表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白百合の君  作者: 九月
第ニ章 10歳の私
13/36

エルリアの独り言。2

注意!!

エルリアの本来の瞳の色を赤→紅に変更しました。

うだうだと、どうでもいいことを考えていたが、かーなーり暇だ!!!なかなかお父様は帰ってこない。そして、無性に窓にひかれたカーテンが気になる。孤児院はどんな建物なのだろうか?………




ちょっとぐらいなら____ピラッ




カーテンをめくるとそこには真っ白な教会のような建物が建っていた。なかなか大きな建物だ。



だけど人が全くいないことが気になる。孤児院の前の広場みたいなところは閑散としていて、物寂しさを覚える。まあ、そこが少し気になるだけで特に他には面白味もない。また暇になってしまった。





___最近練習し始めた魔法でもしてみようか。




「氷れ_____。」




私の目の前に私の握り拳程の氷の塊が出現し、プカプカと浮かんでいる。右手の人差し指をクルクル回すと、それに合わせて氷もクルクルと回る。



魔法に特別な呪文は全く必要ない。どんな魔法にするかイメージしながら言葉に魔力を混ぜこめば、それが魔法となる。ほとんどの人が魔法の発生時間を短縮するために私のように一言で言葉を終わらせるが、希に頭が痛い呪文を唱える人がいるらしい。私に様々なことを教えてくれる家庭教師のマリーベルは、絶対にそんなことしないでくださいね!と、とても怖い顔で言っていた。

勿論、大がかりなものや、細かいイメージをしたものの方が魔力は多く使うこととなる。




魔法は一般的には、火・水・風・雷・土の5種類。そして、使える人数がその五種類より比較的少ない、光。よく知られている魔法の種類はこれくらいだ。それぞれ魔法には色があって、火は赤やオレンジ色。水は青や水色。風は緑や黄緑。雷は金色や黄色。土は茶色。光は白や金色だ。



人々はほとんどが2種類の魔法を使える。どんな魔法が扱えるかは、その人の髪の毛の色か、瞳の色をみれば分かる。魔法の色がその人の色として髪や瞳の色に現れているからだ。だが、それらを見て判断が出来るのは一方の方だけ。もうひとつの方はそれらを見ても分からない。




例えるならお兄様のような魔法使いだ。お兄様の瞳の色は翡翠色、つまりお兄様は風魔法が得意だ。だが、お兄様の髪の毛の色が金色だからといって光や雷の魔法が扱えるわけではない。お兄様のもうひとつの魔法は火だ。




そして、特殊魔法体質者もいる。その型は4つ。




1つ目は色別判定不可能型。髪の毛の色や瞳の色で魔法の判定ができないもの。

例えるならお父様だ。お父様の髪の毛の色は黒、瞳の色は紫だが、お父様が扱える魔法は火と土だ。大体の人がその人の色で相手の使える魔法を判断するので、相手の意表をつくのに有利だとマリーベルは言っていた。




2つ目は一種特化型。魔法が一種類しか使えない人のことをいう。

例えるならお母様だ。お母様は光の魔法しか使えない。しかし一種特化型は2種類使える人の魔法より同じ魔力、同じ魔法でも威力が強くなる。お母様の治癒魔法はとても強力で、この国随一の治癒魔法使いだそうだ。




3つ目は特殊魔法型。前に言った6種類以外の魔法を使える人のことをいう。

例えるならお姉様だ。お姉様の特殊魔法は毒。100年ぶりの毒魔法の使い手らしい。毒の色は紫。お姉様の瞳の色だ。もうひとつの方は光の魔法。

最近お姉様は毒の魔法を使って薬を作ることに嵌まっていて、人に飲ませては光の治癒魔法で治すという他人からしてみれば迷惑極まりない行為を繰り返している。まあ、被害者はお姉様の執事のマルクスだけだけど。

『私に光の魔法があってよかったわ。すぐに実験しても治せるもの。』と呟いていたが、私は聞こえなかったふりをした。……哀れなマルクス。




そして4つ目が多種類型。3種類以上の魔法が扱える者のことだ。

例えるなら私。私はこの姿だと、風・水・氷の3種類を使える。ややこしいことに私は、特殊魔法型でもある。それが氷だ。色は水と同じ。物を凍らしたりすることが出来る。




だが、私が本来の黒色の髪に、紅の瞳の色になれば、特殊魔法型で一種特化型の闇魔法を扱うことが出来るという秘密がある。



つまり白髪碧眼の時は風・水・氷の3種類だけを。黒髪紅眼の時は闇だけを使うことが出来るということだ。



####################################




どうやらお父様が帰ってきたようだ。馬車の外にお父様と誰か知らない人の二人の気配がこちらに近づいている。



________コンコンコン。




「エルリア、開けるよ。」



「はい。」




ドキドキと心臓が痛いほど速く脈打ち始めた。シア君はどんな子だろうか?友人になれるだろうか?大丈夫だろうか?グルグルと様々な思いが頭をよぎる。




ガチャ________




外の光が馬車のなかに射し込んだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