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あ〜絶望的、絶望的〜……死ぬのもあと少しかなぁ〜?

 なんと二人の目の前には巨大なモンスターであるドラゴンが翼を大きく広げながらいるのであった。


(おいおい運が悪すぎだろっていうか……こんな始まりかたするの絶対俺だけだろ。あ〜〜〜これ絶対死ぬパターンだあ〜〜〜)


 すると横から……


「そういえばそうでした。この世界で死んだらあなたはここの住人に慣れますよ。」


 メルカは羽根を伸ばし空中を浮かんでいるのだった。


「そうか………死にはしないのか………

 っておい、なんかさりげなくエゲツない事言ってんじゃねぇ〜よ。ってか心理読み機能をOFFにしていたんじゃないんですか?メルカさん!?」


メルカはあの事があり、逆に付けた方がいいかと思ってしたのであった。

するとそれを聞いたメルカは


「てへニャン」


手を小招きながらそういうのだった。


「可愛いから許しちゃう………」


≪お前の顔はにやけ過ぎただこのやろ〜≫

※作者の感想です。


 すると、そんな事をしていると今度は追いかけてくるドラゴンから火の玉が飛んでくる……

 しかしその攻撃はクロス達には程遠い別の森の所へと飛んで行くのだった。


「ちなみにメルカさん…武器と言ったものは何処かないんですか?」


「忘れてました。」


「忘れていたじゃ無いよ。お前これでもゲームアドバイザーなんだろ?なんで俺が直々に指示しなくちゃいけないんだよ…まあ、それよりもそれを早く渡してくれよ……」


 するとメルカは長距離銃を取り出すのだった。


「俺はそんなをじゃ無くて、他のやつがいい…

 しかもそれじゃあ、あいつ倒す前に俺が死ぬ。」


「なんでですか?これが一番威力が高いんですけどね。」


「そんなの分かってるんだよ……今それを使ったらスピードが落ちて追いつかれて体がポリゴン上になって散っちゃうよ。」


 それを聞き、別の奴を探そうとするメルカ……

 しかし急にクロスの方を見て……


「すいません……どうやら初期武器を選んだらもう変えられないようです。」


「おい!俺まだ選んでないよね…選んで……なに勝手に選んじゃってるのさ、選んじゃって………あ〜〜この状況最悪だ〜〜。……ん、待てよ……」


(待てよ……長距離銃か……ふっ……懐かしいなぁ〜そういやあのゲームを辞めて2年……か。その時以来だなぁ〜〜ってそんなこと考えるんじゃ無くて……俺はまずあれだあれ……スキルだスキルがあればまだ打ってがある。)


「メルカさん…スキル…」


「はい?クロスさん何を……」


「何をじゃなくてスキル…こういうゲームにはあるでしょ…初期スキルって奴が……それとも敵を倒してそんでスキル欄で上げなくちゃいけない系なのこれは?」


「あ〜あ、そういえば忘れてました。」


「忘れてたじゃねェ〜。なんでいつも大事な事を話してくれないかなぁ……」


「ごめんにゃさいニャン」


「可愛いいから許しちゃう。」


「ごほん、スキルはですね……ありませんよそんなのは………」


「スキルってないのかよ…」


「ないと言えば違うのですが……スキルはあるものではなくて作るものなんですよ。このゲームでは……」


「そうだよね、作れば………って作る?!」


「そうです。作るんですよ。クロスさん自身が……」


「俺自身が……スキルを………作る…」


「そうです。あなたが作るんです」


 クロスは自分の手を見た。


「そうか俺が作るのか……」


 すると今度は笑い始めるのだった。


「クロスさん?」


「あはは……なるほど、作っちゃえばいいのね。確かに…確かに…このゲームらしいというか……このゲームは何処までもバカげてるな。」


(まあいいか…これはこれで…まだ死なずに済む案があるかもしれないし……俺がスキルを考えるっていうの嫌いじゃないし……)


「なるほどね。で、肝心のその方法ってどうなの?」


「そうですね。スキルの事を少し話しましょうか…

 まずスキルの作り方ですが、最初に武器をとに取ります。

 次に【コール】と叫びます。その時に光の玉が出現すればそれで手筈はOKです。

 後は自分が攻撃のイメージをして、スキル名と共に武器を使うと完了です。

 まあ、運営に認められさえすればそれはスキルとなり、次からはコマンド操作で使えるようになります。」


「なるほど運営に認められればOKか………って運営に!

