あ〜だる。でも一丁、ここはやるしかないだろ!!!!!
付けたしをどんどんして行きますので、
ご了承をしてください。
お願いします。
改作する毎に取り敢えずビックリマークをつけて行きます。
よろろ〜〜
あと、前の回のあとがきですが、そういう事で許して下さい。
「………ぅ、ぅ…っ」
(一体何が、何がどうなってるんだよ。全く今の状況が分からないんですけど。)
そんな彼ーークロスは一度周囲をみわたす。
すると、辺りは至って普通の景色なのだが。一つ変わったところが彼の目に付く。
(あれ……確か、あそこにはドラゴンがいたよな……)
そう、変わったところーーそれはドラゴンが今さっきまでいたところの周辺であった。
焦げた黒い短い草、地面。
所々には赤く、まだ燃える地面や草がある。
そしてその焦げた部分の真ん中に、一際輝くもの。
そうその輝くものとはーー 彼女 ーー青白い服を見に纏いし水色の女性 ーー。
その女性が今さっき投げたーー双剣なのであった。
(何であんな所に剣が。しかも二つ地面に刺さってんだよ。めっちゃ意味が分からないんですけど。ってか俺生きてるの。生きてるよね。)
するとクロスは必死になり、自分の体を見回す。
初期装備の防具。
ーー濡れてはいるものの、傷はあまり無い。
自分の手足。
ーー特に何も無いが、鳥肌が立っている。
(怖いのだから、これは仕方ない。)
その他も何の怪我も無く、至って大丈夫である。
「よかったぁ〜〜」
安堵の声をクロスは零す。そして強張った肩もそっと落とす。
するとそんな彼の元に、さっきの女性が歩み寄る。
そして………
「こっちを向いて。」
突然かけられる見知らぬ女性の優しく甘い声。しかし、かけられる言葉は「大丈夫」ではなく、こっちにを「向いて」、であった。不思議な言葉である。一体その言葉は何なのだろうか。
全く想像だにしなかった言葉が彼には、かけられた。しかしその前に、彼はこの状況が理解出来ていない。今、彼の頭は混乱しているのだ。この状態では何を言っても通じないであろう。
しかしそれにしても、そのかける言葉も言葉だ。彼女の言いたい事はわからないが、これでは言う事を聞かないどころか、相手にさえ、されないだろう。
相変わらずぼ〜〜っと焦げた黒い周辺を眺めるクロス。
するとそんな彼の元へ……
「私の言葉を無視するなんて、千年速いのよ!!」
「………!!!」
するとクロスの口元に硬い物を押し込められる。
(何何何何。ちょっと待って、ちょっと俺そんなことされたら死んじゃう。死んじゃうから〜〜〜)
そしてがクロスは左上に表示されるHPバーに目を向かわせる。
「………!!」
みるみる上昇し、緑色になるHPバー。
そのことからも分かるとおり。
彼女が口に押し込むその硬いものーーそれは何と回復薬なのであった。
(これがHP回復薬なのか…)
硬く、黒い液体の入るキューブ状の物体ーー回復薬。
それはクロスにとって有難い。神のギフトーー贈り物。
これ、一つで彼の人生は救われたのだった。
たった小さなこの四角の物体に。
(っておい!!何作者さん。いい感じに纏めてるんですか!!ここは「あれれ」でしょ、「あれれ」!!
どう見たっておかしいでしょ。何で回復薬がこんなエゲツない黒なんですか!!石油か、なんかじゃあるまいし。
普通は、HP回復薬といえば、赤い色で、瓶に入ってたりするのが主流。いや、常識。な・の・に、何でこれは黒で、しかも四角いキューブ状のものなんですか!!)
そういえば、彼の言うとおり。
よく見てみるといかにもHP回復薬とは思いにくい代物である。
※棒読み
「一言多いわ!!」
「えっ………」
思わず口が滑り放ってしまう心の声。
(やってしまった。やってしまったよ。命の恩人を目の前にしてこの一言。しかもよく見ると、美人なお姉さん。どう見たって俺の好きなタイプの人間だ。)
端正な顔立ち。
ーー太陽に辺りは光を反射、吸収している。
(まさにワンダフ〜ル!!)
