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モノローグ2



「隣、いい?」


 偶然にも、彼も今日は学食らしい。

 愛想のない私に彼はかまってくれないかもしれないと不安に思っていたが、そんなことはなく、今朝も明るく挨拶をしてくれた。


「あんた、一人なの?」


 逸る心のせいかわからないが、有無を言わせず隣に座ってしまったため、一応待ち人がいないか確認をとる。


「まあね。教室で仲良くなったやつら全員飯持ってきてやがったからな」


 ナイスだ彼の周りのクラスメート。


「ちゃんと甘味頼んでるじゃん」


 なんということだ。

 そんなつもりはなかったのに気づいたら杏仁豆腐を買っていた。


「食事にデザートは必須でしょ」


 照れ隠しに自分でもよくわからない言い訳をする。


「俺は不安だよ。もともと机の上で長時間勉強するのが苦手でさ」


 知ってる。

 向こうで魔法の術式覚えるのに苦労してたもんね。

 嫌になる度に「ゲームだったらいくらでもできるのになー!」って叫んでたのも覚えてるから。

 ……だから私はこの時を待っていた、と言っても過言じゃないかもしれない。


「……っ」


 言え、言うんだ私……!

 喉まで出かかったそれを言えー!!


「……じゃあさ、放課後私と一緒に勉強する?」


 言えた……!

 よくやった私!

 珍しく自分を褒めたい気分だ。


「……じゃあ、困った時はお互い様ということで、何か俺にできることがあればまた何か言ってよ」

「……わかった。考えとく」


 最後まで努めて平静を装う。


 ああ、今から放課後が楽しみだ。

 いや、毎日が楽しみになってきた。



ここまでお読みいただきありがとうございます!

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