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日記② ガッシュ   日記③ ドリッピング

日記② ガッシュ


神歴 一六七九年 十二月二十五日

 シリカとシノルに、私たちは自分たちがどうなったかを告げた。正直に言って、私たちは拒絶されると思っていた。いくら私たちが愛していると言えど、その愛は一方的なものかもしれないから。しかも、私たちは人ならざる者になってしまったのだから受け入れがたかろう、そう思っていたのに。

 シノルもシリカも泣きながら私たちを受け入れる言葉をかけてくれた。それがたまらなくうれしくて、そして、次の瞬間に誰かが耳元でささやいた言葉に、私たちは泣きそうになってしまった。そして、その言葉を告げたのは、厄年の時の、私たちのご先祖様だと私たちは悟った。

 そして彼女たちは、確かにこう言っていた。ありがとう、と。

 きちんと村の皆にも話した。私たちは神に近い存在になってしまって、人ではなくなってしまった。でも、それはこの村を愛しているからで、守りたいからで、今後もこの村にいさせてほしいと。フィリアと二人で、頑張って話した。

 すると、どうなったか、想像できる? 皆が歓迎してくれた。ある者は笑いながら、ある者は泣きながら、ある者は友人の肩を抱きながら、ある者は私たちのほうに駆け寄りながら。

皆、私たちを愛してくれていた。私とフィリアの愛は、皆にちゃんと届いていたんだ。そう感じられた。きっとこれからもこの村で、私たちは楽しく過ごせるだろう。



日記③ ドリッピング


神暦一六八〇年 一月一日

 いよいよこの年がきました。厄年。今年さえ乗り越えれば、この世界はしばらくの間平和になるはずです。わたくしとティリアは広場でカウントダウンパーティー終了後に、そのことを考えていました。

年越し一時間前から年明け一時間後まで開かれたそのパーティーで、皆新年を祝いました。でもそれは、教会の者たちにとっては戦いの幕開けとなったのです。

「この村は必ず守る。そしてもし守れたら、ほかの所も」

「そうね。まずは、争いごとを起こさないように、頑張りましょう」

「うん、そうだね」

 わたくしたちはそう決意しました。せめて、クリスマスを終えて、年がまた明けるまで。この世界が、平和でありますように。そうわたくしは、神に祈りました。お願いです、神様。どうか今後永遠に、世界が平和でありますように。


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