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日記⑥リフティング   日記⑦バックラン

日記⑥ リフティング


神歴一六八〇年 十二月十日

 今、私たちは結婚式に向けて準備を進めている。私の元に来た王子様の名は、リウス。彼は第四王子だそうだ。フィリアの元に来た王子様の名は、ティアス。彼は第三王子だそうだ。

 二人はお父様の横暴に耐え切れず、側近を連れて亡命。この村で人脈を築いたら、その国とこの村の友好関係を築きたいと言っていた。

 二人とも素晴らしい人だ。

 リウス様は活発な方で、剣技が達者。運動神経が抜群で、色々なことを知っている。私を散歩に誘ってくれる。彼は散歩をしながら様々な野営の知識を教えてくれる。私はそれを聞くのが楽しくてたまらない。

 ティアス様は知性的な方だがリウス様に対抗できるほどの剣技の持ち主だ。運動をするよりかは書物を読んだり執務をしたりすることが得意。リウス様より多くの知識を蓄えていらっしゃる。フィリアもどちらかと言えばインドア派なので、フィリアとともに自室でくつろいでいらっしゃる。

 お二方の国では剣技が重視されるらしい。必ず鍛えるのだそうだ。小国のため、都一つと周囲の森が少しだけ。それだけの国土で、私たちの村の周りの迷いの森と、その国境付近の森がつながっているらしい。他の街との関係が悪いわけではなく、この村が一番近かったから亡命してきたのだと、リウス様は教えてくれた。それに覚醒した聖女がいるこの村は安全だから、と。

 このまま、この世界の平和が続きますように。




日記⑦ バックラン


神歴一六八〇年 一二月二五日

 今日はわたくしたちの結婚式。ティリアはリウスと、わたくしはティアスと正式に結婚が決まりました。

 二組同時の結婚式であり、クリスマスパーティーも兼ねているので、広場は大騒ぎでした。教会の前には多くの者が並び、式に参列しました。

 わたくしは白い髪をアップにまとめて、白いベールと白いウェディングドレスを着ました。ドレスとベールの裾は長いものです。

 ティリアはその美しい金髪の髪を後ろで一つの三つ編みにし、白い花の髪飾りを頭の横につけ、白いウェディングドレスを着ました。彼女のドレスの裾は短く、膝丈のものでした。

 リウス様は茶色の髪と赤色の瞳に合うような白いスーツをまとい、ティアスは淡いブルーの髪と緑色の瞳に合うグレーのスーツをまといました。

 二人ともわたくしたちに見とれていたようで、それに気づいたわたくしたちが笑いあっていると、二人は恥ずかしそうに顔を赤らめてうつむいていました。村の皆が私たちの結婚を祝福しました。

 なぜこのような短い時間で結婚まで行ったのかというと、わたくしたちがティアスたちを助けたかったからです。ティアスが言うには、お父様を納得させるには結婚をした方が良いと。そして、この数か月間で彼らが悪いものではないことを十分確認しました。村の皆も友好的ですし、わたくしとティリアも、リウス様とティアスも、互いに惹かれあったのです。

 これからわたくしたち四人と、シリカ・シノルと、村人たちは、互いに助け合いながら、この村を守っていこうと思います。


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