第147話 ふたりはラッキーペアー
「そうして太陽は愛で満たされて、再び
笑顔を取り戻したのよ」
古くから伝わるおとぎ話だ。
世界中の誰もが知っている。
幼い頃の寝物語。
親から子へ、子から孫へと、
語り継がれている。
大聖女エルサーシアと精霊王ルルナのお話し。
子供はみんな、このお話が大好きだ。
何度も何度も繰り返し聞く。
キラキラと輝く目をして、一向に眠らない。
双子の女の子が生まれると、大抵の場合
姉にはルルナ、妹にはサーシアと名付ける。
逆に言えば、ルルナ、或いはサーシアと言う
名の女性が居たら、まず間違いなく双子だ。
この家の子もそうだ。
双子の姉妹、ルルナとサーシア。
10歳になる。
明日の降霊の儀に参列し、精霊と契約する。
「さぁ、もう寝なさい、明日は大切な日なの
ですからね」
「は~い」
「おやすみなさいお母様」
「はい、おやすみなさい」
***
「ねぇ、起きてる?ルルナ」
「なんですか?サーシア」
「いよいよですわね」
「そうですね」
「先ずはイワンを探さないといけませんわ」
「もうイワンは居ませんよ?」
「分かってますわよ、でもきっと見つかり
ますわ!」
「そうですね」
「ルルナも見つかると良いわね、オラン」
「私はサーシアが気に入った人なら、誰でも
良いですよ」
「まぁ!可哀そうなオラン」
「あんな人もう居ませんよ」
「あら、分からなくてよ?」
「近くに居ると良いですねぇ」
「・・・・・・・・・・」
「サーシア?」
「・・・ハフゥ~・・・プフゥ~・・・」
「ふふっ、可愛い寝顔っ!」
サーシアとルルナ
二人はラッキーペアー
完 ご愛読ありがとう御座いました。




