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プレゼント

今日は不快に思う方がいらっしゃるかも知れないので、先に謝らせて下さい!

今回、中盤から胸……胸部、そう胸部のくだりがあります。

決して、大小で偏見は有りません!

中世のドレスでつい、想像力がその……胸部に爆発しまして、悪気はないのでもし不快に感じるかもと思う方が有れば中盤まで読んで頂ければ、それ以降は話の本筋には全く関係ありませんので。

目印は『お直しカード』の所までです!m(__)m

宜しくお願いします_φ( ̄ー ̄ )

「お姉様がとうとう婚約か、それもあの氷の貴公子ねぇ」

 ローガンは腕を組み、7歳の癖にしみじみ年寄りの様な口調で言う。


「何?氷の貴公子って」

 ミリエンヌは噂には疎い、そう言われてみればと思うぐらいだ。


「ウチの学年のレディー達はそう呼んでたよ」

 ローガンは王都に有る学園の初等科、同級生の噂として話す。


「氷の?貴公子?」

 まぁ見てくれはそうかもね、ミリエンヌは思った。

「そう」


「氷の貴公子って僕も聞いたことあるよ!」

 次男のアッシュは5歳、お兄ちゃんの真似したがる年頃だ。

「そうなの。アッシュ?」

「うん。凄くかっこいいって。パパとどっちがかっこいい?」

「そりゃ、うちのパパだよ」

 ローガンが自信満々に言う。

 お父様のミニチュア版と言われる自分を自画自賛したようなものだ。

「そうだよね。姉様、僕お会いしたい!」

 アッシュは母パトリシアに似ている。

「アッシュゴメンね。ここの所お忙しいのですって。そのうち会えるかも知れないから」

「なーんだ。残念!」

 弟達には期待させて申し訳無いが、あくまでこれは偽の婚約。

 だから下手に会わせると、婚約解消になった時にややこしくなる。



「お嬢様、婚約者のディラン様がお見えになると先触れがございました」

「今、なんと言ったの?」

「ディラン様がいらっしゃると⋯⋯」

「何時?」

「午後からではないでしょうか。此方でございます」

 ミリエンヌは先触れを手に取り、逸る心で開けた。

「姉様、お会い出来そうだね」

 弟二人が期待を込めたキラキラとした眼差しをしている。

「仕方ないわね、ちょっとだけよ」


 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎


 弟二人の前で婚約者らしく振る舞うのはとても疲れる事だった。

「そんなぐったりして、大丈夫なの?」

「えぇ。今日は心の準備が出来ていなくって」

「政略の婚約者なんだから普通でいいんだよ」

「そうですね、少しずつそんな風に見えるように頑張りますわ」


「それで今日お邪魔したのは、ガムの件で怪しい令嬢が居たじゃないか」

「えーと、ピンクのふわふわ髪の⋯⋯」

「そう。ケイトリン・モナーク侯爵令嬢」


 ケイトリン・モナーク侯爵令嬢ね、覚えておこう。

「早速動きがあってね。ウチに突撃してきたから此方にもくるかも知れない」

「何をする為にですの?」


「ウチに来て、こんなに突然婚約なんておかしいとかって言ってたよ」

「婚約に異議を申し立てたのですか?」

「私は認めないとか言って帰って行ったから、此処にもお知らせしておかないと」

「来そうですね」

「そうだね。で、婚約の経緯を聞かれたから、君のお宅からの申し入れと言う事にしておいたよ」

「ウチから?何だか刺されそうです」

「とにかく接触はしてくるだろうから、用心してくれよ」

「分かりました」


「今後のパーティーや茶会は、出来る限りエスコートさせて貰うよ」

「宜しくお願いします」

「で、これ。ドレスとネックレスなんだけどプレゼント」

「いや、いりませんよ」

「でも受け取って貰わないと婚約者なんだから」

「あっ、そうですね」

 この国では婚約すると婚約者の髪や目の色に合わせて、宝飾品やドレス、靴などをプレゼントする習慣がある。

「ドレスのお直しはカードが入っているから早めにね」


 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎


 ドレスはそれは見事なものだった。

 銀のベースに水色をグラデーションにした幻想的なドレス。

 サイズも少しだけ、ほんの少しだけ胸周りが大きく作られていた。


「ミリエンヌ、大丈夫よ。寄せて上げて詰め物をすれば分からないわ」

 母が慰めにもならない事を言う。

「そうです。どの御令嬢でもなさっています!気にされる事等ございませんよ!」

「無いものは無い。ハッキリそう言ってくれればいいのに」

 慰められてチョット凹んだ。


 お直しに出そうとしたら、裾とかを調節するのと違ってデザインの関係上胸周りは少々時間が掛かるらしい。

 そして社交シーズンでもある為に婚約パーティーにぎりぎり間に合わないと告げられた。

 仕方が無いので、お直しはパーティーが終わってからと言う事になり……。


「このマリンダにお任せください。背中や脇のお肉を前に持ってきてみせます!」

「そんな事出来るの?」

「はい。言い聞かせるのでございますよ、貴方は背中の贅肉じゃない。バストだと」

「何それ、笑えるんだけど!」

「そうすると、アラ不思議。贅肉が勘違いしてバストに定着するのです!」

「眉唾ものね」

「物は試しです。お直しの時間がありませんもの。お任せください」


❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎


 そして婚約パーティー当日、見事な偽胸が出来上がった。

 マリンダの並々ならぬ努力によって、今まで見たこともない様な見事な仕上がりに母も溜息をついた。

「ミリエンヌ、とても似合っていますよ。こんなに大きくなって」

「お母様⋯⋯」

「それ成長したって意味?それとも偽胸が、あっ痛っ!」

 ローガンの心ない一言で感動が台無しになった。

 なので拳骨を差し上げた。


 身内でぎゃあぎゃあ言っていると、偽婚約者のディラン様が

「随分と楽しそうだね」って言ってきた。


 そして眩しいものを見るように

「盛ったねぇ、それ……」

 と、爆弾を落とした。



評価と……盛った胸話でごめんなさい~( *´艸`)

評価付けにくいとは思いますが、宜しくお願いしますー!

ブックマークも忘れずお願いします<(_ _)>

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