第79話 売られたケンカは
その場で買い取り!
特にダモンに対してのものは言い値の倍で
お支払い致します!
かつてのダンスホールだった広間。
その中央に集められて蹲っている。
手足の骨が折れてブラブラしている者。
頭から血まみれになっている者。
ガタガタ震えて失禁している者。
辛うじて死者は出ていないようだね。
倍どころじゃないよ?
まぁこれでも随分優しくしたんだけどね。
サーシアは手加減無用とか言ったけど、
そんな事したら死体の山だよ。
ハリマオちゃんなんかポンッて押しただけで
ボキッて骨が折れちゃったもんね。
リンゴちゃんは蛇だからさぁ、
パクッて咥えて運ぶでしょう?
そしたらさぁ~
ちょっと牙が刺さっちゃったみたいでね。
ガンモちゃんも普段はずんぐりしたニワトリ
なんだけど、戦闘態勢の時は猛禽類なのね。
グワシッて頭を掴んだら、メリメリって爪が
食い込んじゃってね。
ブシュ~って血が噴き出したの。
他の子も同じ様なもんだね~
『血筋に免じて命だけは獲らずに置いて
差し上げますわ。
でもこの遺跡は私が頂きますわね。
元々レイサン家の城ですもの、
返して頂きますわよ。』
「命があるだけ有難く思いなさい。」
その日の内に全員が放逐された。
それぞれの集落へ帰って行ったよ。
ランバーンとウースカは伯母達の所へ身を
寄せるみたいだね。
ランバーンにも家来は居る。
付いて行くなら好きにしなさいと言ったら
半分は出て行った。
それなりの人望は有ったみたいだねぇ。
間違っても取り返そうなんて考えない方が
身のためだよ?
CIAの監視対象として、ばっちり
見張られてるからね。
おかしな動きをしたら速攻で暗殺されるよ?
それくらい平気でするからね。
集落の住民は何が起こったのか?と
しばらくは動揺していたけど、
これまで通りの生活を保障し、さらに
上納金を半額にすると知らされて落ち着いた。
集落の防衛は精霊軍団が請け負うからと、
街の顔役達に伝え、レイサン家に忠誠を
誓うなら、今の地位を認めると通達した。
嫌も応も無い。
逆らえば集落を追い出される。
それに悪い話しでも無い。
上納金が半分で済むのだからね。
連日、集会が開かれて集落の運営に関する
確認作業が続いている。
もちろんルルナが取り仕切っているよ。
サーシアにそんな細かい仕事は出来ないから。
周辺の集落も様子見してたけど、
案外すんなり治まったので交易も再開した。
集落の名もギヤマンからノーベルンに
替わった。
戻ったと言うべきかな?
いずれはムーランティス全域を支配下に
組み込んでカイエント領の再興、
いやもう帝国の樹立だよね。
初代皇帝はイワン?
サーシアとルルナは精霊教会を復活させて
大聖女と教皇に就任って所かな?
***
新体制が整って運用を開始した。
長老会議も組織されたし、もう安心だろう。
半年も掛かっちゃった。
サーシアとルルナは16歳になったよ。
そろそろ聖地へ行こうかね。
順調に進めば60日くらいの行程だね。
トールとシャリィが留守居役として残る事に
なったの。
サポートでロザリンも残るよ。
あぁ、そうそう!
ランバーン達のその後だけどね。
じーさんは盛大にボケてしまって、
息子の顔も分からないらしい。
ウースカと伯母姉妹は詫びを入れて来たよ。
忠誠を誓うから許して欲しいってさ。
なんだかんだ言っても親族だからね。
サーシアもあっさりした性格だから、
許してあげたんだよ。
他の親戚筋も同様に恭順の意を示したよ。
さぁ!
モスクピルナスへ!
レッツラゴ~ンだよぉ~~~ん!
サンキュ~ベラマッチョ!




