第40話 家庭崩壊の危機!
イリュパーだってまだ若い。
二児の母だけど肌艶も良いし、色気だって
今くらいが一番エロい。
だからね、妊娠しちゃった!
三人目が出来た~
少し歳の離れた弟か妹が出来るんだ。
どっちでも良いな!
楽しみだね~
でも贅沢を言わせて貰えるなら、
可愛い男の娘が良いなぁ~
フリフリの紐パンツを履かせてぇ~
ヒラヒラのミニスカートでぇ~
ポワポワのブラウス着せてね!
小さなリボンを頭に乗せてね!
それから!
それから!
それから!
それから!
ほへふぁりゃ~~~・・・・・・
***
丸一日、気を失ってました~
ちょっと興奮し過ぎたようですねぇ。
目が覚めてホッとしたよぉ。
もう歳だからね、自重しないと危ないよね~
うっかり転生する所だったよぉ。
っと~
そんな事はどうでもええねん!
えらいこっちゃですねん!
カイザに浮気疑惑が持ち上がりましてん!
何さらしとんねん!ワレェ~!
最初の子が双子で、しかも聖女たら言う
ワケのわからんもんでさぁ!
時が来たら旅に出ますなんて言われてさぁ!
愛情と空しさの間で葛藤しながら、
それでも頑張ってちゃんと育てたよ!
やっと普通のマトモな子を授かったんだ。
良かったねぇイリュパー。
ルルナみたいに、いきなり喋ったりしないよ。
サーシアみたいに、お乳吸う時にレロレロ
なんかしないから安心してね!
普通のお母さんになれるんだよ~
それなのにだっ!
妻の妊娠中に他所の女に手を出すなんて!
定番過ぎて面白くもなんともねぇ~よ!
まぁ、族長って権力者だし?
三十代半ばのイケメンが、おあずけ喰らって
独りで黄昏てたら、ちょっかい出したく
なるんでしょう?
「族長って、すごく頼りがいがあって素敵!
いいなぁ~奥さんが羨ましい~
私も族長みたいな人がいいなぁ~」
若っかい娘がウッフ~ンで?
お色気がありそうでウッフ~ンされて?
無さそうでもウッフ~ンだったりで?
「そ、そうかい・・・」
とかなんとか言ってみたり?
黄色いサクランボがパンパンに膨らんでさぁ
ついついやっちゃったのか?
えぇ!おいっ!
初心忘るべからず!
お前はイリュパーに恩返しする為に、
一緒に来たんじゃ無かったのか?
妹の墓標に誓ったんじゃないのか?
ハバネロ塗るぞっ!この野郎!
幸いまだイリュパーは知らない。
ごく一部の者の間の噂だ。
しかし、サーシアの情報網はいち早く
それを捉えた。
ジロキチ率いる諜報部隊CIA
彼らの目から逃れる事は出来ないのだよ。
『このままではマズイですわね。』
「お母様にバレるのも時間の問題ですね。」
『その前に片づけてしまいましょう。』
「どうするんですか?」
『ハニー、その女を例の場所に。』
「はぁ~い!まかせて~」
サーシアの身内に手を出すなんてね~
どーなっても知らないよん。
***
<今夜、どうしても逢いたいの。
精霊殿に一人で来て欲しいな。
リリカより。>
「これは・・・」
族長室の机の上に置かれた小さな板。
まだ紙は発明されていない。
動物の革を鞣したものは在るが、
とても高価で、めったな事では使えない。
だから伝言なんかは木の板に炭で書くんだ。
「き、今日はこの後で寄合があるんだ。
遅くなるかも知れんなぁ。
いや~参ったよぉ~
ははははは・・・・」
夕食の時に、唐突に言う。
しらこっ!めっちゃしらこい~
「あら?何の寄合?」
うん、聞くよね?
そりゃ聞くよね?
「あ、いや・・・その・・・あぁ・・・」
それくらい考えとけよ~
「わざわざ、夜に集まるの?大事な話?」
「たぶん・・・」
「たぶん?何の話か知らないの?
族長のあなたが?」
「いや、そーゆーわけじゃ・・・」
ボロボロじゃ~ん。
「お母様、お父様は族長として様々な問題に
携わっておいでなのです。
家族と言えど話せない事もお有りでしょう。」
ルルナが助け船を出す。
「そ、そうね・・・ごめんなさい・・・」
「いや・・・いいんだ・・・すまない。」
しらこっ!めちゃめちゃしらこっ!
俯いているサーシアの口角が
ニヤリと曲がった。