光るツヤのあるベージュの唇。
ーープルル〜ンとしたイチゴプリン。
(甘いだろうなぁ〜。いや、甘いはず……)
長い髪。
ーー水晶のように透明で、尚且つ輝く。
(俺は生まれて初めて目の前にーー手でさわれる程の近くにこんな髪を見たよ。あーこれこそ。天国 気分!!)
ボン、キュ、ボンの美人ボディー!!
ーーモデル並み、いや理想の美女そのもの。
(あっヤベェ〜〜〜。鼻血が、鼻血が出る。出そう。)
これは彼女の体からなのだが、何せ彼の所からは、胸の谷間がもろに見えるのだ。それでこうなっている。
(あーーそんな美女にも関わらず、俺はなんて一言を。あーこんな俺に舞い降りる一粒の一輪の花の運命も、こうして儚く散ってしまうのか…)
ガクリ…
クロスは落ち込む。
しかし彼女から発せられる一言は、彼を変える。
「ごめなさい。私こう言う事、好きじゃないのよ。慣れてないって言うか……私。」
何と彼女はいきなり謝り始めたのだ。怒るのではなくて。
(おっ、これはまさか恋愛ゲームで言う所の予想外プレイですか。まさか終わったーー選択ミスしたと思った所がどっこい。それが逆にいい展開になるという。うわ〜〜母上。私は天使がたった今、私の目の前に降臨してます。いや、運命の女神がきっと微笑んでくれています。)
そんな馬鹿な事を考えるクロスではあるが、ここは一先ず彼女に一言言った方が良さそうだ。
ーー次の一言。次の一言で世界の色が変わる。薔薇色か、またまた憂鬱とした暗いモノクロなのか。
ーーそう、このたった一言。一言で俺は人生が変わる。
そこでクロスは真剣な顔をする。
そんな彼の頭の中に、ふと、浮かぶ言葉。
ーー『いや、僕の方も悪かった。悪かったよ。君がそんなに僕を思ってくれていたなんて。有難う。でも良いんだよ。良いんだ………君の言葉、声はちゃんと僕の胸の内側に染み込んでいるのだから。』
(これはいい。いいね。多分これを言ったら俺はこの人の心を掴むこと間違いなし!!)
この言葉は彼の言う通りで、いいものだ。
だが、クロスはそれを言いはしなかった。
寧ろその言葉を憎むかのように静かに首を振る。
そして今度は自分を叱咤し始めるのだった。
ーー彼女は、彼女。俺は俺だ。
(また、バーチャルゲームでのように、自分を偽り、棚に上げるのはよそう。こんなのはどうせどこまで行ったってお飯事に過ぎないんだ。そして、前のゲームのように、気が付けば周りには一人たりともいなくなる。)
ーー分かってるんだ。分かってたんだ。俺はどこまでいっても、偽っても、俺は俺なんだ。遠村 叶汰 ーー それは、その一人でしかないんだ。
(だから、何気ないところで発してしまう自分に。これによって全てがさよならとなる自分。ほんと作ったニセモノの関係は簡単にも泡へと変わってしまうんだよな。……)
そう想いを馳せる少年は少し寂しい顔を作る。
するとそんな中…………
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドド
聞こえてくる嫌な音。
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
その音は益々多くなっていき、また大きくなっていく。
すると嫌な予感は視界の光景をして、現れる。
大群の赤い色。
ギュオオオオオオオオオオ〜〜ン
ギュオオオオオオオオオオ〜〜ン
ドラゴンの咆哮。
そう、これはまさかの先程のドラゴンである。
そしてあの放ち続けていた奴の鳴き声は、仲間を呼ぶ合図なのであった。
迫り来るドラゴン。
「最悪ね。やはりこうなっちゃうのよね。」
それを見ているのは彼女も同じ。そして彼女は分かっていたと言わんばかりの顔を作る。
「あの、俺。初心者でここに来たのはついさっきなんですけど。少し質問で、あのドラゴンって、一体何なんの。」
「えっ、そういや君って初心者なの!!」
