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小説なんて、消えてなくなれ  作者: 綾高 礼
第一章「自覚と現実」

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8/32

B幕


(その者の宝物が一室の床に転がっている)


 その者「ただいま」

 魔女「ひっ、ひっ!」


 その者「(何、してるの……)」

 魔女「このっ! このっ!」


 その者「あぁ……(あぁ、私の宝物が……)」

 魔女「娘に悪影響を及ぼすろくでなし! このっ、このっ!」


 その者「(あぁ……やめろ、やめてくれ…………やめてくれ)」

 魔女「くっ! このっ!」


 その者「あぁ……(私の宝物がああも無残な姿に)」

 魔女「憎い……このっ! 呪書たちめ!」


 その者「……何してるのッ‼」

 魔女「あら、お帰り。遅かったのね」


 その者「………地獄だ…………」

 魔女「少し大掃除してたの。どうしたの、そんな真っ青な顔して? きゃっ!?」


 その者「この魔女め、触れるな……その穢らわしい手で……何してるッ!」

 魔女「か、母さんに向かってなんてことを……恐ろしい子……」


 その者「もう、許さない……」

 魔女「気でも、違って?」


 その者「殺してやる!」

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