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雷鳴のルージュ

すみませんが、前に前書きで書いた事で、一つ訂正があります。

それは目標です。


3万のまちがいです。すみません。


以上です

 話は外での事ーー。


「あ〜〜クロスさんが…………」


 涙目になりながら膝を地面につけ、手をガクガク震わせる、羽をはやしたこの女性ーーーそう彼女こそ、メルカなのである。

 そしてクロスはというと、先程ちょっと前にドラゴンの口の中に入ったばかりである。


 その光景は誰もが絶望する瞬間だった。


 するとそんな所へ……


「システム コマンド発動。エンゲージオープン。手持ちの武器を双剣にセレクト。よし。」


 ガザッ!!


 すると周囲にあった森の木の影から出てくる一人の女性。

 その女性は青い服に身を纏い、可憐な姿で登場する。


「エンゲージ オン!!!」


 すると彼女の手元が光始め、そこから青白い双剣が出現する。


 ーー白銀の青と黄の二つの剣。


「スキルセレクト!!」


 今度は彼女の前に画面が表示される。


「スキルをカルマリンガー、クルスレンジ、アーカイブドルフィンにセット。」


 そう言い終えると、表示されていた画面の上に赤い文字で『ACCEPTION』の文字が出現する。そしてそのあとすぐそれは、フェイドアウトした。


 次に彼女は双剣を逆手に持ち変え、右手を顔を前に置く。


 しかし、それにきずかないドラゴンではない。ドラゴンは嗅覚が鋭い。そのため、彼女の存在などはすぐ分かる。

 ドラゴンは彼女の存在にきずくやいなや、彼女の方へ口を向ける。


「ごめんなさい。あなたのそのエスコートには正直興味ないの。私が興味があるのはそっちじゃなくて。その腹にいる少年にはあるのよ。」


 そう言いながらそのドラゴンの元へと走り寄る水色の髪の女性。


 その純白の髪は水晶のような光の輝きを放つ。


 そして、「かかって来なさい」と言うかのようにドラゴンを見る。


 ドラゴンは、青白い鎧を身に纏う女性の方を向くや否や、ドシドシ言わせながらザラザラした太い赤足を動かす。


 足を踏む度に、それに従って地響きが起こる。


 メルカは依然、その事に気づいておらず、ただ顔面蒼白でいた。恐らく何の音も彼女の耳には入っていないのだろう。


 そんな中、巨大なドラゴンと水色の髪の女性は一触即発の距離になる。


 ーー体身の差は約7倍。

 つまり、彼女の身長は170cmくらいなので、ドラゴンはなんと、1190cm!!

 12mと言えば、金閣寺くらいの高さである。

 それでもまだ実感がない人に。

 12mとは電話ボックス約5個以上。20.3cmのコンビニの割り箸59本。17.2cmの鉛筆70本くらい。


 そんなにも体身さがあるにもかかわらず、その女性は臆する顔を一つたりとも作らない。


 ◎○ギュオオオオオオオオオ〜〜ン!!!○◎


 ーードラゴンの唸る咆哮。


 彼女とドラゴンの距離差………275cm。


 その距離になれば言わずとも分かるだろうが。

 ーーとうとう戦いの火蓋が切られるのだった。



 その青い純白の女性は手に持つ双剣を前に突き立てる。


 柄をお互い背に向け、一直線に並ぶ、地面と並行になった双剣。

 その剣は、青銀と黄金のダイヤの輝きを放つ。


 ドラゴンはいきなり早くも、クロスにしたように、その彼女を呑み込もうと口を開け彼女に迫る。ドラゴンの目には彼女のハッキリとした像が映っている。それ以外はない。彼女以外は眼中に入っていないのだ。


 そしてその大きな口を彼女に向け、突進する。彼女の方からみると、まるでそれはブラックホールである。むきだしの歯や口元には、ダラダラっと流れる液体が光っている。


「舞え カルマリンガー !!!」


 すると女性はスキルの一つ。ーー『カルマリンガー』の名を口にする。もちろんこのスキルは彼女が考えたものである。


 カチンッ!!


