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切りとられた空

作者: サラダ味

これからお父さん、お母さんになる人たちに――。

 ある日――お父さんがいなくなりました。

 ある日――遠足に行っておべんとうを食べました。おいしかったよ、とおふとんでお母さんに言うと、とても喜んでくれました。わたしはお母さんが大好きです。

 ある日――知らないおじちゃんが家にきました。お母さんに仲よくしてね、と言われました。

 ある夜――おじちゃんがおもちゃを買ってくれました。

 ある夜――目がさめるとお母さんが家にいませんでした。こわくていっぱい泣きました。朝になるとごめんね、ごめんねと言ってくれました。

 ある日――おじさんがいっしょに住むことになりました。それからお母さんといっしょに寝られなくなりました。

 ある夜――お母さんがおじちゃんにぶたれました。

 ある夜――ごはんをこぼしたらおじちゃんにぶたれました。お母さんがおじさんをおこると、お母さんもぶたれました。おじちゃんはおこって家をでていきました。お母さんは泣いていました。

 ある日――おじちゃんが戻ってきました。おじちゃんはお母さんに悪いまほうをかけました。お母さんはわたしをよくしかるようになりました。

 ある日――お顔のキズがなおるまで保育園をお休みしなさい、とお母さんにいわれました。それから保育園にはいってません。

 ある日――ごはんをこぼしたらおじちゃんとお母さんにぶたれました。キズにつばをつけて早くなおるように願いました。

 ある日――先生が家にきました。お母さんは先生にわたしが保育園に行きたくない、と言っているとウソをつきました。

 ある日――おじちゃんにぶたれて泣いたら、うるさいといってトイレにとじこめられました。お外が暗くなるまでいっぱい泣きました。

 ある夜――ごはんをこぼしたらおじちゃんとお母さんにぶたれてトイレにとじこめられました。暗くてこわくていっぱい泣いてねむってしまいました。

 ある日――おじちゃんにごはんをこぼすから、と言われてごはんを食べれませんでした。

 ある日――お母さんに泣くな、と言われてぶたれてごはんを食べれませんでした。

 ある日――おじちゃんとお母さんにうるさい、と言われてぶたれて、トイレにとじこめられてごはんを食べれませんでした。

 ある日――トイレの窓からお空を一日中みてました。

 ある日――カラダが動かなくなりました。トイレの窓をずっとみてました。

 ある夜―-お母さんといっぱいごはんを食べるゆめをみました。

 ある日――ひろい広いお空を飛んでいました。

 




 

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