要件。
王都から少し離れた所にある孤児院に向かうため、お父様と私は馬車に乗っている。
「では、お父様、もう少し詳しく教えて頂けませんか?」
「エルリアはどんな服装でも似合うね。」
「お・と・う・さ・ま!!」
ため息をついてしまうのも仕方がないことだと許してほしい。私はそんなことを聞いているわけではない。一応言っておくと、私の格好は白地に花柄のワンピースに、つばが大きい白色の帽子をかぶっているだけの普通の格好だ。
それを言うならばお父様の方がかっこいいと思う。ビシッ所に決めた濃いめの灰色のスーツがとても似合っている。口がさけても言わないが。
「いやあ、ごめんね。お父様、エルリアとデートだから浮かれちゃって。」
なんか面倒臭くなってきたのは私だけだろうか。丸め込まれて馬車に乗せられたが、もう後悔している。
それとも、私には言いたくないことなのだろうか。
「いや、そうじゃないよ。エルリアには、先入観なしで会って欲しかったんだ。まあ、本当はどちらでもよかったんだけどね。」
どうやら顔に表情が出ていたようだ。やはり、お父様には敵わない。ポーカーフェイスには自信があったのに。
「では、話そうか。
エルリアに頼みたいことは1つ。
その子をエルリアの執事として周りは扱うが、エルリアには友人として仲良くしてほしい。
名前は、シア・ナディア・ラークイン。性別は男。
年は11歳。子爵の爵位を持っている」
ガラリと雰囲気がかわり、お父様の表情が真剣になる。こいうところをみると、お父様がとても優秀な方だというのに頷ける。いつもは親バカ全開だけれど。
「そして、魔力が強く、
1週間前に、家族全員を殺した。」




