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第七話 本格的に準備開始!


 次の日、フィリア率いる偵察隊が出動した。偵察隊が出動した後、残った村人たちが広場に集まった。ティリアが集まるように言ったのと、皆が見送りに集まっていたからだった。

「皆がいない間にもやることはたくさんあります」

 ティリアは残った者たちに言った。皆がティリアの話に耳を傾ける。皆はそれぞれの職種ごとに集まっている。ティリアはまず職人たちを見た。

「まず、商品を作る職人の方々、旅人さんたちが買ってきてくださったクリスマスの製品を参考に、作ってみてください」

 職人たちは顔を突き合わせ、大きな雄叫びで返す。ティリアは頷いて見せた。そして、今度は店主たちを見た。

「商品を売る商人の方々、店をどのように飾ればよいかを考えてみてください。一日に二度、偵察隊から飾り道具とどのように飾られているかが届けられる手はずになっています。それらをふんだんに利用してください」

 店主たちは顔を見合わせ、お互いに頷き合った。慣れないことに対して結束して立ち向かおうという彼らの姿勢に、ティリアは微笑んだ。そして、ワクワクと目を輝かせている子供たちを見る。

「そして子供たち。皆はクリスマスリースや靴下など、準備できる物からどんどん準備していきましょう。皆で工作をするのです」

 子供たちは歓声を上げてはしゃいだ。工作は物を自分の手で作り上げることだから、とても面白いことなのだ。ティリアは主婦の人たちに視線を動かす。

「その他の方々は、料理を考案しましょう。こちらもレシピが届けられる手はずになっています。まずは自分たちで考え、そこから改良を加えていきましょう」

 そこまで話してから、ティリアはいったん深呼吸をした。ティリアに自然と皆の視線が集まる。ティリアは村のみんなを見渡しながら、真剣な顔つきで話し出す。

「皆様にとっても未知のことだらけだと思います。事実、私たちも良く分かっていません。皆で協力していきましょう。自分たちの仕事ばかりに集中せず、たまにはほかの仕事をなさっている方の所に行ってみてください。そして、お互いに刺激しあってください。煮詰まっているときは特にそれが大事ですよ。私も相談に乗ります、いつでも来てください。では、解散です!」

 ティリアの力説で、皆がやるきになってそれぞれ動き出した。

 職人たちは職人たちでそれぞれ集まって、まずは材料から考えるらしい。

 商人たちは皆で自分たちの店を一つずつ回って考えるようだ。

 子供たちはティリアが率いて教会へ。そこでまずは靴下を用意するらしい。

 そしてシリカは老人や女性を連れて料理の考案だ。何度も試行錯誤を繰り返しながらこの村の味を作り出すのだ。


 皆それぞれ張り切って、準備は着々と進められていった。


 偵察隊は一週間半あちらに滞在し、情報を得て帰ってきた。もちろん一日に一回は誰かがこちらに来て報告はしていたのだが、皆個人でそれぞれ違う見方だったのでいろいろな情報が追加で得られたのだ。フィリアが厳選して情報を流していたらしい。追加で得られたのは雑多なもので、それほど重大なものは含まれていなかった。でもより具体性を上げる事には役立った。

 クリスマスまであと一週間となるころには、皆準備が大詰めだった。買ってきたオーナメントを複製して木を原料に作られたこの村のオーナメントがもみの木に飾られた。イルミネーションライトは作るのが難しかったので、買ってきたものを村中に飾った。クリスマス向けの製品の制作が商人・職人の合同作業で着々と進んでいった。子供たちは靴下を作り終えた後、各自の家に飾るクリスマスリースや、ちょっとした料理の考案などをした。


さて、準備がどんどん進んでいきます。そろそろお祭りの日です。聖女たちは本当にサンタクロースになってしまうのでしょうか?

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