第2話
今日中に投稿できてよかったです!
【少し残酷な描写を含みます。】
しかしこんなにも情景の描写が難しいとは…
雰囲気が…
今回も温かい目で見てください!
段々と目を覚まし始めたクラスメイト等が俺や湊のように口々に「ここは何処だ…」と言っている。
「みんなにステータスの事教えてあげたほうがいいかな?」
湊が少し不安げに言う
「いや、調子乗ってるやつになんで知ってんだ的に絡まれるのがオチじゃない?」
「で、でもさ、なんか悪い気がする。 協力しないと…」
「まぁ、湊がいいならいいんじゃないか」
すると湊はクラスメイトの方に近寄り身振り手振り加えながら説明している……湊がチラチラこちらを見てくる。何かと思い近寄ると。
「おい、湊! なんでテメェがそんなこと知ってんだよ」
「俺らを連れてきたのはお前か?!」
やはり、絡まれていた。いつもなら俺たちの方にはあんまり来ないのに……きっとこの状況で興奮しているのだろう。
「いや、だから違うって。 さっき起きたばっかりなんだって」
「は、信用なんねぇし」
クラスのみんなが湊達に注目をしていた。
その事に調子乗ってるグループのリーダー的存在の多田が気づいたようで……
「何見てんだよ! 見世物じゃねぇぞ!」
と怒り始めた。多田は怒ると暴力に走り手をつけられないようになる……ここには止める生徒指導の先生はいないしなぁ、俺が止めるのは……でも異世界だし。
「キャー」
そんな事を考えていたら、多田が湊の顔を殴ったらしい……そんな多田を止めようとした他のやつも殴られ1人の女子が巻き込まれ倒れる。
「悪いな……」
そう言いながら不敵な笑みを浮かべた多田がその女子に近寄り手を差し伸べた。
なかなか手を差し伸べない女子にイラついたのか無理矢理その子の髪を掴み顔を一発殴った…
「手を差し伸べられたら、有難うございましただろぉ!」
……なんで誰も止めようとしない? さすがにやばいだろ…なんでみんな見てるだけ、誰か、誰か止めなきゃ……俺が止めなきゃ…
「うおぉぉぉ!」
そう叫びながら俺は多田にタックルした…
多田が女の子の髪から手を離す、俺は体勢を崩して倒れたようだ…
「おい! 調子乗ってんじゃねぇぞ! この虫けらがぁ!!」
多田は立ち上がり倒れた俺の腹に蹴りを入れてくる。
「うっ……」
痛い…痛い…苦しい。
何度も何度も多田の足が俺の腹めがけて飛んでくる。
「誰かっ……たす……て」
俺は周りを見渡した……しかし誰を助けようとしない。湊でさえも見て見ぬ振りだ…
「なんで……だよ……」
俺が何とかしなきゃこのままじゃ殺される…
痛い…苦しい…息ができない…
このまま…死に…たく…な…
俺は保管リストから【鋼の斬鉄剣】を取りだした。
右手が刀を握りしめ動く…
ドサッ!
「グッ……あぁ…ああ! 足がっ!!」
俺は右手に握った刀で多田の足を切り落とした…
フラフラしながら俺は立ち上がった。
その覚束ない足取りのまま倒れ込んだ多田に近づいた。
「わ…悪かっ…たよ、俺が……悪かったから…」
多田は泣きながら謝ってきた。
「そ…だね……君が悪い…」
「本当に……悪かった…命だけ…は…」
多田が言い終わる前に俺は両手で刀の柄を持ち多田の首を切り落とした…
「キャー!」
悲鳴があがる…でも、こんな奴とは協力もできないと思った…だから殺した…きっと日頃のストレスも溜まっていたかもしれない……
「大丈夫?」
そう言って俺はさっきの女の子に手を差し伸べた…
「っひ…」
彼女は後ずさりしながら震えた声で「…来ないで」と小さく呟いた。
その言葉でふと我にかえると俺は全身血まみれで片手には凶器を持っている…誰だってこんな奴は嫌だろう…
「なんで…そこまでする必要ないだろ!」
多田のグループだった1人が言うと、周りはそうだそうだといった感じに野次が飛んでくる…
誰も止めようとしなかった…俺が止めた…なのになんで…
周りを見渡すとみんな怯えた表情をしている。
湊もそれは変わらなかった…
そうだ…此処には俺の居場所はもうなくなったんだ…
そう思いながら俺は森に向かってフラフラと歩き始めた…
「……う……しょう…」
後ろから湊の声が聞こえてくるが無視して森に入った…
少し歩いた先の木に寄りかかりながら腰を落とした。
「人を殺した…」
その後悔や罪悪感は多少あるが何故か少し清々しい…
俺も壊れたのかな…
「これからどうしよう……痛っ!」
多田に蹴られた腹が痛む…
俺はステータスを見るために心の中で念じた
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名前:川野 翔
年齢:17
種族:人
レベル:20
HP:56/300
MP:500/500
攻撃力:250
防御力:250
魔法攻撃力:100
魔法防御力:250
幸運:50
技能
剣術Lv3
抜刀術Lv4
薬草術Lv3
鑑定眼Lv5
称号
異世界からの訪問者
正当防衛の殺人
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「うわっ…」
結構HPが減ってる…しかも称号【正当防衛の殺人】って…なんなんだ…
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称号【正当防衛の殺人】
自分の身を守る為に行った殺人
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うーん、そのまんまだな…じゃあ、こっちは?
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称号【異世界からの訪問者】
他の世界の住人がなんらかの形でやってきた証
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やっぱりここは元いた世界と違うんだ…
夢を見ている気分だよ…。
最後まで読んで頂き有難うございました!
まだ、主人公のキャラが定まらないです…
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