表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫様あどべんちゃー2  作者: ひろーら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/7

第三話 飛鳥の豪族と七つの虹

登場人物紹介

サクラ姫  タイムトラベラー、アズサの娘

ナツミ   タイムトラベラー、サクラの友人

マヤ    タイムトラベラー、鎌倉武士

カガリ   飛鳥時代の豪族

アズサ   サクラの母、サカモトの妻

サカモト  サカモトアズサ城城主

タノウエ  タイムトラベラー、侵略者


*登場する名称等は全てフィクションです。

鎌倉時代に移動したサクラとナツミ。武士のマヤと出会うが、祖父がタノウエに殺され力の光球が取られてしまう。

一度江戸に戻り、マシンのバージョンアップを行い、次の目的は飛鳥時代と判明する。


「では、お父様、お母様、行ってきます。」

「サクラ、気を付けるんだよ。」

「ではお館様、必ずやタノウエを捉えます。」

「あのー、私どうすれば?」

「マヤ君、これの操作はナツミに任せるといい。頼んだよナツミ君。」

装置が作動し、一行が消えた。


「ここどこ?」

「飛鳥時代ですね。」

「おいおい、飛鳥って昔の時代じゃないか!」

「マヤさん、我々は色んな時代をこの機械で往き来するんですよ。」

「何かよく分からんが、スゴいな。」

「この辺りも鎌倉程ではありませんが、豪族が出るようで気を付けましょう。」

「とりあえず村まで歩こうか。」


何か全然人いないんですけど…。

「かなり歩いたけど、村どころか人が全くいないんですけど…」

「この時代の住人は少ないですね。」

「とりあえず獲物取るか。」

マヤのお陰で食事は助かるんだよね。


「あそこに家あるよ…。」

「誰か...、いるかな?」

家に近づいてみる。住人らしき人がいた。

「あら、どうなさいましたか。」

「この先から歩いて来たんですが…。」

「この先は未開の地ですよ。よく無事に来れましたね。」

何かラッキーみたい。運だけは強いよ。

「あなたはこの辺りの豪族なんですか?」

「はい、父は豪族として中央の建物で仕事してます。私はカガリと言います。」

「カガリさん、最近光る球とかの話聞きましたか?」

「光る球ですか?そうそう、何か最近珍しい球があると話を聞きましたね。」

「その球どちらにありますかね?」

「この辺りを治める長老が赤と青の球をお持ちですよ。今度長老の所をご案内しましょうか。」

「よろしくお願いしますね。」


翌日、カガリの案内で長老の家に向かう。

「長老、赤と青の球について知りたいという方々を連れて来ました。」

「おや、カガリじゃないか。お客人か。」

「長老様、私はサクラと言います。こちらはナツミとマヤです。」

「サクラさん、球について知りたいとな。」

「はい、その球は光ったりしますかね。」

「うむ、かつてこの球は7つあり、眩く光り輝いておったそうじゃ。」

「球って7個もあるんか?」

「球は赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色。全てが光ることにより虹のように見えたそうじゃ。」

「そういや、じいちゃんのは黄色かったな。」

「タノウエは7つ集めようとしてるのかな。」

「それは無理じゃよ。」

「どうしてですか?」

「この7色の球は様々な時代に分かれたとされとる。集めることは出来ん。」

「その7つの球に関して何か言い伝えとかあるんですか。」

「かつて、7つの球は1ヶ所で奉られておった。じゃが、何者かが力の悪用を避ける為、バラバラにしたそうじゃ。」

「誰かな、そんなことすんの。」

「確か…、カイなんとかじゃったか…。」

「まさか、カイザン!」

「そうじゃそうじゃ。カイザン老師じゃ。」

「カイザンが老師?嘘でしょ。」

「そもそもこの球を作ったのがカイザン老師じゃよ。」

「カイザンが?タイムトラベルする為に作ったとしても不思議じゃないわ。」

「お前さん達はこの球が必要なんじゃろ。」

「長老、何でそれを...。」

「かつてこの家に来たサカモトと言う者が言うてたのじゃ。」

「サカモト博士は知っていたんだ。」

「この球はお前さんたちに託すよ。それがカイザン老師やサカモト殿との約束じゃからな。」

「約束って…。」

「この球は1つだけでも虹色に光るんじゃ。7つ揃えて7つの虹が現れた時、計り知れない力が出るらしい。」

「タノウエの狙いはその力ね。」

「その通りだよ、サクラ姫一行。」

「タノウエ!」

「カイザンは研究中に偶然光球を開発した。だが、あまりの強さにビビり各時代にばらまいたのさ。」

「カイザンは光球の危険性を認識したのね。アンタはそれでも集めるの!」

「これ程の力、求めない訳なかろう!」

「アンタがタノウエかい!じいちゃんの仇、取らせてもらうよ。」

マヤが切りかかる。タノウエは避けるが傷がついた。

「ここはひとまず退くか。」

「待てタノウエ!」

マヤが追うが、タノウエは消えた。


「サクラ殿、このカガリも旅に連れて行って下さらんか。」

「長老、何でカガリさんを。」

「この球は、その時代の者がいないと真の力を発揮しないのじゃ。赤と青の球はカガリ、そして黄の球はマヤ殿。他の球も同様じゃよ。」

「それじゃ、タノウエから球取り戻してもマヤがいないとダメだったんだ。」

「サクラさん、長老からの話ですと私も旅に同行することになりますね。」

「カガリさん、大変ですけどお願い出来ますか。」

「分かりました。他の4つの球も誰かの助けが必要になりそうですね。」

「一旦、サカモト博士と相談した方がよさそうです。一緒に行きましょう。」


タノウエの目的が判明し、併せて光球の使い手の存在も分かった。各時代に向かい球と使い手を集める旅が始まるのであった。


第四話 予告

各時代に散らばった光球を求め、タイムトラベルをするサクラ一行。次に向かうのは明治時代?!

次回 「文明開化に潜む罠」


サクラ一行に新たなる仲間が。タノウエの野望も分かり、次回より更にパワーアップしたトラベルが?

ではまたお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