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第一話 とある腐女子の幻想入り

そんなこんなで幻想入り編です。

「う……、ん……」

 どのくらいの時間が経っただろうか。やっと意識が戻り目を開くも、焦点が合わず視界がぼやけている。……頭が痛い。頭痛ではなく、どこかにぶつけたせいだと思う。それより私はどうなったんだっけ? 帰ろうと思って歩いてて、変な標識見つけて近づいたら落下。な、何を言ってるのか自分でもわからない……。

「ここ……どこでしょう……?」

 周りを見渡すと、木、木、木。合わせて森。何を言ってるんだ私は。……とにかく私は森に倒れていた。少なくとも私が住んでいた町にこんなものはない。

「家に向かっていたはずが、いつのまに……」

 とにかく現在地を調べないと。とんでもない所にいるのは確かだ。早速携帯のナビを起動しようとしたが。

「圏外……」

 よく考えてみればこんな所に電波が届くわけない。とりあえず森を抜けよう、もう日が暮れかかっている。夜の森ほど危険なものはない。何か出たりしないといいけど……。



 何ごともなく抜けられた。なんだか拍子抜け。ちょっとぐらい何かあってもいいのにと、思ったが、辺りはすっかり暗くなっていた。これはまずいかもしれない。

「さて、どこに向かえば……お?」

 少し先に明かりがあるのを見つけた。集落だろうか? どこまで飛ばされたんでしょう私。

「とりあえず、行ってみましょう」

 さすがに歩き疲れた。今晩だけでもどこかに泊めてもらいおう。閉鎖的な所じゃなければいいけど。

 というわけで、そこに向かって歩き始めた。なんとなく空を見ると、半月が輝いており、真っ黒な夜道を照らしている。都会では味わえない風流な現象楽しめたが、いつもの月とは違うおぞましい雰囲気を感じて、意識せずとも歩調が早くなっていった。


「……随分古臭そうな里ですね」

 近くまで来ると、その里はまるで時代に取り残されたように、教科書でしか見たことのない昔の様式の建物が多かった。え、もしかして私タイムスリップした? ……まあいいや、我儘わがままは言ってられない。お願いして今晩だけでもだけでも泊めてもらおう。私は里に入ろうとした。が。

「ねぇ、そこの人」

 突然背後から声をかけられた。私は驚いて振り返った。

「…わぉ」

 そこにいたのは金髪の女の子だった。赤い髪飾りをしており、背丈は私よりもずっと低かった。しかも可愛い。

「女の子が暗い夜道を1人で歩いていたら危ないですよ?」

 主に私の理性が。

「それは人間の場合でしょ?」

 女の子は小悪魔の様な微笑みを浮かべながらそう返した。……なんですかその言い方。まるで自分が人間じゃないみたいな。

「ねぇねぇ」



「あなたは食べてもいい人類?」



ざんねん!!わたしの じんせいは これで おわってしまった!!

 不幸にもこの子は私を食べるつもりで話しかけたようだ。(律儀なことだ)おまけにパニックで身体が動かない。あはは、もうだめですね。

 女の子は、動けない私の腕を掴み、口を大きく開け――吹き飛んだ。な、何を言っているかわからないと思いますが、私にもわかりません。何か光る物が飛んできたようだったが……。

 ともかく、助かったみたいだ。それを頭が理解した瞬間、全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。

「ふぅ、危ないところだったな」

 声のした方向を向くと、変わった帽子をかぶった女性がいた。

「大丈夫か?」

「あ、はい…」

 その女性はそばに駆け寄ってきて、心配そうに声をかけてくれたが、未だに状況が掴めない私にとっては、あの女の子を追い払った彼女でさえ、恐怖の対象でしかなかった。……本当だったら「お姉様と呼ばせてください!!」って言えるチャンスだったんですけどねぇ。

「今度からは暗くなる前に帰って来るんだぞ。今回はたまたま見つけたからよかったが、下手したら今みたいな妖怪に喰われていたぞ。……ほら、立てるか?」

「あ、ありがとうございます……」

 腰が抜けている私を介抱しつつ、言い聞かせるように忠告した。なんとなく、先生みたいな人だと感じた。……妖怪を倒せる教師っていうのもどうかと思いますが。

「ま、今日のところは早く家に…ん?そういえば見ない顔だな」

「あ、はい実は…」



~少女説明中~



「なるほど、気が付いたら森にいて、ここまで歩いて来たと…。よく無事だったな」

「…やっぱり危なかったんですかね?」

「魔法の森は茸の胞子で体調を悪くしやすいし、そのせいで妖怪もあまり近付かない程だからな。そんなに元気なのが不思議なぐらいだ」

「うわぁ…」

 そんな場所にいたんですか私。「それは私が特別な能力を持っていたから無事だったんですよ!!フゥーハハハ!!」などという厨二発言を言う気にもなれません……。

「と、ところでここはどこでしょうか?随分田舎みたいですが」

「ここは幻想郷。君のいた世界からは近くて遠い場所。厳密には違うが、君にとっては異世界と言った方がいいかな?」

「は?」

 え、ちょっと、なんですかそれ。幻想郷? 異世界? そんなのシンジラレナーイ! でもさっき妖怪とか魔法とか言ってたじゃん! あああああ、わけがわからないよ。

「…ふむ、立ち話もなんだしな、私の家に来い」

「あ、はい…お言葉に甘えて」

「おっと、そういえば自己紹介がまだだったな。上白沢慧音だ。この里の寺子屋で教師をしている。君は?」

「京野芽瑠です」

「そうか、芽瑠、よろしく頼む」

 というかこの人本当に先生だったんだ……。少々不安になりつつも彼女に付いていった。


腐女子要素がない?あはははは

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