 一度柄が衝突する金属音。


 彼女は互いの剣をぶつけ、今度は腕を目の前でクロスさせる。そしてその腕の流れを使い、腕が完全にクロスしたところで手からその剣を離す!?

 ーーえっ、離す………。、と思うかもしれないが。彼女は剣を離すのである。


 ーーいや、離した、とは語弊がある。何せ彼女は、普通に手から二つの剣を離したのではない。よく見ると彼女の指は力が籠っており、その剣が手元から離れたあとは、一直線に伸びきっている。

 つまり何が言いたいのかと言うと彼女はその剣をーーその双剣を指で弾じきながら送り出したのである。


 彼女の手から離れた剣はすぐさま回転し始める。しかも何やら光が起こる。青白い輝きに、黄金の輝き。これは彼女のスキルなのだろう。

 すると今度、輝き始めた剣はその回転に拍車を掛け加速し始めた。そしてその剣は加速し、剣の状態が分からないにまでになる。


 物凄いスピードで回転する二つの剣。

 一方は左に、一方は右に弧を描きながら進む。


 そして………


 シャッ!!グサッ。

 シャッ!!グサッ。


 ギュオオオオオオオオオーーーン?!!グアアアォオオオ


 その弧を描きながら回転した剣は、丁度ドラゴンの目に直撃。しかしその彼女の攻撃ーーカルマリンガーはこれだけでは終わらない。しかも、少し前にカチンッと彼女は剣を衝突さていただろうがーーそれは詰まる所、その剣に振動を送っていたのである。そのためーーよくその剣を見てみると、ただ回っているのではなく、多少見ずらいかもしれないが、グラグラと振動しながら回転をしている。そう、彼女は剣に振動を与えることで、切れ味を一層抜群にしたのである。


 ーーまたこの衝突させた事には別の目的がある。


 回転を続ける剣は続いて円を描いたあと、今度は足元を狙い進む。


 ーーそう、それこそ。意思の伝達である。つまり何処を狙うかを伝えたのだ。


 彼女のスキルーーカルマリンガーとは、回転した剣を指定した箇所にズバズバと襲わせる攻撃なのだ。その目的はもちろんーー手の届きにくい箇所に攻撃をするためだの、動きを止める為だの、敵を錯乱する為だの、広いレンジ(範囲)での攻撃をするためだのーーなどなどである。



 シャッシャッシャッシャッシャッシャッ……

 グサッグサッグサッグサッグサッグサッ……


 双剣スキル『カルマリンガー』は容赦なく、ドラゴンを襲おう。


 そして彼女の手元の方に来る時には何とその数


 ーー45連撃!!


 スキル多しと言えど、この数程の連撃は多くは存在しないだろう。


 よろめき、地に体をつける赤きドラゴン。

 ーー至るところにある斬り傷。そして流血する目。


 どうやらよほどこの攻撃が効いたのであろう。呻き声を絶えず鳴らしていた。


「……まだまだ行くわよ、こんなもんじゃ終わらないんだから。」


 すると剣が戻ってくるや否や、彼女はそれを一度回りながら受け取ると、続けて次のスキルに移行する。


「……覚悟しなさい。」


 そっとした声で呟く。

 すると彼女は、手首を捻り双剣を自分の腕の元に近づける。腕には籠手があり、それが当たると金属音が微かにした。そして暫くその双彼女は息を止めたあと、その腕をそのままの状態で後ろへ持っていく。

  その腕の状態は、雪の上を滑るあのスポーツ ーー スキージャンプのポールを持つが如く。


「クルスレンジ」


 そう言い放つと同時に、今度は剣はがゆらゆらとした光を放ち始める。そして彼女はその剣をまたしても勢いをつけ、彼女の目の前に来るや否や、手を離す。今度は普通に離す。


 高き上空まで昇る青と黄の双剣。


 その姿は、一度可視化出来ない所までいく。

 何せそれは太陽と重なる位置に上るのだから。


「うわっ、マジかよ。俺こんな奴の中入ってたのかよ。」


 するとそんな中、ドラゴン口の中かか、耳触りのある声がし、人影らしきものがそこからチラホラ見え始める。


 その者は、服どころか、全身が胃液、唾液などドラゴンの体に存在する液体の名のつくあらゆるものに濡れていた。


 ビショビショの衣類。生まれたばかりの赤子の様な姿。

 黒髪の初期設定の装備を見に付ける少年。


 ーーそう、彼こそクロス。叶汰なのである。


 クロスは普通にドラゴン口から出て来た。何せドラゴンはピクピクと体を振るわせているのだ。ーーそう、これは一時的な麻痺である。彼女の斬撃に静電気が起こっていたのだ。付け足すとあのスキルは雷属性なのだ。それでドラゴンは麻痺を起こしたのだった。





