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白百合の君  作者: 九月
第三章 16歳の私 〜ディプトリス学園魔法学科1学期〜
27/36

寮について。

部屋に入ると侍女たちが詰めてくれた荷物が置かれていた。



ポツンと置かれた姿見の前に立つと、サーシスが言ったような栗色の髪に碧眼の女の子が写っていた。



私の元のきつ目な顔立ちではなく、何処かふんわりとしたイメージを持たせる顔になっている。目の色だけが唯一の自前だ。



私のあの顔も髪の色も少し目立ち過ぎる……。

仕方のない事だ。



自嘲気味に笑う女の子を一瞥して荷ほどきに取りかかった。






一つずつ荷物を開けて、備え付けのクローゼットなどに詰めていく。



服、服、服、服?



1番底に入っていた白い布を広げると、あの、例のやつが入っていた。



そう!あれが!



私の5年前の悪夢!



真っ白ふわふわ天使ちゃん〜小さな羽もついてるよ〜verだ!



投げ捨ててしまった私は何も悪くないと思う。




アリエルへ


16歳用の真っ白ふわふわ女神様verを作りました。

普段着として着てください。

帰って来る時はそれを着て来てね♡


家族一同&使用人一同




手紙を風魔法で細切れにしてしまったのも何も私は悪く無いと思う。









「あ、片付け終わった?

お茶入れといたの。飲まない?」



リビングに戻るとサーシスがふんわり笑って紅茶を出してくれた。



「ありがとう。」


ソファの座って、一口飲むと、紅茶がじんわりと体の中に染み込んでいくのを感じた。



あの服のせいで荒んでいた心が一気に落ち着いた。



「とてもおいしいわ。」



「ありがとう!!

私これでも紅茶を入れるのには自信があるの。」



サーシスも紅茶を一口飲んだ。



「じゃあ、ここについて説明していくね。


まず、寮についてだけど、


1階は、大浴場とリラックスルーム

2階からは1年から3年までの女子の部屋になってるわ。


あんまり寮についてはいうことはないかな。


他に言うとしたら、階ごとにクラスが決まってるからそれは気をつけた方がいいかも。」



「階ごとにクラス?」



「うん。

アリエルのブレスレットは金色でしょう。これはSクラスであることを示しているの。

もちろん同室者であるわたしも金色。


一般クラスは銀色、SSクラスはその人ごとにブレスレットが違うわ。


まあ、この事は知ってるわよね?」



「ええ。」


確かお姉様が言っていたはず。

お姉様はSSだったから。お母様もSSだったし、お兄様は騎士学科だからまた違っていて、お父様はSクラスだった。



お姉様のブレスレットは紫水晶で、お母様は水晶だったような気がする。



「あの移動装置はブレスレットに反応して動くの。


だから1番下から1年の普通クラス、2年、3年の普通クラス、と階が上がっていって、その上が1年のSクラス、2年、3年のSクラスとこれも同じように上がって、最上階がSSクラスの1年から3年までの全員が同じ階になってるの。


そして、1番大切な事は、ブレスレットが同じ色の人のクラスの階にしか行けないということ。


私たちなら、Sクラスの階にしか行けないのよ。普通クラスも、もちろんSSクラスの階にも行けないわ。」



「このブレスレット、機能が凄すぎるわ。」


呆れたように呟く私にサーシスは微笑んでいた。



「あ、SSクラスについて言いたいことはいっぱいあるんだけど、明日の入学式に彼らが現れるはずだから、その時に説明するわ。その方が分かり易いし。」



ニヤニヤととっても楽しそうにサーシスは、息巻いて話している。



SSクラス………



つまり明日、私はシアに会うことになる。



シアは学園生活をしっかりと送れているのだろうか?



そして1番の問題は、私の正体がバレずにシアが卒業する2年後まで学園生活を遅れるか?ということだ。

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