第一条
登場人物 東條 慎二 5月18日
北条 雅之 7月31日
西条 裕次郎 3月9日
南條 浩司 9月5日
|神聖歴 3000年 大八洲帝国 首都葦原 時刻9時15分葦原駅
「本日も電車利用いただきありがとうございます。帝都葦原です。お出口は…」
ドアが開くとそれまでぎゅうぎゅうだった車内が今では見違えるほどに空きが出ていた、この国の首都葦原は人口1300万を超え世界経済の中心の一つであり、世界一の人口密度を保っている。だが首都だという事で大勢の人たちが行きかう、そのため少しでも目を離せば大勢の人に押し流されてしまう、そんなカワイソウナ少年がここにいた。
「ここどこだぁ?クソォこれだから人盛りは嫌いなんだ、はぁ北条達は無事だろうか」
この少年は四条組と呼ばれる旅行団ナンバー2東條慎二、彼は今絶賛迷子中である
この物語は四条組と呼ばれる少年たちの旅行記である
「おい、慎二お前一体どこにいたんだ、皆心配してたんだぞ」
「ごめん、雅之まさかあそこまで人がいるとは思わなんだ」
「全くお前って奴は」
「あははは…」
警察署を後にすると仲間が待つ目的地に向かった、その道中雅之からお説教をくらい、身も心もズタボロだった、今度はちゃんと周りに気を付けよう、そう心の中でひっそりと誓った
しばらく歩くと目的地に着いた、仲間と目が合うと少しの間こっちを仰視していると生き良い良くこちらに走ってきた、恐怖を感じた。そんなこと思っていると急に抱き着かれた衝撃でバランスを崩し、倒れ込んでしまった。
「心配したぞぉぉぉぉぉ!急にいなくなりやがって!」
「ははっ、年長者がこれじゃこの先思いやられるな」
「ご、ごめん裕次郎、ほんと面目ないです浩司さん」
二人に謝罪をしていると雅之が慌てて
「おいっ!、そろそろ行くぞ、時間の事をすっかり忘れていた」
あっそういえば、今日はこのメンバーで世界を旅行するんだった、今思うと何でこんな事になっているのだろうか。
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ここはどこだろうか?何だか心がポカポカして来る、このポカポカは一体何なんだろうか。そう考えていると急にとても強い光が身を包みありもしない記憶がフラッシュバックして来た全ての記憶が終わると、誰かの声で目が覚めた。
「目覚めたか、:::、お前たちは特別な人間だくれぐれも詮索されぬようにするのだぞ、儂と最初で最後の約束だ」
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「どうした慎二早くいくぞぉー!」
「間に合わなくなってもしらんぞ」
「あぁ、今行くよ!」
俺達はいつでも同じだった、目が覚めた時も隣にいただけど何故あんな所にいたのか今でもわからないが、とにかく旅行をしなくてはいけないという事だけは分かる、それから俺達は予約した、武器専門店金座武器庫に行き各々武器を購入し店を後にした、その後まとめ役兼リーダー兼交渉役の浩司からこれからの予定を聞いた
「まず俺達の目標はこの大陸の極西にある連合王国を目指す、ルートは大深帝国を通り南下して天竺、サラヴィ―オ帝国そして東と西を繋ぐ国アナトリア大帝国を北上して二重帝国を経由しカロリング王国そして目的地の連合王国に至るルートだ」
和正の説明を聞いた俺達はどうやってこの国を脱出するかを話し合った、出た案としてしては、葦原と大深帝国の首都紫禁を結ぶ弾丸列車に乗り脱出する大陸鉄道ルート、船を使い九竜島で行く海洋ルートの二つの案が出た、そしてでた答えは…
「「「「さぁ、密入国しよう」」」」