3/3
入学から1か月
なんでお前はいっつも何かしらやらかすんだ!!
今日もそんな声が聞こえてくる。
アレクサンダーは、普通に良い人だったが、好奇心に忠実な人だった。
いつも何かしら興味があることを実験してみては、何かやらかして、先生に怒られているイメージだ。
「お、シャーロットじゃん!どこ行くの?」
アレクサンダーが怒られ終わったのか、歩いてくる。
アレクサンダーとは、最初に机が隣になってから、結構な確率で机が隣になり、よく話すようになった。
「お!今日もシャーロット、アレクサンダーのお世話かぁ~!」
クラスメイトから言われる。
そう、なぜか、アレクサンダーから懐かれて、お世話係のようになっている。私の方が年下なのに。
なにも特別な事したわけではないのに。
そして、その立場ができたからか、Sクラスだからか、やっかみでいじめられることはない。
良かった。
「なあ、シャーロット!!」
「ああ、ごめん!ぼっーっとしてた。どうしたの?」
「いやさ、お前は、何の属性だった?」