蝕む狂気と優しさ
これは夢これはおとぎ話
ある所に少女がおりました
少女は大好きな母親から毎日「人を大事にね」と言われ育ちました。
少女は母親の言い付けを守り続けました
少女は他人を優先して育ちました
ある日少女は同年代の子に聞かれます
「貴方の夢は何ですか?」
ふと少女は夢について考えてみますが
少女は何も思い浮かびません
少女は家に帰り母親に問います
「お母さん私自分の夢がないの」と
母親は優しい声音で答えます
「拒まず、全てを許してあげる事
他人の為なら何をされても構わない
心の溝を埋めるようなのはどう」
幼く、責任も取れない少女は母親からの
特別のない平等という名の狂気を知り大人へと成長する
続く