第0話 プロローグ
大変なお話です。
俺は神谷御鈴だ。
女みたいっていわないでくれ。
俺だって分かっているんだ。
なんでも俺の親が
男の子でも女の子でもこの名前にしましょう!
といった風につけた名前だそうだ。
そして問題がもう一つ。
なぜか容姿までもが女の子に近いんだ・・・・。
二重でパッチリとした瞳、長い睫、童顔、華奢な体躯。
身長だって165程度だ。
全く勘弁してほしい・・。
まあ俺の説明はこれくらいにして。
突然ですまないが聞かせてくれ。
みんなは超常現象といったものを信じるだろうか?
信じる者もいるだろうがほとんどの者は信じていまい。
・・・・・。
が、俺は今信じざるを得ない状況に立たされている。
ヒトガウイテイルンダ。
おっと、取り乱してしまったな。
窓の外に人、女の子が浮いているんだ。
まあいい。
ホントはよくないがまあいい。
俺は窓を開けた。
「おい。何やってるんだ?」
浮いている人間?にこの質問は愚問かとおも・・・・。
『私は貴方が窓を開けてくれるのを一時間ほど待っていた。』
「そんな説明はいらねぇ!?」
『貴方にはこの世界を旅立ってもらうことになった。』
「無視!?まさかの無視!?」
これはひどすぎる・・・。
『でも、向こうには魔術や魔物の類がごく自然に存在している。』
無視に関しては突っ込んでも無駄なんだな・・・。
それにしても無表情な・・・。
可愛いのに。
『ん?どうして驚かない?』
「何に?」
正直聞いてなかったからな。
『まあ構わない。続けさせてもらう。』
うん?
『だから貴方には最大限協力するように言われている。』
「誰に?」
そう聞くと彼女は空を指差した。
『本来なら、ここで貴方に希望を聞いているところ。』
「本来なら?」
『でも、時間がないからこの部屋にある物から情報を抽出する。』
「ゲームと漫画、ラノベしかないが?」
『それで十分。あと魔力の制限をはずす。』
「無限ということか?」
『そう。』
はぁ~・・・。
『この世界のほうが負担は大きいから、身体能力は著しく向上すると思う。』
そうですかい。
『じゃあここに落ちて。』
「待て。何か表現がおかしい。」
『?』
「なんでわからなそうな顔ができるんだ・・・・!」
そんな顔をされたら、反論できないではないか・・・!
『早く。時間がない。』
くそっ!
俺は黒っぽいところに乗った。
否、落ちた。
ここから、俺の新たな人生が始まった。
感想とかください。
遅れたらすみません。