腹の中
(何だろう、ここは?暗いし、何も分からないし…
それにしても、ここは暑いなぁ。しかも息しズラーー)
辺りは暗く何も見えない。
そして周りには、熱く湿度がヤバイ、空気が漂う。
「くそ、どうなってるんだよ。ってか、ここどこ?
何なんだよ。暗くて何も見えねぇ〜し。」
クロスは不満の声を漏らす。
(ほんと、ここは何処なんだ?)
周りは、相変わらずの暗さで何も見えのだが、ひとまず手を動かそうとする。
だが…
(あれ?何だ?何だ?)
手を動かすと、何やら暖かで液体のようなものに触れているような感触が襲う。
「何これ?全くこれが何なのか、予想すら付かないんだけど…ってか何…指動かすとネバネバっとした感じが……うわ、気持ち悪〜〜〜」
しかもその液体は、粘りがあるのだった。
何だろうか?そしてここは一体何処何だろうか?
クロスは少し考える。
するとそんな中いきなり、地震がおき始める。
「うわ、何。今度何だよ。」
クロスは態勢を崩し頭が、その液体に浸かる。
「痛い。痛い、痛い。何これ、ちょー目に染みるんですけど。いたっ。」
さっきの地震?のせいで、目にその液体が入ったのだった。
この液体はどうやら、目に入ると痛みが生じるらしい。
ということは、この液体は刺激物なのだろうか?
すると、それとともに今度は異臭が鼻についてくるのだった。
「臭い……この液体くさっ。何なんだよこれは?」
その匂いは、カオスなものだった。しかし、主には血の生臭い匂いである。
(なんかもう、俺色々な意味で終わってるんですけど。
おっといけねぇ〜あの生臭い匂いを嗅いだら、なんか吐きたくなってきたわ。)
そんな彼ではあるが、そんな彼の目の前の視界の周囲に、突然赤い光を放なち始める。
赤い色からするに、ヤバイものなのだろう。
(何だ?今度は何?赤い光が……ちょっと待てよ。)
クロスはこれを見るや否や、これに見覚えを感じ、それが何なのか必死に思い出そうとする。
(確かこれって、ゲームのHPバーがヤバイ時によくあるアレじゃない?まさかね。ここはゲームじゃあるまいし……あははははははははははは…………っておい!これゲームじゃねぇ〜かよ。)
すかさず頭を固定して左上を見る。
『cross HP |ー------------------------|
***MP |ーーーーーーーーー|』
※都合上簡略化してます。
(はぁ、なるほどなるほど、こんな所に表示バーがあるのね。……………………………ってあれ?本当にHPって…)
「オーマイガーーーーーーーー!!」
そうーー何とこの赤々と点滅しているこれはHP危険領域の警告なのだった。
しかしそうも悠長にする時間などはない。
急いでここを脱出しなければならないのだ。
「あーーー!どんどんHPがーー」
ここで少し記憶が蘇る。その記憶とはもちろんの事ーードラゴンに食べられる時のものである。
「……あの時……確か俺は奴に食われて…………そうだった。俺は食われて今、彼奴の胃の中か!!」
そうなのだ。彼は胃の中にいるのである。そしてこの液体の正体こそ胃液なのだ。そしてHPバーがじわじわ減っている所以でもある。
「あーーー早くしないと。早くここからでないと死ぬーーーー」
頑張れ!クロス!!負けるなクロス!!じゃないと君は死んでしまう!!
あとあと付けたしします(>人<;)
時間の合間合間に投稿しているので、かなり進んでいませんが許して下さい。