 運営に認められればって何だよ!」


「そのままの通りですよ、クロスさん。運営に認められれば、スキルが出来上がるんですよ。」


(なんだよこれ………運営ってここにあるのかよ………なんだ有るんだ。あははあはは

 じゃなくて、待てよ待てよ……って事は俺のこの状況や、今までの事も筒抜けかよ…

 あ〜〜俺もうお婿さんになれないよ〜〜)


「ダイショウブデスヨ、クロスサン」


「その棒読み重い〜〜〜〜〜ってか、なんでお前文字までカタカナ読みなんだよ、ねぇ〜。しかも何気に俺の心の中読まないで下さいませんかねぇ〜〜〜読まないで…ってか読むなーーー!」


「ニャンニャン」


「それいいね。もう僕なんでもゆ・る・し・ちゃ・う」



「それよりもメルカさん属性って付けるにはどうするの?

 これもイメージでってこと?」


「あっ、忘れてました。忘れてました。」


 メルカは手をポンポン打ちながらそういうのであった。


「忘れてたじゃないですよ。忘れてたじゃ……」


「ごみゃんなさいニャン」


「あーそれ心に染みる。まるで天国にいるかのようだ。

 そんなことどうでもいいやァ〜」


「にゃほん……」


「あーもう俺死んでもいい気持ち……」


「そんな事言わないでください。それよりも属性の話ですが……属性はスキルを作る際に一緒に使うことで付加する事が出来ます。」


「って事は、魔法を使えなきゃ無理だって事なのか?」


「いえ、魔法ではなく自然のものを使うんですよ。」


「はい?し……自然のもの?」


「はい自然のものです。」


「具体的にはどうすればいいのさ?どうすれば……」


 するとメルカはニヤリとして……


「いい質問です…それはですね。先程光の玉が出現すると言いましたよね。」


「いい質問じゃなくてお前がしなくちゃならないものだ。

 ったくもう………まぁ、確かにそうな事言ってたなぁ〜。

 確か光の玉が出現したら、スキル作成モードに移行したみたいな証のものだろそれ。」


「そうです!それそれ………説明お上手です。」


「お前本当にゲームアドバイザーか?本当に…」


「あはは…まぁそれよりも、その光の玉はそう言ったものとは別の重大な機能がありまして、その光の玉へ自然界に存在するものを入れ込むことでスキルに属性を付加させることが可能なんですよ!」


「ヘェ〜〜ってそれ早く言って下さいよ全く……で、その玉にはどれくらいはいんの?ってか、量で何か変わったりするの?」


「そうでした。それを言うのを忘れてました。」


「忘れすぎだろーーー!」


「申し訳にゃさいませんニャンニャン丸」


「あー僕動けなくなる。動けなくなっちゃうよ。メルニャン」


 メルカは真顔で


「死にますよ。」


「……………………………………………………………………………………………ジョークですよ。許して下さい」


「まぁ、話は返りますが量に関してはどれだけでも入れる事は可能です。しかし、入れすぎると運営にOKが認められにくくなりますし、入れたら最後戻って来ませんし、立て続けに……とかも出来ませんのでご注意を。まぁ、要するに入れたら一回きりということです。そして逆に少くなすぎれば、威力が弱くなりますのでこれもご注意くださいね。」


「なるほどなるほど、よく出来てるなぁ〜。」


「お褒めいただきありがとうございます。これからも分かりやすい解説をしていきます。」


「いやいや、メルカに言ったんじゃないんだけど……」


 メルカはこれを聞くと涙目になりながら……


「うっうっ…………クロスさんのい・じ・わ・る」


「うわォ〜〜可愛すぎるから、褒めちゃお〜!」


 クロスはメルカを撫で撫でするのだった。

 ※後ろにはドラゴンがいます。


「まぁ一か八かやってみるか……メルカさん、長距離銃を貸して下さい。」


「え?今ですか?」


「いいから……」


 メルカはクロスに銃を渡したのだった。

 するとクロスは案の定予想通り銃は重く走るスピードは激減するのであった。

 クロスは足を止め地面にある砂を手に取り……


「メルカさんこの砂を光の玉に流し込んで下さい……」


「はい」


「じゃあ行くぜェ〜〜〜」


(まぁここはいっちょやってやるか)


 そしてクロスは長距離銃を迫り来るドラゴンに向けるのだった。

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