驚いた顔をしてクロスの方を彼女は見る。彼女は今までの経緯を知らないのだ。何せ彼を初めて見たのは、ドラゴンに食べられる瞬間。しかも長距離銃で攻撃していた時。それ故、初心者とは思えなかったのである。
「なら私、ずっと勘違いしてました。何だって貴方は銃を持ってあのヒトドラに戦いを挑んでいたじゃないですか。」
「あれは逃げてる途中で、何も策が無かったので、逃げ続けて何処かの行き止まりで命を落とすよりはそちらの方が良いと思ったからそうしたんだ。」
「周りの草木に隠れるという手段は考えなかったんですか。」
「一応は考えたはしたけど、何が出てくるか分からないじゃないでしょ。ポ○モンしてたら、そんな事常識だろ。」
「…………はぁ。」
唖然とした目でクロスを見る。彼女はポ○モンというものをした事が無いのて分からないのである。
「まぁ、要するにさぁ。暗いところや草の中なんかは危ないって思って辞めたんだよ。」
「そうですか。………しかし、もし本当に入っていたら、いたでも追いかけられていますからね。懸命な判断です。
「えっ、マシで。何処までも追いかけて来るタイプなのこいつ。」
「ええ、何処までも追いかけて来ますよ。街や、他の地域に行くまではずっと」
(うわ、マジか。じゃあこのドラゴンの大群もなのか。気が滅入るぜェ〜、全く。)
彼の言う通りで、このドラゴンがこちらに向かって来ているということは、何体いるのかは分からないにせよ、こいつら全員を相手にしないといけないという事だ。
「あーあ、どんだけ俺には不幸の女神がまとわりつくんだよ。」
「来ますよ。」
すると敵が見え始める。
数はザッと3体。
少ないように思えるが、あの一体であれだけの戦力があるとなると、これはしんどい数である。
そしてそれらは一緒になってきている。
離れて来ているならば、何とか一体一体対処すればいいが。一緒にであると、それは難しい。
「くっ…2体なら私だけで十分何だけど。」
ポロリと出る苦い言葉。
しかし彼女の言う通りで、数に入れるのは彼女自身のみ。何せ横にいるのは産まれたての初心者なのだから。
彼女は戦闘に備えるため装備やスキルを調整するのだった。
「あれ、そういや。メルカのやつは……」
クロスは辺りを見る。
するとメルカはあのフラッシュがあったのか目を回して再起不能になっていた。
(あ〜あ、これじゃメルカから色々教わるのは無理だな。)
「はぁ〜〜」
ため息を一つ零す。
するとそんな彼は横から声をかけられる。
もちろんその超えの主は双剣使いの女性である。
「そう言えば、名前を名乗って無かったわね。私の名前はルージュよ。よろしく。」
「あ、あ。どうも。俺の名前は遠………いえ、クロスと言います。」
「ここは小さい世界だし、これからも会うことがあるかもしれないから自己紹介は必至よね。」
「あ、はぁ〜。なるほど。まさか大体人が集まる所って決まってたりするんですか。」
「そうね。大体はそんな感じね。行く場所なんて限られてるわ。」
ゲームをするとどうしても、世界は ーー 空間は広しといえども、行く場所は決まってくるのである。
それ故、ゲームは小さいとよく言われる。
まあ、これは現実世界でも同じ事が言えるのではあるが。
「で、そこにいる人は誰なの。さっきから倒れ込んだままなんだけど。」
「えっ、ああ。メルカさんのことですか。この人はゲームアドバイザーさんですよ。」
「ゲームアドバイザー?!あり得ないわ。」
クロスの発言を聞くや否や驚くルージュ。
何だかこれには怪しいものがありそうだ。
メルカ「これから、私の本当の姿をお見せする事になるんですね。」
クロス「!!」
ルージュ「!!」
作者「!!!」
クロス「何で、作者まで驚いてるんだよ。逆だろう。逆。」
作者「…………!!クロスさんは、パソコンのファイルの一つに人に見せられない…」
クロス「分かりました。分かりました。許して下さい。」
作者「分かれば良いんですよ。」