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白百合の君  作者: 九月
第ニ章 10歳の私
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要件。

王都から少し離れた所にある孤児院に向かうため、お父様と私は馬車に乗っている。



「では、お父様、もう少し詳しく教えて頂けませんか?」



「エルリアはどんな服装でも似合うね。」



「お・と・う・さ・ま!!」



ため息をついてしまうのも仕方がないことだと許してほしい。私はそんなことを聞いているわけではない。一応言っておくと、私の格好は白地に花柄のワンピースに、つばが大きい白色の帽子をかぶっているだけの普通の格好だ。



それを言うならばお父様の方がかっこいいと思う。ビシッ所に決めた濃いめの灰色のスーツがとても似合っている。口がさけても言わないが。




「いやあ、ごめんね。お父様、エルリアとデートだから浮かれちゃって。」



なんか面倒臭くなってきたのは私だけだろうか。丸め込まれて馬車に乗せられたが、もう後悔している。




それとも、私には言いたくないことなのだろうか。




「いや、そうじゃないよ。エルリアには、先入観なしで会って欲しかったんだ。まあ、本当はどちらでもよかったんだけどね。」




どうやら顔に表情が出ていたようだ。やはり、お父様には敵わない。ポーカーフェイスには自信があったのに。




「では、話そうか。


エルリアに頼みたいことは1つ。



その子をエルリアの執事として周りは扱うが、エルリアには友人として仲良くしてほしい。



名前は、シア・ナディア・ラークイン。性別は男。

年は11歳。子爵の爵位を持っている」



ガラリと雰囲気がかわり、お父様の表情が真剣になる。こいうところをみると、お父様がとても優秀な方だというのに頷ける。いつもは親バカ全開だけれど。




「そして、魔力が強く、










1週間前に、家族全員を殺した。」

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