 *





「くそ、災厄だ。それより回復、回復しないとヤバイぜぇ〜〜。」


(ちくしょう。マジやべぇ。ったくしかも、臭いわ、揺れるわ何なんだよここは。このゲームは。)


 クロスは周りを見渡す。


 ピクピクと脈打つドラゴンに。

 目の前にいる何やら女性らしき者。

 そして涙を浮かべながら此方を見るナビゲーター ーー メルカ。


 ……………メルカ?!


 するとメルカは目が会うや否や、クロスの元へと走り寄る。


「クロスさんご無事で……クロスさんですよね。本当にクロスさんですよね。」


 泣いて枯れている声。ここにいる者は、誰もがこの状態に立ったら涙ぐむだろう。いや、涙を流すところだ。だがしかし……


(えっ、ちょっと待て、その勢いはまずい、まずい!!)


 そう思ったクロスは………


「メルカ来るな〜〜来るなこっちに来るなぁ〜」


 そう言い放つと、クロスは迫り来るメルカから離れようと必死になって、走る。


(メルカが迫り来るのはいい。俺としても嬉しい。だけど……)


 クロスは頭を固定したまま、左手上に表示されるHPバーを見る。

 するとそこには赤いなったゲージとともに、12と書かれた数字が目に入る。


 そう、彼は死にかけているのだ。そして目の前には迫り来るメルカ。

 もう分かったとは思うが、そのまま来て抱き着かれたりでもされたら、恐らく死ぬのは間違いないだろう。

 そう、彼は思ったのである。


「クロスさん、待って下さい。……クロスさん、なんでですか、何で私から離れるんですか」

「ひとまずお前がこっちに来なかったらいいんだよ。」


 しかしまだその言葉の意味することが分からないメルカは、相変わらずクロスの元へ走る。


 するとそんな中………


「チェックメイト…」


 パチンッ!!


 指のなる音に。女性の一言………


(何だ、何だ。……ってか、そういやあの人は一体誰だ。

 今さっきまではいなかったはず。というか俺一人のはずだったのだが。これはまさかチュートリアルの一貫なのか。しかし、何がチェックメイトなんだ………)


そして彼が思考している間に、その言葉の意味することが現実になるのだった。



 ドゴーーーン!!!


 周りは一瞬フラッシュして、辺りは真っ白になる。

そう、彼女のスキル『クルスレンジ』である。詰まるところ、上空からの雷撃攻撃だ。


「うわあああああああああああ」


あまりのことに絶句するクロス。彼の周囲は一瞬にして真っ白になったのだった。

 そして周りは一度目が開けれなくなるほどの光に覆われる……

クロス「オンライン・クロス・スフィアお読み頂き、誠に有難うございます。」


メルカ「とうとう、話がどんどん進むんですね。」


作者「そうだね。頑張って今日は3万文字まで行こうとおもうよ。」


ルージュ「作者さん。何で私が出てくるのにこんなに時間がかかるのですか。」


作者「いや、此方としても事情かあるんだよ。暇じゃないんだ。ごめんね。」


メルカ「そうですよ。ルージュさん、幾ら何でもその一言はダメですよ。」


クロス「いや、俺は一理それに賛成。」


作者・メルカ「………!!!」


クロス「だって作者さん、ゲームしてたからな……」


作者「……!!ちょっと、ちょっと。何を言ってるんだよ。全く…クロス君。私はれっきとしたものが………」


ルージュ「言い訳するな。見苦しい」


作者「………すみません。今日から改心するので許して下さい。」

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