に理解する。あぁ、そうか。これが──一目惚れか。


「大丈夫、だと思います。ところで、えっと、その。……お名前を伺っても良いですか?」


「……ふふっ。私はベルクライネと申します」


しどろもどろに言葉を紡ぎ合わせると、女性は俺の慌てふためく様子がおかしいのか、クスリと笑って答えた。──その笑顔が凄くかわいかった。どうしようもなく衝撃的で俺の記憶に深く刻み込まれた。


「一目惚れしました。どうかいつまでも、あなたの側にいさせてください」


──俺はこの日、異世界で恋をした。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